前記事で書いたように、
親川グスク、こと、羽地グスクに行ってきました。
…雨降ってたんだけど、
グスカ―スタイル(@琉球戦国列伝)じゃなかったんだけど、
なんか、ノリで?
(ハブヘビ棒は車に常備してるし!雨よけは手ぬぐいほっかむりで十分(笑))
標柱みっけ!
軽の車がやっと通るくらいの細い一本道をぐーっと登っていきます。
登りきると駐車スペースがあって、
拝所がひとつと、
向かいにもう一つ。
…って、いやいや、これだけで帰る訳にはいかん。
背後の茂みにレッツゴー。
ほら、みっけ!
「親川城址」の石碑。
…って、後ろ見たらなんと個人贈(!)
(1983年だったかな?)
…え、これってイイもん?
そのまま正面の、ツワブキの茂みにダーイブ!
お、なんか人が通るために伐採した跡があるぞ。
それを頼りに、ガサガサ進むけれど、
だんだんと視界は狭く、低くなっていく…。
周りはいつの間にかツワブキから琉球竹に。
細くとも竹なので、棒でさばくのもままならず…。
しばらく進んでみたけど、ここでさすがにギブ!
この写真はかなりしゃがんで撮ってます。
しゃがんで進むにしても、これ以上はナタが必要でした。
ナタ!
もっと先に、何かありそうなんだけどなー
遺構らしいものには出会えませんでしたが、
とりあえず、「その地を踏みしめた」ということで。
羽地グスク遠景。そんなに高くない。
羽地グスクの羽地按司。
1416年(頃)、名護按司と共に早々と中山に下って
尚巴志の北山討伐に加担した北山エリアの按司。
「北山王(※攀安知)は兵馬を整えて中山を討伐しようとしております。
どうか機先を制して兵を進めていただきたい。
もし、手遅れになればとりかえしがつきません」
(参/蔡鐸本中山世譜/原田禹雄訳注)
あれ、
「名護市文化財指定候補」ってなってる(笑)
だから石碑が「名護市教育委員会」とかじゃなかったのね
名護市役所のHP、「名護市の文化財と史跡」には
「親川グスク」ってあるんだけど、「指定」はまだされてないのかな?
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梅雨に負けるな~
久しぶりに晴れた沖縄
青空が見えたらやっぱり嬉しい
…というわけで、昼休みに近くの「森」に足をのばしてみた。
苔の絨毯が目に鮮やか~
ハイキーverと、
アンダーver.
どちらがお好み?
苔の絨毯だけトリミングするとまた違うデショ?
明日も晴れなら、今帰仁グスク界隈に行こうかなと思ったけど、
どうやら終日曇りで、そのまま雨のGWに突入しそうです…。
(沖縄のGWは毎年かなりの確率で雨曇り)
あ~、南山史跡めぐり行きたいのに~
…梅雨明けまでおあずけ?
*photo by ケータイ(&レタッチ少々)*
ドラマ「テンペスト」DVD(ブルーレイ)‐BOX本日発売です。
特典で「琉球王国の秘密」や「メイキング・オブ・テンペスト」が付いてきます。
“映像デザイン 和々”のクレジットが正式にDVDとして残ることになってしまった…(笑)
http://www.nhk-ep.com/shop/commodity_param/ctc/+/shc/0/cmc/17173A1/
(あ、アマゾンとかからのほうが安いみたい。私は買わないけど…^^;)
プロジェクトX 挑戦者たち~炎を見ろ 赤き城の伝説
見た。
このエピソードは文章化されたのは読んでたけど
実際にプロジェクトXとして見たのは初めてだった。
やっぱり、こだわりや執念はすごかった…。
(そして学生時代の高良先生、すさまじすぎ!)
この番組が放送されたのは今から10年前、
そして首里城が復元されて、今年で20年になるのか…。
大学の時、
ルーム(ゼミ)の先生(色彩学・デザイン専門)が、
「沖縄は“アカ”が違う」
って言っていたのを思い出した。
首里城のアカは、晴れた日がもっとも映える。
…けど、
実は沖縄の快晴の日数って結構少ないらしい。
あー。
晴れた日に首里城行きたい…。
(行くタイミングは何度かあるんですが、曇りとかばかりで結局ヤメてることが多い…)
木曜日なのでテンペスト記事。
(その前に「プロジェクトX」ですけどね!!)
