昨日、ちょと悶々としちゃったこと。
毎度のマニアック舞台レビュー、
はたしてupするべきなのか?
ということ。
時々迷いが生じるのです。
何のために?って。
いいのかな?って。
一応ワタシもいろいろ気にして色々考えているんです。
何を書くか。何を(敢えて)書かないか。
で、一晩経って、結論。
何のためって、やっぱりぶっちゃけ自分のためです。
次々と変化するその時限りの舞台を、
できる限り忘れたいくないから。
だからなるべくその時の状況や感想や感情を
そのまんま記録に残しておきたい。
舞台の感想は見る立場が変われば感じ方も変わるモノ。
友達の目線、保護者の目線、卒業生の目線、関係者の目線、
歴史専門職の目線、舞台のプロの目線、教育者の目線、エンターテイナーの目線。
子どもの目線、大人の目線。
そして舞台初見者の目線と、リピーターの目線。
色々あるけど、
ワタシはワタシの立ち位置と経験で書くしかないよね。
もちろん、それに肝高の阿麻和利や現代版組踊への
愛とエールがあるのは大前提で言うまでもないことですが。
というわけで、お付き合いできる方はどうぞお付き合いくださいませ。
首里Sの3人好きだー!2幕開始はいつもドキドキしてる(笑)
2012年度 肝高の阿麻和利11月公演
2012年11月24日(土)・25日(日)
きむたかホール
ワタシは1日目の夜公演と、2日目の昼公演にお邪魔しました。
今回は阿麻和利・百十踏揚・長者の大主以外は
すべてWキャストで取り組んだ2デイズ!
それぞれが「チーム」となって試行錯誤・切磋琢磨しながら
舞台作りをしていったようです
よって、2日ともそれぞれ演出が違ったり
キャラクターが違ったりと
楽しませてくれましたよ
同じ舞台だけど、変化のある舞台。
だから飽きない。
年に4期の公演を続けている肝高の阿麻和利の醍醐味ですね
≪あれ、トップに来ちゃったW賢雄~≫
前回の公演で、ええ声金丸ですっかりワタシを虜にしてくれた彼は
(目つぶって声のみに集中して聞き入りたいくらい)
1日目賢雄!
よっしゃ!予想通りのキャスティング!
と思いつつ、後半の幕開けをいそいそと待ちわびる。
が、後半が始まってふと思った。
…しまった!賢雄セリフ少なっ!Σ(゜д゜;)
※セリフなしの演技は結構あるのですが。
うう~、あのステキボイスを活かすには
もしかしたら金丸の方がハマってるのかなぁ~。
そしてやっぱり渋くてやわらかくて品がある声だから
武将賢雄よりは文官金丸の方がイメージあるかも?
でもあの見た目は間違いなく賢雄、ハマってるし捨てがたい。
悩めるファンでした(笑)
どうせならもう、賢雄と金丸一人二役で!
…って、無理無理
2日目賢雄は前回に引き続き同キャスト。
賢雄歴も長いので彼なりの細かな人物表現や演出がすごく凝ってる。
今回印象的だったのは2か所。
まず、百十踏揚に中城戦報告で
悲しむ百十踏揚に「お国のためでございます」と言い聞かせ暗転するトコ。
泣き崩れる百十踏揚さえも振り切り立ち去る賢雄。
エビ君賢雄、このシーンもこれまで色々と見せてくれてたけど
今度はそうきたか!!って唸った。
このパターン初めてみたかもよ?
百十踏揚に手さえ差し伸べない、賢雄のその心は!?
って深読みするのがまた楽し(笑)
観客に妄想させる楽しさを提供してくれてどうもありがとう。
(あれ、ワタシだけ?)
2つ目は阿麻和利のマブイ抜けのストップモーションのトコ。
(前回のこともあって、賢雄ガン見。でも席遠かったんだよね~。前席の人が大きくて見えにくかった(涙))
後悔の念に拳を振り上げて地面をたたきつける、
その最中でのストップモーション。
このシーンは直前の動きが大きくてスピード感がある程、
メリハリが出るので効果的。
おおっ!舞台役者としての見せ方を掴んだか!?
と偉そうに書いてみたりして…(^^;
とりあえず賢雄の1番の見せ場はここだよね。
このシーン、阿麻和利以外で言えば賢雄が1番見ごたえあると思う。
ナゼナラバ、「悲しむ」他キャラとは違って、
色んな感情が混ざり合って1番心が変化していくのは賢雄だけだから。
…今こうやって書いたけど、
他キャラも「悲しむ」一辺倒だけじゃないのもありえるか。
悲しむ以外であれば何があるかな。
悔しさ、放心、恐怖、動揺、戸惑い、怒り、畏敬、決意、自責、諦め…色々できそうね。
あ、賢雄関連あといっこ。
色彩学を専攻していたワタシとしては
賢雄の濃紫の衣装は色の意味としてもキャラに合ってたので好きですにょ~。
サイズ合わなくなっちゃったのならば仕方ないのですが(^^;
≪W尚泰久とW金丸~≫
尚泰久は今回、場面転換の際に百十踏揚とのからみが入ってたのが
久しぶりの復活演出でしたね♪
1日目と2日目で、その演出も若干違ってたのは面白かったです。
最近気になるのは尚泰久と金丸の人物設定そのもの。
今回演者さんによって色々と工夫しているのがたくさん見受けられましたが
ゆくゆくは人物タイプそのものも演者さんによってガラリと変えちゃうのもありかも!?
