がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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’16年度肝高の阿麻和利卒業公演【2】

2017年03月31日 | ・肝高の阿麻和利レポ
ハッタラーが幕開けで
「このハッタラーのために
何度も電話をかけて(チケットを取ってくれて)…」
と敢えて言うくらい(笑)争奪戦が繰り広げられる
肝高の阿麻和利卒業公演の最終公演、
のレビュー。
 
 
【1】の最後で、続くと書いたはいいものの、
1年で一番の繁忙期を迎え(現在も続行中)、
長らく放置してしまっていたレビューの続き……です
 
 
 
 
でも、さすがに間が空きすぎてしまったので、
前で書いてあった分のみを微調整してアップします。
本当はいくつか追記しようかと思って放置してたんだけど…
100%でなくてもいいから
とにかく荷を降ろさねば先に進めぬ……orz
 
 
 
↑今回のパンフレット。
卒業生の写真・名前・所属・メッセージなどが
フルカラーで印刷されたものと、
配役表と解説チラシが合体して両面A3に!
例ののぼりのイラストも正しい縦横比で再掲載されました☆
(事前にチェック依頼が来たのでありがたかったです)
 
 
+
 
 

毎度おなじみの「阿麻和利講座」
解説チラシもじょーとーに印刷されて、
解説度も見やすさもバージョンアップ!
 
で、実はほぼ毎回思ってたんだけど、
あの阿麻和利講座って、
開演時間になってから、本編直前にやってるけど、
もっと早く、10~15分前にやるのはどうかなぁ?
そうしたら、
肝子が実際にセリフでも言ってるように、
お客さんが改めて解説チラシに目を通す時間もあるし、
何か聞きたいことがあったら
スタッフさんに聞くこともできる。

ワタシは肝高の阿麻和利は(というか史劇は)
最初に、専門用語やあらすじなど、
ある程度の事前情報を入れた上で
本編を見たほうがいいと思っている派なので、

やっぱり本編前に解説チラシに目を通す時間は
確保したほうがより本編が楽しめると思うんだ。
 
今のタイミングだと、
せっかくチラシの存在や内容の良さに気付いても
すぐに暗転しちゃうから
改めて自分のペースでチラシに目を通す時間がない。
ちょっともったいないなーと思います。
早く着ているお客さんこそ、
阿麻和利講座が見れたら
”ちょっと得した感”も感じるだろうし、
一石二鳥だと思いますデス。
 
卒業公演は特に幕後ろでの気合い入れが伸びて
開演時間が遅れることが多いんだけど、
いち客の立場で言わせていただくと、
開演時間は厳守、かつ、「本編」の開演時間であってほしい。
(その点、先日久々に観劇した「琉球伝信録」は時間ぴったりでした)
 
 
 
+
 
 

最終日の1時間繰り上げ、賛成です!

最終公演は卒業セレモニーもあるから
通常公演時間にプラス30~45分と考えると
終わりはなかなかの時間でしたからね…。
翌日も平日なことを考えると、
今回の時間繰り上げはとても助かりました☆
 
 
 
+
 

あとコレはどうでもいいっちゃどうでもいいかもしれない
毎回感じている小さな小さな違和感、
というかツッコミ(笑)なんだけど、
阿麻和利が浜辺で正義党と出会っての会話。
望月追放の計画をする正義党に、
「わしも仲間に入れてはくれぬか?」
と言ってるのに、
その直後には
「どうだ、わしと一緒に船乗りにならぬか?」
とか言う。
どっちやねん、といつも内心ツッコんでます。

ああ、ついに8年越しのツッコミを書いてしまった…(笑)
 
 
+
 
 
 
そして尚泰久は赤い衣装に全面リニューアルでした。
これまでの衣装はどうしたのかな?