末吉の森にある遍照寺については前回書きました。
末吉の森にある、もう一つのお寺が「末吉宮」
テンペストでは「末吉宮」との単語が出るのはたぶんここだけなので
引用箇所は前回の遍照寺とかぶってしまいましたが…
(遍照寺の引用箇所、他のところにすればよかったな)
■末吉宮■
原生林に覆われた森は王都の民がもっとも身近に感じる自然である。
森は人を寄せ付けない強靭な意志が備わっていて、
この森はしばしば怪異の舞台ともなる。
この森は人を阻んでいるが、流刑地ほど隔絶しているわけではない。
近くにある末吉宮の丘に立つと、赤い王宮の屋根が見える。
真美那や朝薫、思戸や多嘉良の毎日を遠目に見るのが
真鶴の慰めだった。
「テンペスト(下) 348-」(池上永一著/角川書店)
では、末吉宮についての説明を案内板より。
末吉宮は「末吉社壇」の名で沖縄県民に親しまれたお宮で、室町時代中期に建立されたものです。
波上、沖、安里八幡、識名、普天間、金武、天久と共に
琉球八社の一つにあげられている近くの万寿寺(現遍照寺)の鎮守として熊野権現を祀ってあります。
本殿は沖縄の地方色をよくあらわしている三間社流造本殿として
昭和11年国宝に指定されましたが、第二次大戦で砲撃を受け
建物の礎石と柱二本と虹梁(頭貫)を残したのみで飛散しました。
現在の建物はこれら残った礎石と資材を基に昭和47年に復元修理をしたものです
もうひとつは、参道の案内板より。
末吉宮は、かっての琉球八社の一つで、俗に「社壇」と呼ばれている。
尚泰久王代の1456年頃、天界寺住持鶴翁和尚が熊野三社権現を勧請して奉祀したのにはじまるという。
本殿は三間社流造り本瓦葺きで、前面に向拝を付している。
磴道は、参道を登りつめたところから祭場までの8段、
祭場から拝殿跡までの21段および拝殿跡から本殿までの7段の一連の石造階段部分をいう。
本殿と祭場はそれぞれ別の岩盤の上にあり、両間は切石積みの石造単拱橋(アーチ橋)で継いでいる。
なお、磴道は昭和46年に修理され、本殿は昭和47年に復元された。
(後略)
裏のほうには、なんとお花に囲まれた小道が!
まぁ、まるで絵本の世界のよう
末吉宮に至るまでの道のりがうっそうとした山道という雰囲気だったので
このエリアだけなんだか別世界のような印象を持ちました(笑)
2012年4月26日(木) 20:00~ NHK総合
プロジェクトX 挑戦者たち~炎を見ろ 赤き城の伝説
首里城・執念の親子瓦 (2002年)
沖縄戦で跡形もなく崩れ去った首里城。
昭和60年、首里城を復元するプロジェクトが生まれた。
幻の赤い城の復活に、誇りをかけて挑んだ人々のドラマを描く。
http://www.nhk.or.jp/okinawa/fk40/nhk_okinawa4.html
残念ながら放送は沖縄エリアのみ!
沖縄の人はDon't miss it!
「琉球戦国列伝」、没スケッチ(「ぼうず」とのメモあり)より。
前回記事にした華人たちと同様、
大和からの禅僧たちも古琉球を語る上では外せない存在です☆
今回、芥隠に「クリス」を持たせたのも冒険でした。
最初は何も持ってなかったんだけど、
円覚寺つながりで持たせてみるのはどうでしょう?ということで
試しに持たせてみたら、我ながら爆笑しました(笑)
ぶっちゃけ違和感ありあり~(笑)だったけど、
今回の本の裏テーマは
「既在のイメージを変える」
というのもあったのであえてそのまま採用してみました。
(尚巴志なんかもそうですが、按司姿の賢雄もその理由から。)
本当は両手で抱え持つ感じのほうが無理はなかったんだけどね。
とってつけたように見えるのは、とってつけて描いたせい(笑)
本当は阿麻和利も「組踊」バージョンではない、
リアル古琉球なバージョンでの阿麻和利も載せたかったナ。
…実は過去に落書きで描いているんだけどね。
(そして実はこの記事から全てが始まった…(!))
