がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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いしがんとうin津堅島

2015年04月29日 | ・琉球歴史/文化風景

 

勝連半島の平敷屋漁港から
高速フェリーで約15分で行ける津堅島。

ちょうど今の時期は
津堅人参の収穫が見られます。

もう何度か訪れている津堅島ですが、
今日は津堅島の石敢當が面白かったので
一挙ご紹介☆


沖縄ではお馴染の、
T字路などに設置されている
魔除け石碑のような

「石敢當」。

 

 

津堅島では

の表記をよく見かけました。

 

 

似てるけど違う、

「石當」

 

 

巌の旧漢字バージョンも。

 

 

石に彫られた“いしがんとう”の上に
石敢當。

二重のパワー!?

 

 

半分削られた石敢當。

 

 

…の隣に、

オーソドックスな石敢當。

 

 

…これ、

にしか見えない(笑)

 

 

「石敢當」だろうが「石厳當」だろうが「石取當」だろうが、
やっぱ最強なのはシャコ貝らしい。

 

 

霊的なパワーを持つシャコ貝は、
津堅島では路地だけでなく、
家の門柱や塀の角などにも
たくさん置かれていました。

 

 

おもしろいですねー

 


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スマホで体験、在りし日の勝連城。

2015年04月26日 | ・琉球歴史/文化風景

 

「スマホで体験する勝連城跡」
整備されて早1ヶ月以上…。
(あまわり浪漫の会☆BLOGでも紹介されてたしね)

実は、偶然にも設置された翌日位に
グスクに行ってたので、

「こんな新しい設備が!!
すぐにブログで紹介しよー!!

って思ってたけど、
なんやかんやあって後回しになり
すっかり旬を過ぎてしまいました…;

 

でもまぁ、もしかしたら
まだ知らないって人もいるかもだし、
あまわり浪漫の会のブログにはリンクは無かったので
1ヶ月遅れではありますが、
改めてこちらでも紹介しようと思います。

 

このコンテンツは、
勝連グスクの随所に設置されたポイントから見える景色と
その場所に関係する想定復元イラストが合わさって
スマホで見れる、というもの。

例えばこんな感じ。

 

 

三の郭に入るトコにあったと言われている四脚門。

これ↑は案内パネル。

で、このポイントをこのコンテンツで見ると、

 

 

こう。

実際の現在の写真と、
復元イラストが重なって見える。

スマホを操作して距離や角度を動かすこともできます。

 

 

メインはやはりこちらの舎殿跡。

 

 

スマホで見るとこうなります。

こだわりの瓦葺きですね♪

 

そして、
舎殿の後ろにあるウシヌジガマ。

 

 

この穴から脱出したという伝承が思い出されます。

浪漫ですねー。

イラストの兵士の服装が
腹当ての鎧に、二段裾上げに
インナーにステテコのような袴のぷっくり裾。

THE古琉球のスタイルです☆

PCで拡大してみたらちょっと怪しいトコもあるけど(笑)
ワタシ的には袖を後ろで結ぶ袖結い
耳横おだんごのカタカシラも入れてほしかった…。

 

 

そして一の郭に登る階段には
攻める兵士と守る兵士。

 

と、まーこういうような感じで
在りし日の勝連グスクを
より分かりやすくビジュアルで見ることができます。

実際の風景はリアルタイムのものではありませんので
コンテンツ自体はいつでもどこからでも見ることができますが

実際にその場所に立って、
視点も合わせて見てみると
よりリアルで面白いですよ♪

 

ちなみに阿麻和利や百十踏揚や賢雄らしき
イラストは残念ながら出てきません(笑)

でも、期間限定で特別登場させたり
季節や時間帯によって
部分的にイラストが変わったりしたら
絶対面白いと思う~(≧▽≦)!

ずーっと同じイラストだけじゃなくて。


リピーターを増やすためにも
今後も飽きさせない工夫や進化を
期待したいです(・∀・)ノ

 

 

日本語のほかにも
英語、中国語(2種)、韓国語にも対応していて
音声で解説を聞くこともできます。

 

このようなコンテンツ、
他のグスクでも展開してくれたら嬉しいなー♪

http://katsurenjo.jp/

今すぐにでも見れるので
気になった人は↑クリックでどうぞ!
(PCからでもOKです!)

