肝高の阿麻和利 グスク公演
2024年11月2日 夜公演
勝連城跡特設野外ステージ
…を予約してましたが(S席で!)
台風の影響により公演中止になりました
どんだけ縁がないんだ
2月に延期になりましたが、
真冬の野外は体質的に無理なので
泣く泣くキャンセルしました…。
肝高の阿麻和利 グスク公演
2024年11月2日 夜公演
勝連城跡特設野外ステージ
…を予約してましたが(S席で!)
台風の影響により公演中止になりました
どんだけ縁がないんだ
2月に延期になりましたが、
真冬の野外は体質的に無理なので
泣く泣くキャンセルしました…。
肝高の阿麻和利
2024年7月28日(日)昼公演
響ホール
チケット取得済みでしたが、
567にかかってしまって観劇ならず
肝高の阿麻和利
2022年5月28日(土)
YouTube配信公演
5日前に急遽発表された肝高の阿麻和利配信公演!
肝高の阿麻和利を見るのは(アトラクションは除く)
2021年1月の野外公演ぶり!
でもこの時は寒さゆえに前半しか見れなかったら
フルで見るのは……2019年6月公演以来3年ぶり(!)
今回は肝高の阿麻和利初のライブ配信公演!
しかも実証実験も兼ねているということで無料配信!
ありがたく視聴させていただきました
コロナ禍になって舞台モノのネット配信も
珍しいものではなくなってきました。
通常の舞台では自分の席・距離からしか
見れないのですが(いわゆる定点状態)、
カメラワークを駆使することで
役者さんはもちろん、
アンサンブルさんたち一人一人の表情やしぐさまで
大きくはっきり見ることができるのは
映像ならでは大きなメリットですね。
声もマイクを直接拾っているからか
よりクリアに聞こえました。
特に舞台では聞こえないようなささやきなどが聞こえたのには
「おっ!」ってなりました。
(瀕死の阿麻和利の時とかね)
前半の終わりごろにちょこっと映像の乱れや遅延がありましたが
ほぼトラブルなくスムーズに視聴することができました。
無料ネット配信ということもあって
ワタシのショクバの人たちも親子で見てくれたみたいで、
視聴者数もマックス2300人くらいはいたんじゃないかな!?
どうやら全国的にも初観劇のいいきっかけになっていたようで、
配信中・後、私の「肝高の阿麻和利、初観劇の時の事前情報集」の記事が
めっちゃくちゃアクセス伸びてました(笑)
昔は公式の解説ってなかったのよ~。
2016年の公演からパンフレットに入るようになったのよね。
三つ巴のシーン「伝令」が昔から変わらず好き!痺れるかっこよさ!
しかし、映像はメリットがある反面、弱点も。
1つ目はやはり見る視点が限られること。
広い舞台の、どこを、誰を、見るかが限られちゃう。
よって、賢雄の後悔の心変わりをみることも
クライマックスの男サンのアイコンタクトというような
メイン進行以外のマニアックなところは見れないわけであります(笑)
初心者には見るべきところ・人をリードしてくれて助かるカメラワークですが、
ヘビーリピーターには「ああっ、カメラもっと右!右!」
という葛藤が生まれてしまうというね。
(「阿麻和利の最期」直前の百十踏揚がサーサーし始めるところはずっと映しててほしかったぞ~!)
2つは音響バランス。
役者のマイクを直接拾うぶん、
マイクをしていない人たちの斉唱や一斉発声、時には音楽も
かなり小さく聞こえて迫力が半減するのがやはり惜しい。
他のライブ配信とか見ててもこういう感じが多いので
なかなかどうしようもないことなのかもしれませんが…
で、結論。
映像を見て、舞台が見たくなった。
今回の配信も、きっとそれが狙いだよね!?
見たいっていうか、
正確には
「体感したい」なんだよね。
あのビリビリとした迫力、臨場感を全身で感じたい。
今回映像で初めて見たという人に一言いうとしたら
生の舞台は、配信の10倍はヤバいから。
最後のあいさつでも阿麻和利くんが言っていたけど
次は是非、生の舞台を、
きむたかホールへ!
ってか、コロナ禍、はよ終われ~!
肝高の阿麻和利 勝連城公演
2021年1月10日(日)
勝連グスク四の郭野外ステージ
コロナの影響で昨年度の2月の卒業公演以来、
公演活動がストップしていた肝高の阿麻和利。
このたび、
観光庁「あたらしいツーリズム」の一環として
TAO Factoryの主催で1年ぶりの開催!
実証事業のため入場無料の完全抽選制。
1年ぶりの公演
+
グスク公演
+
実質卒業公演(!?)
ということもあり、
かなりの高倍率が予想されましたが、
見事当選…!!!
個人的には去年度の6月公演以来だったので
1年半ぶりのというこれまでにない観劇ブランク。
やっと見れる!!
と喜んだものの、懸念事項が1つ。
1月真冬(夜)のグスク公演観劇に耐えられるか…!?
そして、案の定、寒波襲来!!
大丈夫か!?
なんか、天気も怪しいぞ!?
公演初日(土曜日)よりは多少マシな気温予想とはいえ、
とにかく着ぶくれするくらい着込んで、
マフラーも手袋もレッグウォーマーもプラスして、
普段は使わないカイロも複数貼り付けて、
ブランケットも敷物も
魔法瓶に熱いお茶も持参して
とにかく自分でできる最大の防寒対策をして、
いざッ、参戦!!!(気合!)
舞台の熱気と子供たちのエネルギーで
寒さなんか吹き飛んでしまいした!
と書けたらかっこよかったのですが…
…すみません、ダメでした…
寒さアレルギー持ちのワタシには
あの中で3時間観劇は厳しかった……
ただ「寒い」だけでは済まないのがアレルギーの厄介なところ(涙)。
グスクで、吹きさらしの環境ということもあったかもしれません。
途中からは寒さで舞台に集中できなくなり
ギリギリまで頑張ってみたけど限界が来て
断腸の思いでしたが中座せざるを得なくなりました…
(このご時世、無理して体調を崩すわけにもいかず…)
しょっぱな(アトラクション中)に雨に降られたのも
ダメージ大でしたね…。
なお、アトラクションは、
アカハチメンバー(テーマソングの2曲)と
福島・鹿児島・茨城の合同メンバー(シンカヌチャーとダイナミック琉球の2曲)でした。
久しぶりの「現代版組踊ワールド」に、これこれ~!ってなったとたんに雨…
ううぅ…
せっかく当選できたというのに…。
冒頭の平田さんの挨拶によると
グスク公演は6年前とのこと。→★
今後はもう少し短いスパンでグスク公演ができるようになったら…
とのことだったので、それを期待して
また次の機会にリベンジしたいと思います!
