KIMUTAKA with 南島詩人
(肝高の阿麻和利)
2014年11月23日(日)
かでな文化センター
昼公演のみを観劇してきました。
この公演で250公演達成なのだとか。
おめでとうございます!
(パンフレットプレゼントしてました)
今年は通常公演観劇お休みしてるので
実は8ヶ月ぶりの阿麻和利。
よって今年度チームを観るのも初でした。
会場で再開した琉球歴女仲間さんによると
1日目の公演ともだいぶ変わっていたとのことなので
どの公演もそれぞれ違いがあったのかもしれませんが、
今回は、23日昼公演のレビュー、ということで☆
*
さて、今回の阿麻和利は特別公演。
肝高の阿麻和利の原点を見つめ直し、
ストーリーと楽曲はそのままに、
新たな演出で創りかえる
この大きな課題に挑戦した
肝高の阿麻和利。
うーむ…
「流石」
の一言でした。
今回は、
阿麻和利はどうして
肝高の心を持てたのか。
肝高の心はどこで生まれたのか。
という「心」の部分にスポットを当てて
いたように思えます。
一度は捨てられた命。
命は人のために使ってこそ。
舞台はカナーが親に捨てられたシーンから
始まりました。
まさに命が途切れようとするとき、
謎の男に助けられ、
命をながらえる。
サバニに乗せられ、
運を天に託し無事を祈り合掌する謎の男…。
(映画ならここでタイトル!!(笑))
このシーンは
阿麻和利が死んだ後に
もう一度フラッシュバックされました。
今度はより長く、会話も交えて。
阿麻和利を助けた謎の男、
一体こいつは誰…?
屋慶名?大主?いや違うな…中国人?
…本部(笑)?(by北山の風)
とか思ってたんですが…
はっ!!!まさか!!!!
…客席でみごとにのけぞりました。
ってゆーかさ!!
パンフレットの配役見て、
へー護佐丸出るんだー♪
って思ってたのに、気付けよ自分!!
みたいな。
冒頭でのセリフ「長浜の港」っていうキーワード、
確かにひっかかってたのに、
気付けよ自分!!
みたいな。
一応、一足先に気付きはしたけど、
冒頭のシーンで気付かなかった自分にショック…。
見事にしてやられましたね。
いや~、これにはぶっとんだ。
たぶん、これが今回の公演の1番のヒットだわ。
瀕死のカナーを助け、
命の在り方を説いた男が
若き護佐丸だという因果。
護佐丸・阿麻和利に関して言えば
小説「百十踏揚」に次ぐ
ヒット設定だと思いますデス。
そして若き尚泰久(王子)と金丸も。
(尚泰久衣装…まんま尚巴志だったから全然気付かなかった。
護佐丸が若君っていうから尚忠?って思った(^^;))
*
今回は肝高の子は登場せず、
ストーリーテーラーは主に長者の大主、
時々ハッタラー。
笑いの要素は極力排除され、
全体的にシリアスな感じでした。
(ジラーが「マジ怒った」って言ったくらい?)
男性アンサンブルも新しい演舞があり、
きむたかバンドも新しい曲(歌詞も?)、アレンジがあり
(クライマックスの転調+曲プラス、びっくりしたっ!)
女性アンサンブルは相変わらずの安定感でした。
(他に比べると女サンの大きな変更はそんなに無かったかな?
花の踊りとか、細かいトコではあったかもだけど)
そしてそして、
今回はwith南島詩人
というコラボ公演ということで
平田大一さんは演出だけでなく
舞台上でも参加!
歌、踊り、笛と
笑いを排除したシリアスな阿麻和利の舞台に
更にぴりっと引き締まるスパイスを入れてくれました!
一気に平田ワールドになるんだよね。
神秘的な感じ。
この感じは東儀秀樹さんとも似てるかも…。
さすがは平田さん。
大好きです。
演者さん。
大きなシナリオの変更に
おそらく直前まで演出がどんどん変わっていって
大変だったと思います。
そのせいか、それについて行くので精いっぱい
という感じはどうしても否めませんでした;
通常部分の演技、
何をそんな焦っているの?
というくらい、やりとりに「間」がなくって
皆が皆、どんどん飛ばしまくってたけど…
時間上の制限でもあったのカシラ??
(今回、休憩なしの一幕約100分公演でした)
役をじっくり咀嚼して自分のモノにする
というステップはこれからに期待☆
という所でしょうか。
ともあれ、
今回の舞台は大きく成長する糧になったことでしょう。
これからもがんばって~\(^o^)/
あ、阿麻和利役のT君。
優しい阿麻和利って感じが溢れてました。
(最後の挨拶もよかったよ~)
死ぬシーンで首里の陰謀だと気付いた所は
悔しさというよりは悲しみを出した言い回しには
唸りました!
クライマックスの「肝高の詩」で、
カナ―から阿麻和利に旗を託すシーンも
すごい良かったデス!!
そして、やっぱりやっぱりやっぱり
肝高の詩の群舞はトリハダもの!!
このゾクゾク感、感動は初めて阿麻和利を見た時から
何も変わりません。
これが見れればオールOK!!って感じ。
やっぱり肝高の阿麻和利、
ピカイチです。
劇中にも出てきた屋良ムルチはココに。