でも赤い色のほうが皮弁服=琉球王って感じはしますよね。
 
 
+
 
 
 
最後に、毎度おなじみの賢雄ウォッチ。
 
阿麻和利に踏揚を頼むと言われたときに
ハッと顔をあげたけど、
大した動揺は見せず、いたってクールでした。
(後方の私の座席から見る限りは)
 
やっぱり同じ役者さんがあの公演に限って(?)
動揺を見せたのはMOMOTO公演との繋がり故だったのかな、
と思ったりする。
 
 
 
 
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琉球歴史ドラマ尚巴志、本日第2話

2017年03月22日 | ・琉球史散策/第一尚氏

琉球歴史ドラマ尚巴志
第2話、本日RBCで21時からの放送ですよー!

 

1話を見たショクバの人たちから
次々と「見たよ!」と報告を受けるワタシ。

いや、ワタシ出てませんけどね(笑)
(でもメイキングでは一瞬映ったとか映らなかったとか…)

 

でもこれをきっかけに
色々と歴史的な質問されたりするので
解説をしたりやり取りをするのが
この上なく楽しいです(*´ω`*)

やっぱりテレビの影響、
そして「ドラマ」というエンタメ枠での
テレビの影響は大きいなぁ。

(しかもゴールデンタイム!)

「琉球歴史ドラマ 尚巴志」第2話予告

 

1話を見逃しちゃったという人も、
2話からでも見て下さい。

 

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琉球/沖縄、一問一答 【第86問】

2017年03月18日 | ・琉球/沖縄、一問一答

【第86問】


石灰岩が溶食してできた
地形の事をなんという?


 

(答えはランキングバナーの下)

 

 

 

琉球/沖縄、一問一答シリーズについて

 

 

 

 

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【答え】

 

カルスト


辺戸の安須森御嶽からの眺め。

大石林山のトコ。


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’16年度肝高の阿麻和利卒業公演【1】

2017年03月12日 | ・肝高の阿麻和利レポ


肝高の阿麻和利卒業公演

2017年3月5日(日)
夜の部

うるま市市民劇場

 

 

千秋楽公演に行ってきました。

チケット争奪戦で心折れて
昼の部に行く予定だったのですが、
あまわり浪漫の会から
ご招待いただきまして行ってきました!
(ありがとうございます!)

 

去年度は卒業公演は見てなかったので
久々の卒業公演でした。

 

「え、でも卒業公演じゃない阿麻和利は
この間も見てたでしょ?」

 

とツッコまれる方もいるかもしれませんが、

卒業公演は通常公演と違うんです。
  → ★卒業公演のツボ

 

独特なんです。

千秋楽は特に。

 

加えて書けば今回は
阿麻和利、百十踏揚と主役の卒業
となれば、またプレミアム感が増すのでありまして。

 

 

さて、見終わっての感想を
一言で言うと、

 

 

ああ、くそぅ
いいな、青春。

 

 

ですわ。

 

出演者全員、
前半はぶっ飛ばし(でもめちゃ楽しそう)、
後半は涙をこらえつつ。

 

もうね、
青春エネルギー爆発ですよ。

こういう類の感動(青春)って、
この年頃の、集団活動ならではのものだからね。

大人になるとなかなかです。

だから、
心底羨ましくもなる。

そして、
そんな時代から遠く離れてしまったワタシたち大人にも、
この種の感動の一端を一緒に味わせてくれてありがとう!
ってなるんだ。

ありがとう、肝高の阿麻和利。

 

 

+

 

 

阿麻和利君。

 

中3で阿麻和利役になって以来、
多方面で活躍するほど成長した彼。

最初に見た時は、前代・前々代と
似たようなタイプかなー?
と思ったけど(書いたけど)、

「佐久本宝の阿麻和利」
というキャラクターが
しっかり確立されたな、と感じました。

 

毎回書いてるかもしれない、
護佐丸討伐を決意するときの「間」の取り方が抜群の彼。

でも今回はセリフ回しも他の場面の間も、
すごい独特な感じがしました。

台詞の一つ一つの解釈とその表現が
すごく彼の個性とオリジナリティが出てたという感じ。

そりゃあ、もう、肝高神の時から。
はぁ~、溜める溜める。

 

キャラクターが
確立された分、かなり余裕も感じ、
遊び心もたっぷりでした。

物語の本筋台詞じゃない端々にも
そういうのが表れていたよネ。

くしゃみで観客を巻き込んだアドリブ、
快活な笑い声やため息、
VS太郎(!)に、VSジラー。
ジラーのいじりにツッコミ。

最初の登場シーンだけでもこんなに。

10月公演の時にも書いたけど、
本当に生気に溢れている、そんな阿麻和利。


今回は後ろの席だったので
表情までは見れなかったのが残念。

 

細かいところまで上げてたらキリがないので
本編の阿麻和利絡みで印象に残ったシーン、
ベスト3!