(次回はぜひとも夏季に!!(切実))
なにはともあれ、
子供たちやスタッフさんはあの寒い中3日間、
本当にお疲れ様でした…!
メンバーさん、普段とおなじ舞台衣装だったけど風邪ひいてないかな?
雨降ってかなり地面が滑りやすくなってたけど怪我とかしなかったかな?
そして、一刻も早くコロナが収束して
これまで通り何の憂いもなく子供たちが
伸び伸びと活動できるようになることを願います。
今回のポスターは背景が黄色とか、紅型模様とか、これまでとガラっと違った印象ですね。
デザイナーさんが変わったのかな…?本土の人を意識しての、分かりやすい沖縄感=紅型なのでしょう。
肝高の阿麻和利
2019年6月15日(土)
きむたかホール
年度が替わり、新しいメンバーを迎え、
新・阿麻和利&新・百十踏揚コンビの新体制になっての初公演。
初日の昼公演を観劇しました。
今回は余裕こいてて前日まで予約を入れてなかったので
選択できる座席が限られており
前方での観劇となりました。
あまり前の席は取らないほうなので
顔なじみの常連さんやスタッフさんにも
「珍しいですね~」と言われてしまった(^^;)
で、今回の席だからこそ「おおぅ…」となった事。
女性アンサンブルさんたちの
合唱の迫力が倍増!
もちろん後方席でもそれは感じられることなのですが
距離が近い+四方から囲まれる+濃密度で
迫力が全然違う…!
声の一体感とか、パワーって、好き。
(現代版組踊の醍醐味の一つだと思ってます)
「浪漫」でそれを真っ先に感じて、
阿麻和利昇天でのクレッシェンドでもトリハダが…。
これがもっと大きいホールとかだったら
距離感とか響きとかが多少変わってくるから
また少し違うのかもしれないけど、
今回のきむたかホールの、あの席での、
新発見!な気分!?
ん?なんで今更??
と自分でも思ったけど、
ああ、以前はここにバンドピットがあったから、だ。
バンドのそばの席というのも
生音の振動や迫力がすごかったのですが
(足元からビリビリくる感じ)
それが女サンの合唱にシフトした、ということか。
なるほどなるほど。
バンドと言えば、
前もちらっと書いたけど、公演の最後の最後、
演出部門さんがバンドを紹介して幕が下りる、
みんな揃ってバイバイするの可愛いよね。
客席からいつもふふっと笑い声がもれます。
ここで初めて「中高校生」の素の感じられるからかも♪
ステキです。
新・阿麻和利はお披露目公演の時に見たので、
新・百十踏揚について。
今回初めて観る新・百十踏揚は
ちょっと前の百十踏揚と似てるという印象を持ちました。
クールというか…。
登場して女官たちと踊るシーンとかでは、
悲しさとか戸惑いとかやるせない思いとかは全然表に出してなくて、
表情がないというか、無と言うか、
それがかえって取っつきにくそうというか、高貴な感じと言うか、
サーダカーな感じ?というのが第一印象。
(ワタシ的に初代聞得大君・月清が割とそんなイメージなんだー。
俗的な、人間的な、個人の感情を表に出さないタイプ。
あっ、劇中では百十踏揚の紹介で聞得大君って言ってるけど、
歴史的には聞得大君は第二尚氏になってから、尚真王代に設けられた位です。
この部分については思う事あって以前少し書きました)
琉歌のシーンではこれまで通り
悲し気な感じではあったんだけど、
続けてやってきた賢雄を払うようなしぐさがあったり、
賢雄に促されておずおずと…というよりは
キッと1人で奥にはハケた(ように見えた)りして、
おおぅ、結構強気系?とも思ったりもしました。
(もちろん、それもまた良し♡)
でも最後の「肝高の詩」での手踊りでは思った通り、
ふわっと笑顔全開のやわらか姫。
うむ、やっぱりあの時のツンデレ系だ、
と思った次第。
阿麻和利昇天のシーンで
マブイを追って泣き叫ぶ百十踏揚を大主が止めるところ、
百十踏揚の両肩をつかんで言い聞かせるようにしていた様にぐっときました。
あと、今回金丸さんが非常にニュートラルになっておりました。
セリフややり取りはもちろんこれまで通りなんだけど
言いまわし、表情、黒幕感一切なし。
眉さ・アイメイクが下げ気味だったこともあり(意図的かと)
にじみ出す苦悩感が。
最近の(ワタシが見てる)金丸はこんな方向性が多いですね。
+
今回は「関東壮行公演」。
8月に、茨木と、東京。
東京での公演はちょうど10年ぶりになります。
でもこの頃はまだ公演ごとのレビューは書いてないんだ。
(この年の秋に書きはじめることになります)
今回は行けないけど、9月に凱旋講演があるみたいです!
9/21.22、響ホールにて。
特別ゲストや特別演出の可能性もあるみたい。
楽しみに待っていようと思います♪
+
<オマケ>
前記事で、『琉球歴女の琉球戦国キャラクター図鑑』の現代版組踊座談会、
未収録部分を一部公開しています。
阿麻和利メンバーの話もありますので、
良かったら一緒にご笑覧ください。
肝高の阿麻和利
2018年11月25日(日)
きむたかホール
夜公演を観劇しました。
秋公演は、引継ぎの意味も込めたチャレンジも多いようで、
特に日曜日の昼公演は新・百十踏揚のお披露目、
夜公演は新・阿麻和利のお披露目公演となっていました。
阿麻和利、もう9代目になるんですね。
ワタシが初めてみた阿麻和利が4代目だったので
もう半分以上の代替わりに立ち会っていることになります。
時の移ろいを感じます……。
(4代目コウ君、元気かな?)
新・阿麻和利君は現在高校1年生。
第一印象は、
顔小さい!体の線細い!(羨)
華奢めな感じで、地声も軽やか。
今風のイケメン君という感じ。
選ばれて、しっかり備えてきただけあって
男サン出身の初演技とは思えないほどの安定感。
(なんか阿麻和利役って、役者チームからじゃなくて男サンから選ばれるのが多いらしいですね)
さすがです。
特に見せ場となるメインシーン(登場シーンや死ぬシーン)は
さすがにかなり作りこまれてていて
完コピそのもの。
地声とは違う、低めの、力強い声と演技でした。
対して、セリフでのやり取り中心のシーンでは
(屋慶名たちと出会いや、百十踏揚との会話、護佐丸討伐命令のシーンなど)
完コピとは違う、彼らしさが垣間見えたりして。
それぞれの個性って
アンサンブルを従えた華やかなメインシーンでではなく、
こういう何気ない会話シーンでこそ出るものなのかも?
