ドッキドキの土器話【1】の続き。
土器は見るだけよりも
触って、体感したほうが
その面白さが伝わる!!
しかし、保存の面から
なかなか簡単なことではないらしい…
というのが前回の話。
しかし、
そんな土器を少しでも「体感」できる!
という展示会に行ってきました。
沖縄市立郷土博物館で行われていた
『沖縄の土器づくり よみがえる技』展。
出土した土器がガラスケースの中に
鎮座しているのはこれまでと変わりませんが、
この展示会の特徴は
出土した土器を、
土から作って、同じような手法で作って、焼くという
「臨作」が一緒に展示されていること。
「臨作」なので、実際に触ったり、持ち上げたりと
体感・体験できるものもいっぱい!
また、「臨作」を作る中での
「失敗作」や調理などの「実験」や、
気づいたことや感じたことも紹介されていたりして
道具としての「土器」を
よりリアルに感じることができて
色々と目からウロコ。
1月で終わっている展示なのですが
(私も最終日に訪問したので、ブログで紹介できずじまいでして…)
土器関連は定期的にやっているっぽいので
次回開催の時はぜひ訪れてみてほしいです!
なお、図録は今でも販売中。
沖縄市立郷土博物館にて購入できます☆
そんな沖縄市立郷土博物館、
この土器展に合わせたワークショップが色々ありました。
「本気の土器づくり」に参加したかったのですが
(初心者向け、親子向けもあり)
日程の都合上参加できなかったので…
数年前から耳にしつつも
事前に情報をゲットできずに
ずっと流れてしまっていた「アレ」に
やっと参加できました!
土器クッキーつくり!!
フゥ~~~~~!!!!(テンション↑↑↑)
ココアのクッキー生地をベースに着色をし、
「砂」もアーモンドで表現しながら
土器片を作っていきます!
これは出土した本物の土器片。
おいしそう…。
土器片の模様はこちらの「臨作」を参考にしていきます。
今回は、
伊波式土器
荻堂式土器
大山式土器
の3種類。
生地を寝かしているときや
焼いている間には、
学芸員さんによる土器講座もありました。
こちら、参加者さんから集めた完成品。
きな粉をまぶして
「出土したて」感の演出もあったのには笑いました(笑)
考古に対するこだわりと愛を感じました!
さすがです
こちらがワタシ作。
形がシャープになりすぎてしまったのが反省点
綿棒できれいに伸ばすだけでなく、
わざと指で凹凸をつけて
「指圧痕」も表現してみたんだけど…
本物の土器片同様、
触ってみないと分からない
ですね(^^;)
スタッフさんも言ってたけど、
土器クッキーは奥が深い!
何度もチャレンジあるのみ!
という感じでした。
10年ぶり?いや、15年?…まさか20年?ぶりに
クッキーづくりをしましたが、
楽しくて
美味しくて
勉強になる
3拍子揃った講座でした!
また自分でも作りたい!
(…けど、めん棒もはかりも鉄板もないマイハウス!泣)
親子参加も多かったです。
きっと土器を見る目が変わっただろうなぁ♪
こういうのがもっともっと増えたらいいな!
+
なお、この土器クッキーは
横浜市歴史博物館で始まったものなのだそう。
(本土では縄文土器がベース)
おそらく第一人者であろう
〝おかし作り考古学者〟ヤミラさんが
臨時休校における自宅での過ごし方として
ドッキー(土器クッキー)つくりを紹介していたので
興味ある方はぜひチャレンジしてみてください♪
https://twitter.com/yamiramira/status/1233336667504726016
レシピ
https://cookpad.com/recipe/2876550
見本土器(文化財オンライン)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/search/era_2:1/from:menu