 


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Power of 貝

2015年04月25日 | ・琉球歴史/文化風景

 

沖縄の拝所にあるものは
石だったり香炉の場合が多い…

のですが、

「貝」というのもちょこちょこ見かけます。

個人的な印象では
離島の拝所でよく見かける気がするけど
どうかな??

前々記事の伊計グスク然り。

今回の写真は浜比嘉島の比嘉グスク。


 

 

これ↑はシャコ貝ではありませんが
貝には霊力があるっていう考えがあったようです。

参→ 

 

ちょっとうろ覚えですが、
貝が霊的なパワーを持つ考え方って
沖縄に限った事じゃなくて、

本土の港町とか
世界でも南の島々とか、

海が身近な地域には多かれ少なかれ
ある傾向だったかもデス。

 皆さんの地域には
「霊的なパワーを持った貝」は
ありますか?

 


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ごさまるトースト

2015年04月21日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

 

今年から中学校でも「ごさまる科」がスタートした
中城村の学校給食のメニュー、その名も

 

「ごさまるトースト」!!

 

型から手作りした中城村ならではのメニューです。

ちなみに元デザインである中城村のゆるキャラ、
「ごさまる君」がこちら↓

 

しかし、このごさまるトースト、
ワタシが体験したものではありません。

平成28年度にオープンする予定で
現在着々と準備が進んでいる
護佐丸歴史資料図書館(仮)」の
準備スタッフさんによるブログから拝借しました。
(※画像借用許可確認済)

 

このブログでは施設のことや関連イベント、
また中城村の史跡や歴史についても
レポートしていくそうです。

スタッフさんならではの記事や
工事中だった中城グスク一の郭の進捗状況も
写真入りでレポートされているので
一見の価値あり☆ですよ。

 

 

今後要チェックのブログ、
一度覗いてみてください

中城村護佐丸歴史資料図書館

 

ごさまる科、どんなーかなー。
気になる、気になる。

郷土教育コーディネーター(のようなモノ)を作りたい。
ってか、なりたい。


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伊計グスク、内部散策記

2015年04月20日 | ・琉球歴史/文化風景

 

もうひと季節前の話になりますが、
伊計グスクに潜入してきました。

外観は過去にも紹介したことがあるのですが
内部はまだだったので
潮が引いている時を狙ってLet's GO→

 

 

わずかですが、所どころに石積みが。

祠には石ではなく大きな貝が祀られていました。
島ではよく見られる光景です。

古墓もありました。

 

 

グスクから見る、伊計島の港。

ここに船をつけて、荷を下ろしたりしたのでしょうか。
伊計グスクからは貿易陶磁器も採取されていることから
14~15世紀に機能していたグスクと見られるようです。

また、立地や構造からも
ここが貿易の拠点となっていた可能性も高いようです。

阿麻和利もこの伊計グスクと
やり取りをしたのかもしれませんね。

 

参/「琉球グスク研究」(當眞嗣一著)

 

 

グスクの頂上からは
対岸には、ライバル・宮城島の泊グスクが。

指呼の距離でにらみ合う二人の按司。

結構ドラマがあったと思うんだな。

勝連半島と周辺の島々、
伊計島、宮城島、平安座島に浜比嘉島。

島々をつなげて見てみると結構面白いかもしれない。

 

 

散策を終えて降りてきたら
結構潮が満ちていてちょっと焦りました(^^;

内部散策をする際は
くれぐれの潮の満ち引きにご注意くださいm(_ _)m

 


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琉球史エッセンスのCM【3】

2015年04月18日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

 

時々紹介している
琉球史エッセンスが入ってるCMシリーズ。

勝連グスクに阿麻和利、
ブランドロゴは被弁冠という
大成ホームのCMです。

 

 


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池田卓さん

2015年04月15日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

UP準備していた記事があるのですが、
リンクさせたかったサイトがなぜか開けなくなってるので
急遽記事変更。

……。


阿麻和利でお馴染の(!?)
池田卓さんの『ヨーリヨーリ~泣かないで~』が
いい曲なので紹介します。

この曲の世界観、スゴイ好み。
バイオリンが美しい。

 

ついでに。
『島の人よ』も言わずと知れた名曲。

 