と思ったりしました。
(いつぞやのレビューでも書いたかな…?)
こういうシーンでの彼の印象は
かっちんカナーのカナーとちょっと雰囲気が似てるかも。
がつがつ前に出ていくというよりは、
ちょびっと遠慮気味なところもあるというか、
一歩下がって見てる、というか。
これからどのような9代目阿麻和利になっていくのか
楽しみにしています。
ファイト―!💪
今回、ハチマキをかなり目深に巻いてて
(目の)表情があまり見えなかったので
もうちょっと上(おでこ)でセットしてくれたらいいなぁ。
舞台は遠目で見るものだから
目周りを隠さずにしっかり見せるの、大事。
護佐丸討伐のシーンでは…今にもずり落ちてきそうで…
ちょっとひやひやしたよ?(^^;)
シリアスなシーンなだけに。
+
新・百十踏揚はロビーのテレビと音声、
客出しの時に見ただけなのですが、
こちらも小顔で華奢な感じ!
華奢コンビ!
声も姫っぽい感じでかわいらしかったです。
+
賢雄は、けっこうふてぶてしかった。
ふてぶてしいって書いたらアレかな。
ギラギラしてる感じ。
野望とか心に思ってることが溢れてて表情もかなりある。
クールとは違う、ギラギラ賢雄。
それもまた良し。
このギラギラは阿麻和利を恋敵として捉えている故のギラギラなのか、
それとも……
かっちんカナーでの、
負けず嫌いだけどある意味素直で、ハツラツとした少年賢雄から一変、
彼に一体なにがあったのか……
やはり百十踏揚の思春期になにかあったと思うんだよね(笑)
(※妄想です)
+
望月按司S、
肝高の子と同様、その時その時で結構違うので
楽しみにしてたりするんだけど。
ちょっと…キャラ設定がよく分からなかったかなー?
特に側用人…。
望月と、妃と、側用人の関係をもうちょっとしっかり作ってくれたら
もっと伝わりやすいし、おかしみも出ると思う。
側用人はどういう立場の人で、
妃とはどういう関係(力関係)なのか、
妃と望月の仲はどうなのかetc…
個人的には側用人が前に出すぎるよりも
望月や妃に華を持たせてほしいかな( ˘ω˘ )
でも三つ巴のシーンで
望月の頭巾がずれて落ちそうになったのを
慌てふためいて頭を抱える仕草で持ち直したのは
うまいっ!
ってなりました。
久々に見たなー、アクシデント対応。
+
昼公演では肝高の詩のすぐあとに
ダイナミック琉球が!(ロビー音声)
おお~!やっぱりきむたかバンドアレンジ、かっこいい!
1番好きかも!
もしかして、新・百十踏揚お披露目だから?
じゃあ夜公演も見れるのカシラ♡
と期待してたら……
ああっ!やらなかった…!(´;ω;`)
見たかったぁああぁぁあぁ……
昼は取材カメラが入ってたので
そのための特別演出っぽかったですね。
次見れる機会を楽しみにしています…。
+
あまわり浪漫の会のお母さま方、
今回も、大変お世話になりました♡
少しは勝手がわかってきたので
前よりはお役に立てたでしょうか?
やはり、公演DVDの要望(ダイジェストではないヤツ)と
サントラの需要は高いですね~。
サントラ、もう10年以上前の録音なので
こちらもそろそろリニューアル希望です
来年8月の東京公演に向けて…!
肝高の阿麻和利 7月公演
2018年7月7日(土)
きむたかホール
7月公演レビュー【表編】です。
(【裏編】はこちらから)
今回は6月に亡くなられた
肝高の阿麻和利生みの親(発案・企画者)、
上江洲安吉先生の追悼公演でした。
公演前に生前のインタビュー映像や写真をまとめたスライド上映があり
安吉先生の志に改めて胸が熱くなりました。
でも『北山の風』の紀秀先生追悼公演の時もそうだったけど、
舞台や子どもたちを観ていると
この世に安吉先生は肉体はなくとも、
その魂と志は子どもたちにしっかり受け継がれている、
これからも受け継がれていくのだと感じました。
あまわりの 萬国に道拓き 我した肝高の 誇り高さ
(詠 上江洲安吉)
本当にすごいお仕事をなさったのだよなぁ…。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
+ + +
観劇は7日の夜公演でした。
実は観劇するか(できるか)どうかギリギリまで迷っているうちに
事前に全公演チケットが完売したので諦めていたのですが、
やっぱりロビーで音声聞いていたら(やっぱり)中で観たくなって、
ダメ元で聞いてみたら運よくキャンセル席をゲットできました。
久々の前方中央エリアだったので、
演者さんたちの表情・しぐさ・息づかいまで
しっかり味わうことができました。
(その代わり中通路や後方の演出を見るのはできないんだけどね…
なので大好物の”男サンの笑顔でアイコンタクト”は今回は見れず……)
では、
この前方のメリットからのレビューから。
《阿麻和利の最期》
ここは多くの人が涙する名シーン。
瀕死の阿麻和利に泣きすがる百十踏揚に
その涙を拭うように頬に触れる阿麻和利。
瀕死でありながらその優しそうなことよ。
まるで少女漫画のようでとしました。
(思わず絵にしてみました)
2人のラブラブ、大歓迎です(。・ω・。)ノ♡
ちなみに絵ではおとなしめに描きましたが
取り乱して泣き叫ぶ百十踏揚…も好き…。
一方その頃、賢雄は。
《毎度おなじみ賢雄ウォッチャー》
阿麻和利が瀕死になってからの
賢雄の心の移り変わりは
ソロでガン見してもいいくらい
見ごたえがあります。
(公演や演者さんによっても微妙に変わる)
これまでは、阿麻和利に
「賢雄!踏揚を…頼んだぞ…」
と言われたときに
ハッと顔をあげてそこから後悔の念が押し寄せる
ってパターンが多かったのですが
今回はそれよりも前に
おそらく泣きすがる百十踏揚の様子などを見て
しだいに揺れ始め、
上の阿麻和利のセリフの時には
ぐさっと刺さったかのように
逆にぐっと顔を伏せたのが印象的でした。
(もしくは、
後悔を確信したもののすぐには認めたくなくて眼をそむけたか)
そこも良かったです、
が、
今回何気にツボだったのが
実はそれよりも前のシーン。
阿麻和利が首里からの知らせに
迷いながらも戦を決意し命令を下す所。
「戦だ…、戦支度をせよ!」
と阿麻和利が踵を返すと同時に見えた、
賢雄のかすか~~~~なニヤリ顔!