 

◎伝令での「ドン!」


望月按司追放のシーン。
三つ巴の演舞の最中に作戦の指揮をとる阿麻和利。

中通路で正義党らと確認をしつつ、
阿麻和利君のドンの合図で幕が下りる!
元々大好きなこのシーンのこの演出で
さらにかっこよさがUP!!

 

◎エイサー後の二人きりの追加シーン


前々回からの民が兵士に変わりゆくさまが印象的だったので
今回はこれまで通りエイサー隊がハケちゃうのを
少し残念に思っていたら、新演出!

中幕降ろしてその背後に酒盛りの民たち。

その手前では百十踏揚との会話。

「勝連を豊かな蓬莱島にするのが夢」
という阿麻和利の夢が、ここで初めて語られるシーン。

このセリフはコレまで通りだと
中城討伐後、
阿麻和利を心配する百十踏揚に語られますが
今回はその前ふりとして。

 

そして、

◎中城討伐後の百十踏揚とのシーン

「わしは、首里の王府のことには首はつっこまない」
の「わしは」の部分。

以前も書いたんでそこは省くけど、
今回は百十踏揚をしっかり見つめて
言い聞かせるように
「わしは、、わしは、」

ってゆっくり2回言った!

その優しさとに溢れた言い方たるや!

 

可愛すぎるだろ!

 

しかもそれに続く阿麻和利のセリフが
コレだよ。

 

 

「お前と笑って
過ごせるならそれでいいのだ」

 

 

 

惚れるわ!!鼻血)

 

 

百十踏揚との仲睦まじいシーンに萌えましたわ。

 

 

+

 

 

百十踏揚。

 

琉歌を歌うシーンの安定感と高音がとても印象的だった彼女。

だからこそ、今回体調が悪かったのか
声が少し枯れてしまっていたのは正直残念でした。

でも一番悔しかったのは彼女自身でしょう。
彼女のツイートも拝見しました。

 

それでも、
しっかり最後までやりきって
「麗しき百十踏揚」
を魅せてくれました。

ホント、きれいなコだよなぁ。

 

アンコールもセレモニーも全て終わって、
阿麻和利と百十踏揚が中通路で最後の挨拶をした時、
ハグを求めた素の彼女が実に愛らしかったです。

 

 

+

 

 

 アンサンブルさん。

 

席が後半中央ブロックだったので、
久々に肝高の詩のエイサー笑顔でdeアイコンタクト
見れるかと期待してたのに
今回はエイサー隊前だった(´;ω;`)

残念…。

 

望月按司追放後の
アンサンブル演じる民感が
印象的だったと前回書きましたが、
今回更に会場中からぞろぞろと。

続く演舞メドレーも
花踊りに扇子隊も追加されてて
より華やかでにぎやかでした。

台詞なしで繰り返される演舞が
今回は久々に
「次はわったーばんやさ!」が復活。

お馴染みの「祝」「卒」「業」の小道具も。

でもゆんぐとぅは本格的に無くなってしまったのね…。

ちょっと寂しい…。

 

 

+

 

 

肝高バンド。

 

今回バンドも結構チャレンジしてた印象でした!
浪漫のコーラス部分の追加、
マブイ抜けの時の歌詞の変更(してたよね?)、
ダイナミック琉球の口説部分のコーラス
(これは2年前の卒業公演でも書いてる)、
肝高の詩アゲインの時の編曲と浪漫への繋ぎ
(これすごかった!)
などなど。

カナサの京子さんを彷彿とさせる場面もあり、聞き惚れました!