以前も書いたけど
『おばぁちゃんの唄』も泣ける。


池田卓さん。
ステキなアーティストです。

 


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西原御門の石畳跡

2015年04月12日 | ・琉球歴史/文化風景

 

以前はブルーシートに覆われてて
見ることができなかった
勝連グスク西原御門の石畳跡。

この日は見れました。

 

 

本来の石畳道は、
これまであった道よりも
ちょっとずれているのかもしれません。

 

撮影/2015.3


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安慶名グスクパノラマ

2015年04月11日 | ・琉球歴史/文化風景

 

新年度、皆様いかがお過ごしですか。

新天地で新生活をスタートしている方も
いるのではないでしょうか。

ワタシはというとまだまだバタバタで。

おかげで書きたい記事も書けない日々です

落ち着いて書けるようになるには
あと1週間…いや、2週間はかかりそうです

 

というわけで、手抜き記事
…と言ってはなンですが、
安慶名グスクパノラマ写真集。
(by iPhone)

造形的に好きなグスクベスト3に入る安慶名グスク。
パノラマで見ると新鮮に見えますよね

昔は頑張ってphotoshopで合成して
パノラマ風を作ってましたが
今ではスマホでワンタッチ。

便利なヨノナカになったもんだ (´ω`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログでもお馴染の上里隆史さんのブログ
「目からウロコの琉球・沖縄史」
ちょうど10周年を迎えた今日で
終了となりました。

まさに琉球史ブログのパイオニアでした!

10年間、お疲れ様でしたm(_ _)m


 


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安慶名闘牛場がカッコイイ

2015年04月08日 | ・琉球歴史/文化風景

 

安慶名グスクをバックに背負う
安慶名闘牛場がかっこよすぎ。

ここでの闘牛なら見てみたい (´∀`)

ライトアップして、
野外舞台とかイベントとかにも使えそう♪

 

photo by i-phone

 

 

 

 

 

モノクロにしてみてもカッコイイ。


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平安座八太郎

2015年04月05日 | ・琉球歴史/文化風景

 

先日、平安座島で偶然出くわしたお墓。

 

なになに?

 

 

平安座八太郎之墓。

八太郎……

 

もしや、ハッタラーか!?

 

平安座の住民のお墓エリアとは違う、
もっと山の中に登っていった所に作られているお墓。

案内板も何もなかったのですが、
あの有名な(笑)平安座ハッタラーさんのお墓なのでしょうか。

 

すぐ隣には、

 

 

これまた古いお墓。

墓標は戦前の昭和12年、
「波武田神様之墓」
ってありました。

波武田神……

はぶたしん?はぶたかみ?

与那城の民話集とか調べてみたら正体分かるかな。

まぁ、そんな神様のお墓のすぐ隣にあるので
平安座が誇る有名人、
平安座ハッタラーの可能性は高いと思うのですが。

この2つのお墓、
ちょろっと調べてはみましたが、
平安座島やうるま市の観光案内パンフレットなどにも
載ってなかったので
公式な文化財や史跡ではないようです。
(平安座ハッタラーが持ちあげたという石は紹介されているのですが)

(伝)って感じなのかなー。

 

ところで肝高の阿麻和利のハッタラーは
キジムナーのような無邪気でいたずら好きの
かわいい感じのキャラクターなのですが

本来は力持ちで知られる人物です。

 

去年教えてもらった
『金武町の民話・ジーブーの武士』
(金武町立図書館文・伊芸まもる絵/2014)
という絵本があるのですが、

 

この絵本に出てくるハッタラーがこちら↓

 

 

はーもー。
(※はーもー=歯が抜けている人・様子)

かなりバカっぽい(笑)

この絵本では主人公のジーブーにやられる
情けないキャラとして出てきます。

 

ところでハッタラーは力自慢の他にも
「ほら吹き」というのもあるようですが、

ハッタラーの元って…
もしかしたら「八太郎」じゃなくて
「はったり」のer形だったりして?(^^;)

平安座の八太郎さん。
平安座のはったりばっかり言ってる人。

んー、真相はいかに。

 

 

 

*おまけ*

ところでこの絵本、
主人公のジーブーかっこよすぎ(笑)
ムキムキのたらこ唇。

興味ある人は地域の図書館などで探してみて。


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