分かりやすいあからさまなニヤリじゃなくて
本当にさり気ないニヤリ。
これは前の席じゃないと見えないくらいの変化。
これが見れたのは良かった♡ ←マニアック
《女性アンサンブルさんの”キャラ設定”》
次は女性アンサンブルさん演じる民衆たち。
阿麻和利が按司として民に語りかけるシーン。
「この勝連は田畑はせまく、作物も少ない…」
「だが、ものは考えようだ。
シマが小さいということは、海が広いということだ」
この前向きなセリフに民たちの顔がパッと明るくなって
希望を抱くのですが、
そんな希望に満ちた民大勢の中に…
…おやおや?
(???……どういうこと?何言ってんのかわかんない)
って表情の民さんがいるぞー?(笑)
阿麻和利のセリフが続きます。
「海の向こうには、唐がある。大和がある」
周りの民たちに遅れて
しだいに理解し始めた民さん。
(…あ!そっかぁ…!)
「世界中に船を走らせ、異国の宝を持ち帰ろうではないか!」
(わーい!すごーーい!!!)
最後には周りの民たちよりもいっそう目をキラキラさせる民さん。
わ~、かわいい(笑)
アンサンブルさんも演舞に合わせて表情を作ってはいますが
今回のように「(民)個人」としてのキャラをしっかり作っていたのは
珍しいような?と。
でも余裕がないとできないよね。
前の立ち位置でもあったし、女サンのリーダーさんとかなのかな?
写真は日曜日の昼。見事なまでの青空でした。
《新演出!》
前回ワタシが見た卒業公演からの
目立った(気づいた)演出変更は2つ。
1つ目は「阿麻和利の笛」
平敷屋エイサーのシーンの冒頭に、
一の郭で月を眺めながら語らう阿麻和利と百十踏揚…
だったのですが、
今回は阿麻和利の横笛演奏がプラス。
『百十~MOMOTO~』でもそんなシーンがあったから
リンクを考えてのものかな?
でも今回は「ふり」じゃなくて、阿麻和利君のマジ演奏ですよ。
しかも、ソロ。
きっとたくさん練習したことでしょう。
プレッシャーもあったことでしょう。
高音とかさ、難しいよね。
(私も小中高ずっと吹奏楽やってたんで分かります)
よくがんばりました
これ、8代目阿麻和利君の残された公演では
ずっとやってほしい♪
2つ目は「歓喜」のシーンのハッタラー↓
(今回このチラシゲットできなかった…グスクに取りに行ったのに…)
カチャーシーのあと、
ハッタラーが奥から走ってきてぃよ~ッ!で〆るところを
ぃよ~ッ!の3段活用。
ひきつけて、盛り上げて、盛り上げてから~、の
パン、パパパン!
ほほほう。
(でも外でのお見送り演舞の時はこれまで同じだったけど(笑))
《他、あれこれ》
*
屋慶名がやたらとモテキャラになってました(笑)
「キャー!屋慶名さまー♡♡♡」的な。
誰たちからモテてたのかと言うと、
望月按司側用人たちからです。
*
少年たちの声変わりにびっくり。
背も大きくなっちゃってー
中学生は変化が大きい時期だから
印象もガラリとかわりますね。
(中学生メンバーだけで演じられる
『かっちんカナー』今年も楽しみです)
*
観劇10年目にして、初めて聞き取れた掛け声が衝撃でした。
それはどこかと言うと、
クライマックス「肝高の詩」で
後半、阿麻和利が出てきて叫ぶあの掛け声。
これまでなんとなーく
「レッツ ァシンガアソーン(グ)!
(Let's a sing a song ←なぜか a が2回出てくる)」
って感じで聞こえてたんだよね。
(あくまで雰囲気的に)
もちろん、そのはずはないとは思ってたけど
それほど気にもしていなかったと言えば、気にしてなかったので。
ところがその曖昧だった掛け声が明らかに…!!
昼公演の時に、ロビーで、気を抜いてた状態で聞こえてきた音(声)は、
「さあ、シンカヌチャー!」
でした。
マジか。
もーね、
ロビーで一人で苦笑いしたよね。
おわり。
肝高の阿麻和利 7月公演
2018年7月7日、8日
きむたかホール
今年度初の、肝高の阿麻和利7月公演でした
今回は【裏編】と【表編】の2記事に分けて
振り返りを書こうと思っています。
まず最初は
「お礼と感謝」から。
今回の公演では、
前記事でもお伝えした通り、
『琉球歴女の琉球戦国キャラクター図鑑』を
物販コーナーで販売させていただきました。
スタッフでもあるお母さん方に本当にたくさん助けていただき、
そして良くしていただいて
本も目標の約2倍の数を売ることができました!
購入してくださったお客さま
本当にありがとうございました!
これを買いに来ました!というお客さまもいれば、
パンフレットに入れ込んだチラシをみて興味を持ってくださり
購入しに来てくれたお客さまもいて、
感謝感激雨霰
現役阿麻和利君に宣材写真撮らせてもらいました☆
(本にも参加しています)
一般のお客さまももちろんですが、
阿麻和利メンバーさんや保護者の方々も
たくさん購入してくれて本当に嬉しかったです。
澪之助共々、お礼を申し上げます。
これまでとは一味違う琉球史本ですが、
現代版組踊で描かれる人物像と比較したり、
ツッコんだりしたがら楽しんでいただけたら嬉しいです♡
BY澪之助
BY和々
+ + +
合間合間のお母さんたちとのゆんたくも楽しかったです。
元々、肝高の阿麻和利お父さん・お母さんがたの
縁の下の力持ちぶりはすごいな~と思っていましたが、
今回実際に裏方の様子を見ることができて
(ほんの一部ではありますが)
本当に、つくづく、つくづく、頭が下がりました。
普通に仕事もあって、
家事もあって、
家族もいて、
メンバーでもある我が子の送迎などもあって、
自身も裏方として肝高の阿麻和利を支えている。
でもこのような方々の存在がいるからこそ、
子供たちは舞台に集中できるし、
お客さんは安心して舞台を楽しめ、
活動を途絶えさせることなくこれまで続けることができているんだろうな、と
改めて感じました。
お陰で、もう10年も楽しませてもらっています!
