ちょっと前まで、
子どもたちに琉球史を親しんでもらうための
授業プログラムアドバイザーをしていました。
その関係で、先日授業の様子を参観してきました。
(ついでに歴史おもしろプチ講話もちょっとだけ)
毎度おなじみ、
琉球戦国時代~三山統一~護佐丸・阿麻和利の乱
までにスポットを当てて何時間か学んだあと、
最終的には自分が気に入った人物を掘り下げ、
グループでそれぞれ思い描いた人物たちで
歴史のワンシーンの会話を作ってみる、というもの。
その人物について調べたり読んだり考えたりして
自分なりにその人物像を描いてみる。
そう、ワタシが何度も言ってきた
琉球史の楽しみ方の一つです。
初めて琉球史に触れる子が多かった今回の場合、
知っている情報や知識量に限度があるため、
どれだけできるかなーと思ってはいましたが、
あまり知らない分、
思いもよらなかった発想が出てきたりして
それはそれで面白い。
例えば、
阿麻和利は女好き!
とか。
なんで?と聞くと、
女装された人(賢雄)に殺されたから。
(女好きゆえに油断が生まれたのでは)
だって。
この場合はそれが合ってる合ってないは重要ではなく、
こうやって歴史的な出来事や材料を元に、
自分なりに考えて理由が言えるのなら十分にOK!100点!
ほかにも、
尚泰久、金丸が明日の護佐丸攻めの準備で緊張状態にある中
「お腹減ったなー。グルクンのから揚げ食べたい」
とぼやく阿麻和とか(笑)
(漁師エピソードが元ネタ)
性格はもちろん、見た目や年齢、
喋り方、好きな事、嫌いな事、将来の夢(考えていること)など
自分なりに考えて細かに設定していくという作業を通して
歴史上の人物を身近に感じてもらえたら嬉しいな。
(授業者の先生が作ったワークシートの一部)
もっと年齢が上(高校生とか)だったら、
集めた情報を元にディスカッションして
あーでもない、こーでもないってさせてみたい。
そしたら今度は自由さだけでなく、
信憑性と深さとリアリティが生まれてくるだろうな。