前々から書いていた安定感のあったボーカルさんも
卒業となりました。

主役の二人だけでなく、
音楽の華であったボーカルさんも世代交代。
次のボーカルさんも楽しみです。

 

 

+

 

 

肝子の設定は、
お兄ちゃんに話を聞いた妹が、友人を連れて
という女子3人組。

「もしかして、あなたがハッタラー?」
というスタンス。

この(舞台には登場しない)「お兄ちゃん」の
存在が気になりますが、
もしかして去年の卒業公演の肝子の設定の続き?
「お兄ちゃん」って、この日ハッタラー役の彼のこと?

とか、いろいろ考えちゃいました(笑)

 

ハッタラーとの別れのセリフでも

旅立つ卒業生(ハッタラー)から、
バトンを受け取った後輩たち(肝子)へのメッセージを。

 

そしてアンコールの肝高の詩againでは
次期阿麻和利、時期百十踏揚との共演。

羽織を着せ、
ダブルの演舞にダブルの声掛け。

ああ、あの時見た時と同じ光景だ。

お、この記事久々に読んだらコメント欄に……

 

肝高の阿麻和利の精神は
しっかりと後輩たちへと受け継がれ、
そして繋がっていく。

今回は主演の二人が卒業ということもあって
たんなる「卒業」ではなく
「引き継ぎ」としてのセレモニー感が強かったな。

 

そして

旅立つ卒業生からの
私たち観客に向けられた、
「これからも肝高の阿麻和利をよろしくお願いします」
のメッセージに、

 

 

大丈夫、
まかせなさい。

 

これからもちゃんと、
応援してるし観に行くから。

と心で返事する和々なのでした。

 

 

(もうちょっと続く)!

 

 

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琉球/沖縄、一問一答 【第85問】

2017年03月07日 | ・琉球/沖縄、一問一答

【第85問】


沖縄の三大名花は?


 

(答えはランキングバナーの下)

 

 

 

琉球/沖縄、一問一答シリーズについて

 

 

 

 

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【答え】

 

・デイゴ
・オオゴチョウ
・サンダンカ



肝高の阿麻和利卒業公演レビュー、
書いている途中ですが、
繁忙期につき遅くなる見込みです


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史劇 尚巴志と三山

2017年03月04日 | ・琉球史散策/グスク時代

琉球歴史ドラマ「尚巴志」放送を目前に控えての
尚巴志関連再放送の一環として、

今日の午後3時から放送されたウチナー芝居、
RBCアーカイブス特選「史劇 尚巴志と三山」
を見ました。

 

公演は1982年!
35年も前の映像。

もちろん見たのは初めてでしたが
興味深く拝見しました。

その1番の理由が、

 

物語のメインが


武寧


だったから。

 

 

三山が語られるとき、
どうも武寧は影が薄いというか、
省略されることが多い気がする(笑)

ドラマ「尚巴志」でも出ないしさ…。

だからイチ人間としての武寧を
イメージしたことのある人は
なかなか少ないと思うのですが、
その武寧が尚巴志の敵役として主要キャストに!!

 

察度の子としての立ち位置もしっかり踏まえた上での
酒好き女好きの愚王として描かれていました。
(そして汗っかき(笑))

武寧王の王妃、側室、
臣下たちの対立なども。

ぶっちゃけ、
尚巴志よりも武寧の方が詳しく描かれていたような…。

(それとも今日放送されたのはごく一部で
物語はもっと続いているのかな。
そんな感じはするけど…)

 

武寧を討った所で物語は終わるのですが、
悪い王様を討った正義の味方・尚巴志!
めでたしめでたし~!

というのとはちょっと違った終わり方に
ほほ~…ってなりました。

 

「今まで驕り高ぶった
武寧の哀れな姿よ。

平田に美里よ、
決して喜ぶな、

今日の勝ち戦」

 

 

これはキラキラ化した武寧
ちびキャラバージョン。

尚巴志に倒された「悪いヤツ(=敵)」に
光りを当てたい!!

…と思う和々なのでした。

 

 

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