ありがとうございます!!
+ + +
そして今回、公演中もロビーにいたことで
初めて見れたこと、知ったことがたくさんありました。
肝高の阿麻和利は客席通路も
めいいっぱい演出に使われています。
なのでそのシーンに応じてメンバーさんが
ロビーにやってきてスタンバイするんですね。
「浪漫」の精霊たちや、
「伝令」の疑似首里軍や、
勝連の民たちや、
そして天の使いたち、
私がいつも胸キュンする「肝高の詩」でのエイサー隊などなど。
舞台(会場)に入る前のロビーで、
お互いに円陣を組んで気合を入れたり、
衣装のチェックをしたり、
メイクを直したり、
儀式をしたり。
阿麻和利が死ぬシーンで
阿麻和利のマブイ(魂)を抜く黒尽くめの死神的な存在がいますね。
役柄的にはアンガマーと言うのですが。
重要な役である彼らが
会場に入る前にある種の「儀式」を行っていたのが
非常に印象的でした。
これ以上は詳しくは書きませんが、
この役が他の役とはあきらかに一線を画しており、
舞台に出る前の、この「儀式」あってここそのアンガマーなんだな、
と見てて神聖な気持ちになり、静かに感動しました…
あともうひとつ。
(たぶん)演出部門さん?
演出部門さんって正直どんなことをやっているのか
分からない所が多かったのですが(裏方だから当然と言えば当然だけど)、
今回、その一端が見れました!
例えばメンバーさんが全員退場して、
客出しをするときの、下準備。
ほほ~~~~~
はだしの役者チームのためにぞうりをそれぞれの立ち位置にセットしたり
汗(や涙)を拭くためのティッシュをスタンバイさせたり、
いったんメンバーさんがハケてきたら
小道具の回収やマイクの回収などなど。
これまで気にもしてなかったけど
そうだよね、こういうの必要だよね!
ティッシュ必須!
演出部門さん+OBスタッフ+出番がなく裏方に回っていたメンバーさんなどが
実に無駄なく動いていて、すごく感心しました。
こういう所にも改善が重ねられ
システム化された肝高の阿麻和利の歴史を垣間見ることができて
とても良かったです。
そういえば、
本の現代版組踊座談会の時に、森屋さんから
もしワタシや澪之助が中高生で阿麻和利に入れたとしたら
どの部門希望しますか?と逆質問されて
2人して「演出部門」だったという(笑)
(【表編】につづく)
肝高の阿麻和利 卒業公演
2018年2月24日(土)
響ホール
昼公演に行ってきました。
2017年度卒業公演の初日・昼公演は
阿麻和利役と百十踏揚役が変わる
特別キャストのレア公演!
(通常はこの二役は固定キャスト)
ということで、
これは見なければ!
と思っていました。
が、その日に限って休日出勤
泣く泣く諦めていたのですが、
当日の朝になって、
待てよ?
と。
もしかして、仕事の段取りを
あーやってこーやってああすれば
多少遅刻するくらいで行けないことはないんじゃないか!?
と開眼。
少し無理のあるスケジュールではありましたが、
やはり見るならこの公演が見たい!
ということで決行。
お昼も食べずに職場から直行。
なんとかギリギリ、遅刻もせずに済みました
そんな昼公演のレビューです。
まず、
肝高の子がALL BOYS!
3人組の「探検オタク」!
相手を隊長と呼んだり、○○隊員と読んだりと
いちいち双眼鏡使ったりと
冒頭からなかなかの癖っぷり(笑)
肝子はこれまで色んなバージョンを見てきましたが
男の子だけの3人組というのは初めて見たなぁ。
人物設定としては特に「卒業」にからめたものではなかったですが
とても新鮮に見ることができました。
愛の劇場も、ぶっ飛ばしてましたね。
阿麻和利がクッキー作って百十踏揚にプレゼントするとか…
どんな設定なんだ(笑)
すーで入れ変わった"百十踏揚"には笑いましたね。
(個人的にはこのくだりで終わっても良かったな( ˘ω˘ ))
ハッタラーは女の子だったのですが、
ハッタラーもみんな男の子で
男子トーク満載ってのもいつか見てみたいかも(笑)
さて、お目当ての阿麻和利は
これまで賢雄役などをしてきたリョウ君。
彼は「百十~MOMOTO~」で主役級(賢雄)を演じてきたキャリアもあるので
初めての(?)阿麻和利役とは言え、
代々の阿麻和利役とまったく遜色なく、安定の演じっぷりでした。
(そういえば、今の阿麻和利君に決まる前、
次の阿麻和利役は彼もあり得るんじゃないかなと
予想してたことを思い出したよ…)
「百十~MOMOTO~」の時もそうだったんだけど、
彼のキャラクターを一言で言うと、
ジェントルマン
かなぁ。
ってか、
え、イタリア人?ってくらい
女性のエスコートが自然で紳士的。
素でこうなの?
だとしたらすごいなぁ。
モテるだろうなぁ
肩や腰(ってか背中)に手を回して
百十踏揚をエスコート&寄り添ったり
背中とんとんして慰めたり、
最後にハグしたり、
でもそれが自然でいやらしくないあたり
日本人男子にしては珍しいなぁ、と(笑)
そんなジェントルマン阿麻和利でした。
エイサーのあとの阿麻和利&百十踏揚の語らいも
これからも仲良く夫婦として共に歩んで行こう感満載で
ラブラブだし。
じょーとーです
そんな阿麻和利が声を荒げるシーンで
おっ となったのは
尚泰久からの急ぎの知らせのシーン。
戸惑う阿麻和利に賢雄が追い打ちをかける。
「(前略)ほかならぬ尚泰久様は父上に当たられるお方。
どちらが重いか秤にかければ、
国王様に従うのが道理ではございませぬか!」
にかぶせて
「わかっておる!!」
と賢雄の胸ぐらをつかんで睨みつけ、
またそれと同時に百十踏揚が
「阿麻和利様!」
と止めに入ったところ。
ジェントルマン阿麻和利の激情の一コマ。
そりゃ百十踏揚もびっくりするよね。
そのギャップが阿麻和利の迷いや焦り、苛立ちを表していました。
一方、そんな賢雄は8代目阿麻和利役のクメ君。
近くで見たわけじゃないので
勘違いだったらアレだけど、
阿麻和利が刺されて
瀕死の状態で屋慶名達とお別れをする間、
結構……ふてぶてしい感じだった?