とか思ってしまったワタシです。
尚泰久という人間ひとりとっても色々な面があって。
悪役から、父ちゃんから、敬虔な仏教徒から、一国の王から、
どれを前面に出すかで結構ガラリと変わってくると思うんだ~。
どれが正解とかじゃなくて。
昨日とタイプ全然違うじゃん!ってくらい印象がガラリと変わっても面白いかも。
金丸も同じく。
単純な悪じゃない、金丸とか。
ひたすら悪役に徹してるとか。
どちらでもない、全く新しいタイプの金丸とか。
(事務的に淡々と仕事をこなすだけの無機質な感じとか?)
≪W正義党のみなさんと大主様~≫
事前プッシュもあった通り、色々と工夫してきましたね
ジラーVS阿麻和利(笑)とか。
鶴松亀千代が登場する宴のシーンでは
背景でやたら楽しそうに盛り上がってたし(笑)
(何しゃべってるんだろう?って興味津々)
勝連が攻められたときのハッタラーのセリフ「首里の軍勢が御城の下に…!」を
南風原に持ってきたあたりもナイスでした!
(もちろんそのセリフ前にある城外を伺う演技も☆)
あ、南風原と言えば、1日目「阿麻和利誕生」の演舞後ハケる時に
意味ありげに空を仰いでいたのは何だったんだろう?
(大主様みたく不穏な空気を感じたのか?と思いましたが…)
関連して、この時にグスクの頂にいた大主様がすぐに下りずに
遠くを見つめて「むむ…?」というしぐさをしてから下りてくる
っていうのは良かったです。
≪W肝高の子とWハッタラ~≫
今回は両日とも男の子と女の子コンビ♪
1日目は先輩・後輩、
2日目は実は姉弟で
(舞台内で唯一姉弟関係だと明かした弟君のセリフ笑った(笑))
どちらもそれぞれ味があって面白かったです。
1日目は割とスタンダードでしたが、
2日目は結構遊んでて
ハッタラーも含めていいトリオでした(^ε^)
愛の劇場…ウケたよ(笑)
そういえば今回は舞台前の阿麻和利講座なかったね。
TOYOTAのCM上映があったから?
≪阿麻和利と百十踏揚~≫
ほんでもって阿麻和利君!
だいぶ堂々としてきた印象でした!
今回は、阿麻和利が昇天して、勘づいた百十踏揚に互いに振り返るトコ、
白い人たちに完全に遮断されるギリギリのギリギリまで
阿麻和利が百十踏揚を見つめ続けてたのがステキでした。
視線を落とさなかったのがぐっとキタ
でも退場の中通路での手をとりあうトコはまだちょっと照れがあるかしら?
うふっ(^ε^)
これはこれで高校生らしくてよいのだけれどね。
そう言えば阿麻和利って結構「立ち」の演技ってあるな~と。
決めポーズが「立ち」とでも言うか。
「浪漫」の最後とか。
戴冠式の所とか。
欲を言えばその「立ち」の姿に阿麻和利の決意とか希望とか堂々とした感じとか
そういうのが出てるともっとステキ
立ってるだけで表現するってめっちゃ難しいと思うけどね
姿勢とか表情で出せるのかな?
6代目のカメラは画像縦横比1:1モードがある☆後からトリミングして1:1にするのとは違ってちょっと新鮮☆
≪アンサンブルのみなさ~ん≫
伝令(三つ巴の舞)は良かったですね~!
この演舞は毎回進化している気がする。
今回は演舞そのものもバージョンアップ!
お~!かっこい~!!
動線とかもちょっと変わったよね?
あとその最中に阿麻和たちが中通路まで出てきての演技
っていうのは…今回初?
(男サンがっていうのは以前もあったかもだけど)
バンドの音なども含めてすごく見ごたえありました。
このシーンは5回くらい連続で見たいくらいです(それくらい好き(笑))
男サンも声よく出てたね~!
てんてんぶいぶい、めっちゃ声出てたよー。
ゆんぐとぅで直接阿麻和利を誘うのもほほえましかった☆
「肝高の詩」で阿麻和利を囲んで冒頭から登場するのも
これまでの華やかさにかっこよさが加わって良かったです。
そしてやっぱり「肝高の詩」の中通路エイサーでの"笑顔でアイコンタクト"はキュンとくル(笑)
≪きむたかバンドさ~ん≫
今回衣装がリニューアルされてましたね♪
今回バンドさんで感じたことはボーカルさんの高音の安定感。
すごい高いキーで歌う所があってこれまで若干ひやひやしてたんですが
今回はどれもしっかり出ていて「おっ」って感じました。
次回は久しぶりにバンドが見える席で観劇しようかな。
≪ALLスタッフ&キャストのみなさ~ん≫
今回もステキな舞台をありがとうございました!
やっぱり肝高の阿麻和利の舞台は元気と刺激を与えてくれる舞台です。
また2月の卒業公演も楽しみにしてますね
*おまけ*
鳥さんキャスト表掲載ばんざーい
毎度の舞台レビュー記事、ちょっとでも楽しみにしてくれてたり支持してくれる方は
↓ぽちっとしてくれると励みになりますです (;_;)
44・45の97・98