その様子を一瞥して、
鼻で笑ってたよう…な感じが遠目にしたんだけど、
どうかな?
個人的にはこれくらいクールで
ワルな雰囲気を醸し出している賢雄も好きです(^^)
ところで肝高の阿麻和利では
阿麻和利は金丸(の策)に殺された、
黒幕は金丸という展開ですが…
(「首里か……やはり金丸の筋書かー!」
って阿麻和利が叫んでいるあたりからも)
今回は、
賢雄に殺された
とハッキリ言ってもいいと思いました。
確かに策を練ったのは金丸だけど、
最後の決め手、
「阿麻和利ヤ(殺)るべし」のGOサイン
は賢雄だった、ということ。
金丸宅での2人の密談シーン。
ここでは
「勝連の按司、阿麻和利。殺すには惜しい男だがの…」
「金丸様!これもお国のためでございます」
「いたしかた、あるまいのぅ」
という流れがもともとあります。
これまでは割とさらっとしてましたが
今回、ここを少し膨らませて。
金丸の迷いがちらり。
本当に、阿麻和利は殺すべきなのか、
殺すべきではないのではないか…。
賢雄よ、お前はどう思う?
と。
そんな金丸に
「殺すべき」
と迷いなくぴしゃりと進言したのが賢雄。
これまでよりもはっきりと、
理由も含めてしっかりと。
それによって、
金丸の心も固まる、という感じ。
ふぅむ。
金丸フォローをここでいれて
悪は賢雄に持っていってもらい、
賢雄のフォローは阿麻和利亡き後の演技(後悔の念)や
百十~MOMOTO~で…って感じなのかな?
と想像しました( ˘ω˘ )
最近いろんな所でちょいちょい金丸フォロー見るなぁ。
誰も100%の悪者にしないっていうのを感じたりしてます(賛成)。
となると、
そろそろ望月按司にももう少し敬意を表しても…(^^;)
単なるふざけた崩れキャラ一辺倒じゃなくても良いのでは…。
今回のSMプレイは…うーん……
一応(最後はどうであれ)勝連地域を繁栄させた按司の一人でもあるし、
(勝連の繁栄は阿麻和利一代によるものでなく、
その前から引き継いだものが大きいと思われる。
王府が勝連の繁栄を恐れたのも阿麻和利以前からのものかと→★)
正義党が苦悩して恐れている相手(権力者)でもあるんだし、
たまには違うアプローチがあってもいいなぁと思ったりもします( ˘ω˘ )。
(個人的には側用人の爺ちゃんキャラや妃のキャラクターでおかしみを出して
望月自体は酔っ払いということ以外はそんなに崩さなくてもいいかなと思ったりする)
高3からのメッセージチラシ。
表紙のイラストがすごいインパクト(笑)
でもこういう絵、割と好き(高校生の時はこんなテイストで描いてこともある)
そうそう。
今回は卒業公演ということもあって
肝高の詩の後に、ダイナミック琉球もありました。
もちろん、肝高の阿麻和利バージョン♪
ひっさびさに見た!!
きむたかバンドの生演奏・生歌。
口説の時にコーラスいれてたのステキング
キーボードさんが特にノリノリだったような♪
+ + +
最後に。
高校3年生の皆さん、卒業おめでとうございます。
肝高の阿麻和利の活動を通して培ったもの・ことは
必ずみなさんの力、武器になることでしょう。
これから歩むそれぞれの道に
幸多かれと
GOOD LUCK!
2017年度・肝高の阿麻和利7月公演
お疲れ様でした!
新メンバーを迎えての初舞台、
そして8代目阿麻和利の本格始動、
どうだったでしょうか。
まだ始まったばかり。
これから2017年度の色に
どんどん進化していくことを期待しています!
ワタシは今回は観劇を見送りましたので、
レビューではなくイラストで。
(ツイッターにも載せたものです)
前記事で描いたiPadで描いたもの。
↑パステル調バージョンと、
↑アニメ調バージョン。
アニメ調バージョンは制作過程動画も
ツイッターにUPしているので
(使用しているお絵かきアプリにそういう機能があるのです)
良かったらどうぞ!
↓
アニメ調の塗り方、
めちゃくちゃ久しぶりにやりましたけど
新鮮ですね(笑)
ワタシはもともとアニメっぽい
ハッキリした着色が多いですが、
影の境目とかはぼかしてたので。
iPadでイラスト、
色々試せて楽しいです♪
肝高の阿麻和利卒業公演
2017年3月5日(日)
夜の部
うるま市市民劇場
千秋楽公演に行ってきました。
チケット争奪戦で心折れて、
昼の部に行く予定だったのですが、
あまわり浪漫の会から
ご招待いただきまして行ってきました!
(ありがとうございます!)
去年度は卒業公演は見てなかったので
久々の卒業公演でした。
「え、でも卒業公演じゃない阿麻和利は
この間も見てたでしょ?」
とツッコまれる方もいるかもしれませんが、
卒業公演は通常公演と違うんです。
→ ★卒業公演のツボ
独特なんです。
千秋楽は特に。
加えて書けば今回は
阿麻和利、百十踏揚と主役の卒業
となれば、またプレミアム感が増すのでありまして。
さて、見終わっての感想を
一言で言うと、
ああ、くそぅ
いいな、青春。
ですわ。
出演者全員、
前半はぶっ飛ばし(でもめちゃ楽しそう)、
後半は涙をこらえつつ。
もうね、
青春エネルギー爆発ですよ。
こういう類の感動(青春)って、
この年頃の、集団活動ならではのものだからね。
大人になるとなかなかです。
だから、
心底羨ましくもなる。
そして、
そんな時代から遠く離れてしまったワタシたち大人にも、
この種の感動の一端を一緒に味わせてくれてありがとう!
ってなるんだ。
ありがとう、肝高の阿麻和利。
+
阿麻和利君。
中3で阿麻和利役になって以来、
多方面で活躍するほど成長した彼。
最初に見た時は、前代・前々代と
似たようなタイプかなー?
と思ったけど(書いたけど)、
「佐久本宝の阿麻和利」
というキャラクターが
しっかり確立されたな、と感じました。
毎回書いてるかもしれない、
護佐丸討伐を決意するときの「間」の取り方が抜群の彼。
でも今回はセリフ回しも他の場面の間も、
すごい独特な感じがしました。
台詞の一つ一つの解釈とその表現が
すごく彼の個性とオリジナリティが出てたという感じ。
そりゃあ、もう、肝高神の時から。
はぁ~、溜める溜める。
キャラクターが
確立された分、かなり余裕も感じ、
遊び心もたっぷりでした。
物語の本筋台詞じゃない端々にも
そういうのが表れていたよネ。
くしゃみで観客を巻き込んだアドリブ、
快活な笑い声やため息、
VS太郎(!)に、VSジラー。
ジラーのいじりにツッコミ。
最初の登場シーンだけでもこんなに。
10月公演の時にも書いたけど、
本当に生気に溢れている、そんな阿麻和利。
今回は後ろの席だったので
表情までは見れなかったのが残念。
細かいところまで上げてたらキリがないので
本編の阿麻和利絡みで印象に残ったシーン、
ベスト3!
◎伝令での「ドン!」
望月按司追放のシーン。
三つ巴の演舞の最中に作戦の指揮をとる阿麻和利。
中通路で正義党らと確認をしつつ、
阿麻和利君のドンの合図で幕が下りる!
元々大好きなこのシーンのこの演出で
さらにかっこよさがUP!!
◎エイサー後の二人きりの追加シーン
前々回からの民が兵士に変わりゆくさまが印象的だったので
今回はこれまで通りエイサー隊がハケちゃうのを
少し残念に思っていたら、新演出!
中幕降ろしてその背後に酒盛りの民たち。
その手前では百十踏揚との会話。
「勝連を豊かな蓬莱島にするのが夢」
という阿麻和利の夢が、ここで初めて語られるシーン。
このセリフはコレまで通りだと
中城討伐後、
阿麻和利を心配する百十踏揚に語られますが
今回はその前ふりとして。
そして、
◎中城討伐後の百十踏揚とのシーン
「わしは、首里の王府のことには首はつっこまない」
の「わしは」の部分。
以前も書いたんでそこは省くけど、
今回は百十踏揚をしっかり見つめて
言い聞かせるように
「わしは、、わしは、」
ってゆっくり2回言った!
その優しさとに溢れた言い方たるや!
可愛すぎるだろ!
しかもそれに続く阿麻和利のセリフが
コレだよ。
「お前と笑って
過ごせるならそれでいいのだ」
惚れるわ!!(鼻血)
百十踏揚との仲睦まじいシーンに萌えましたわ。
+
百十踏揚。
琉歌を歌うシーンの安定感と高音がとても印象的だった彼女。
だからこそ、今回体調が悪かったのか
声が少し枯れてしまっていたのは正直残念でした。
でも一番悔しかったのは彼女自身でしょう。
彼女のツイートも拝見しました。
それでも、
しっかり最後までやりきって
「麗しき百十踏揚」
を魅せてくれました。
ホント、きれいなコだよなぁ。
アンコールもセレモニーも全て終わって、
阿麻和利と百十踏揚が中通路で最後の挨拶をした時、
ハグを求めた素の彼女が実に愛らしかったです。
+
アンサンブルさん。
席が後半中央ブロックだったので、
久々に肝高の詩のエイサー笑顔でdeアイコンタクトが
見れるかと期待してたのに
今回はエイサー隊前だった(´;ω;`)
残念…。
望月按司追放後の
アンサンブル演じる民感が
印象的だったと前回書きましたが、
今回更に会場中からぞろぞろと。
続く演舞メドレーも
花踊りに扇子隊も追加されてて
より華やかでにぎやかでした。
台詞なしで繰り返される演舞が
今回は久々に
「次はわったーばんやさ!」が復活。
お馴染みの「祝」「卒」「業」の小道具も。
でもゆんぐとぅは本格的に無くなってしまったのね…。
ちょっと寂しい…。
+
肝高バンド。
今回バンドも結構チャレンジしてた印象でした!
浪漫のコーラス部分の追加、
マブイ抜けの時の歌詞の変更(してたよね?)、
ダイナミック琉球の口説部分のコーラス
(これは2年前の卒業公演でも書いてる)、
肝高の詩アゲインの時の編曲と浪漫への繋ぎ
(これすごかった!)
などなど。
カナサの京子さんを彷彿とさせる場面もあり、聞き惚れました!
前々から書いていた安定感のあったボーカルさんも
卒業となりました。
主役の二人だけでなく、
音楽の華であったボーカルさんも世代交代。
次のボーカルさんも楽しみです。
+
肝子の設定は、
お兄ちゃんに話を聞いた妹が、友人を連れて
という女子3人組。
「もしかして、あなたがハッタラー?」
というスタンス。
この(舞台には登場しない)「お兄ちゃん」の
存在が気になりますが、
もしかして去年の卒業公演の肝子の設定の続き?
「お兄ちゃん」って、この日ハッタラー役の彼のこと?
とか、いろいろ考えちゃいました(笑)
ハッタラーとの別れのセリフでも
旅立つ卒業生(ハッタラー)から、
バトンを受け取った後輩たち(肝子)へのメッセージを。
そしてアンコールの肝高の詩againでは
次期阿麻和利、時期百十踏揚との共演。
羽織を着せ、
ダブルの演舞にダブルの声掛け。
ああ、あの時見た時と同じ光景だ。
お、この記事久々に読んだらコメント欄に……
肝高の阿麻和利の精神は
しっかりと後輩たちへと受け継がれ、
そして繋がっていく。
今回は主演の二人が卒業ということもあって
たんなる「卒業」ではなく
「引き継ぎ」としてのセレモニー感が強かったな。
そして
旅立つ卒業生からの
私たち観客に向けられた、
「これからも肝高の阿麻和利をよろしくお願いします」
のメッセージに、
大丈夫、
まかせなさい。
これからもちゃんと、
応援してるし観に行くから。
と心で返事する和々なのでした。
(もうちょっと続く)!
一時、
勝連グスクで試験的に運航していた
コミュニティービークル。
勝連南風原の製作らしいです。
四の郭まで無料送迎してくれるということで、
行きも帰りも利用させてもらいました(笑)
最初のね、
あの坂道(階段)だけでも、
だいぶ息が上がるからね(^^;
楽ちんでした。
今後もあるかどうかは
要望しだい、らしいです。
+
さて、
今日の9時にゴングが鳴った
肝高の阿麻和利卒業公演
千秋楽のチケット争奪戦。
今年からこの最終公演に限って
受付方法が変わり、
電話受付のみ、
枚数制限あり、
と身内も部外者も公平に戦える体制に。
去年はお休みしてたんですが、
今年は参戦しようかなと
久々にチャレンジしました。
結果。
NTTにしか繋がらず、
("ただいま、回線が大変込み合っております…")
ゴメンナサイ
途中で気持ち折れました⤵
繋がるかどうかは、
もう「運」なので、
間髪入れずにエンドレスリダイヤル
ではなく、
数分おきに、時々かけ直す、という感じ。
なので途中で呟いたり
ネット見たり
トイレ行ったり
朝ごはん食べたりしながら
時々に電話入れてみたんですけど、
ついに、繋がる前に
完売のアナウンス(10:25)が出てしまいました。
まぁ、
運
というか、
狂気
が足りなかったということでしょうかね(^^;
無事にチケットをゲットできた某M氏によると
リダイヤル記録200回だったそうで。
そりゃ、17回のワタシでは無理だわ(-ω-;)
肝高の阿麻和利
2016年12月10日(土)
夜公演
きむたかホール
8代目阿麻和利君のお披露目公演
ということで行ってきました!
公演から10日以上もたってしまった上、
その間に飛び飛びで書いてたので
まとまりがないレビューになってしまいました
どうかご容赦を
+
8代目君の印象は、
親近感のある庶民派系
でしょうか。
つぶらな瞳と
きゅっと上がった口角がキュートで
いつもニコニコさわやかさん、
良い人感がにじみ出てる、
という感じ。
でも体格は良くて割とがっしりしてる。
総合的に彼の印象をイメージで言えば
ひと昔前の野球漫画のキャッチャー
…みたいな。
通じなさすぎる比喩でごめんなさい(笑)
ビジュアルで言えば
目力出すために
眉&アイメイクもっと濃くてもいいかもね。
あと、きっと彼は髪の毛は見せずに
頭は布で巻いた衣装の方も似合うと思う♪
(ぴちっと巻くというよりはちょっとボリューム出して)
阿麻和利君お披露目公演はいつも思うけど、
初舞台なのに皆そうとは思えない堂々とした姿。
脱帽です。
逆に、そういう人だからこそ選ばれたっていうのもあるのかな。
さあ、彼がこれからどんな阿麻和利になっていくのか
楽しみですね!
自分らしく…なんて悩むこともあるかもしれないけど、
最初は偉大な先輩たちの模倣に模倣でいいと思う。
完全コピーのその先に、にじみ出てくるものが、
それぞれの個性になるんじゃないかな。
1年先、2年先を見据えて
焦らずに頑張ってください!
応援しています!
+
今回特筆したい人がもう一人。
ハッタラー君、中学1年生男子。
これはもう、びっくりしました。
中1のハッタラーって、たぶん初めて見たよ?
大抜擢!?
声変わりもままならない、小さくて華奢で坊主頭で
くるくる変わるひょうきんな表情が
一休さんやお猿さんのようでなんともかわいらしい。
(※褒めてます)
「う~わ~…こりゃかわいいわ…」
ってゆー感じの子。
だけど堂々とした演技っぷり。
声もしっかり出てたし
台詞もばっちりだったし
とにかく一生懸命さがほとばしってました。
彼の今後の成長を見届けたくなりました。
(名前、覚えておこう…)
久々の「愛の劇場」も
ベテラン役者(高3)の「お兄ちゃん(肝子)」とのコンビで
笑わせてもらいました。
間が絶妙でしたね。
思わず拍手が起こるほど(笑)
+
そして毎度おなじみの賢雄ウォッチ。
前回の改心なしの賢雄と同じ役者さんでしたが、
今回はちょっと動揺が見える賢雄でした(笑)
(もしかして続くMOMOTO公演を意識して…?
とか思っちゃったりして…)
彼女の賢雄は目力があってカッコイイ。
肝高の阿麻和利では賢雄はセリフが少ないので
目で語れるっていうのは重要です(`・ω・´)ノ*
あと立ち姿(背中)、ね。
(以前、尚泰久で書いたことあるけど)
姿勢でキャラクターは作れます。
その点で言えば、今回は望月按司Sの
じいちゃんが最高でした。
歩き方もしぐさもぬかりなくなりきってて
でも変にでしゃばりすぎず、すごくいい塩梅だったなと。
そして側用人では
やっぱりじいちゃん(ばあちゃん)キャラはいいな…。
+
百十踏揚は久々に霊験あらたかな感じがよく見れて
舞台後方に戻ったあとも、
表情とか息づかいとかしぐさで
ちむわさわさー感がすごく出ててよかったデス。
そして今回もばっちり安定高音の琉歌でした!
+
アンサンブルさんで今回印象的だったのが
レクイエムのシーン。
音楽に合わせてアンサンブルさんも一緒に歌ってるんだけど、
確か阿麻和利のマブイ抜けのところだったかな、
斉唱でクレッシェンド!
した、よね!?
すごく緊張感が高まってめっちゃ効果的でした!
鳥肌モノでした!
まだまだ演出に工夫ってできるんだなぁ
まだまだ進化ってできるもんなんだなぁって
すごく感心しました。
成長するには進化あるのみ!
現状維持は退化、、、なんて言葉もありますが、
まだまだ肝高の阿麻和利はイケそうですね!
+
今回は久々に前エリア、
バンドさんの近くでの鑑賞でした。
音の振動を、
バンドメンバーの目線や息づかいも、
体感させてもらいました。
「肝高バンドを"鑑賞"する」
これもリピーターや前座席ならではの
楽しみ方の一つですね♪
おススメです☆
+
ところで、
そろそろ肝高の阿麻和利から少し距離を置いた方がいいんじゃないだろうか…
とぼやいて、
実際にがくんと鑑賞ペースを落として、
約3年。
(肝高の阿麻和利だけじゃなく、
他の現代版組踊の通常公演もだいぶ控えてました)
でも、
今回の肝高の阿麻和利公演を見て、
あ、
抜けた。
って思いました。
良かった。
あの頃の気持ちが、また戻ってきた、
そんな感じです。
少しずつに戻ってきてたモチベーションが、
この日の舞台で確信できた、といいましょうか。
この日の公演の帰りは
余韻に浸って、帰り道を1本間違えたくらい(笑)
よし!!
趣味=舞台鑑賞
復活!!です!!!
(でもレビューを書くスピードと感覚は
まだまだブランクを感じます…(^^;))