そう言えば、「花織の宴」の会場で初売りしたときに、
本部平原のページを見た(たぶん)北山の子たちに
「こわい!」って言われました(笑)
…ごめんよ
最初のスケッチはもっと悪人面だったからこれでもマシにしたほうなのだ。
でも一応「北山の風」の本部像のほうがイレギュラーなのよ?(笑)
一応「コラム」でフォロー入れてるから許してね
「既存のイメージを変える」で、
本部もいつかさわやか正義派イケメンで描いてみようかな(笑)
ちなみに、4/14の記事の答えは、「君南風」でしたっ!
採用版と見比べてくださいね(笑)
現代版組踊 岩手に元気送る Teamシンカヌチャーが披露
(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-04-23_32873/
*
愛~カナサ~ワンマンLIVE inきむたかホール
『HOME』〜帰る場所・伝えたい想い〜
日時・4月29日(日)
場所/うるま市きむたかホール
時間/18時30分 開場 19時 開演
チケット料金(全席指定席)/前売2000円/当日2500円
お問い合わせ
ライフ電子098-978-4855
PMエージェンシー098-898-1331
プレイガイド
ファミリーマート(イープラス)
ローソンチケット(Lコード86005)
チケットぴあ
ゲスト/平敷勇也・宮城まり・国吉亮
私も(やっと)チケットとりました!
TAOのチケットもとった
(今年はちゃんと通常席で!(笑))
肝高の阿麻和利6月公演はまだー
(くそう、北山(国頭)の●●連盟め…(-_-;))
ペンタブ買ったよ。
でも慣れるの時間かかりそうだな~
↑ 「琉球戦国列伝」没スケッチより。
亜蘭匏(あらんぽう)さん。
華人(中国人)です。
琉球にとってこのような華人の人たちの存在は必要不可欠なものでした。
なんせ、彼らがいないと中国との貿易もままならないからね。
貿易、戦争、政治、建築に至るまでその影響は多大なものでした。
琉球に渡ってきた華人たちは1つの集落を作ります。
それが久米村(現在の那覇市久米)です。
亜蘭匏はその久米村のリーダー的存在でもあり、
また、中山王察度(さっと)に仕え、
国(※この時は統一前なので中山“国”)のナンバー2とも言える、
初代「国相」でもありました。
ま、さらに詳しいことは「琉球戦国列伝」を読んでいただくとして、
この本では、このような琉球にとって重要人物だった
華人3名もメインキャストとして紹介しています。
亜蘭匏(あらんぽう)、王茂(おうも)、懐機(かいき)の3名です。
本では亜蘭匏をかなり悪人面で描いてしまいましたが、
別に彼には悪人のようなエピソードがあるわけじゃないんです、はい。
でも、キャラとしてタイプの描き分けは大切。
そこで悪人タイプに選ばれたのが亜蘭匏だったんですね。
because,
こだわりの相関図を見てもらえると分かるんですが、
この久米村の人たちの勢力図というようなものも実に面白い。
簡単に華人と中山王のつながりをまとめるとこんな感じ。
亜蘭匏 ― 察度
(とその息子の武寧)
王茂 - 思紹
懐機 - 尚巴志
左の列、華人たちを見てみましょう。
亜蘭匏は久米村の中の旧体制グループ、
王茂と懐機は振興グループとして、
おそらく対立関係にあったのではないかと言います。
右の列、琉球(中山)を見てみると、
察度の子・武寧は、思紹・尚巴志という振興勢力と
いわば対立関係にあったわけですね。
亜蘭匏 ― 察度
(とその息子の武寧)
↕ 対立 ↕
王茂 - 思紹
懐機 - 尚巴志
…ほら、見えてきた?
中山の対立構造が、久米村の対立構造ともつながるという面白さ。
実際、思紹・尚巴志親子が武寧を倒した後は
亜蘭匏の存在は消えており、
次に「国相」になったのは王茂となっています。
亜蘭匏もなかなかの波乱万丈な人生を送った
ドラマのある人物のような気がします。
めっちゃ悪人面に描いてごめんよ
武寧と手を組んでた華人、
および尚巴志との敵対関係(間接的に)にあった人物ってことで
こんなタイプになったのデシタ。
ちなみに年齢からいってもおそらく、上から亜蘭匏・王茂・懐機かということで
絵的にもそうなっています。
懐機は結構老齢なイメージがあったので、
彼を若く描くのは今回結構チャレンジでした(20代くらいの設定)。
今日もご訪問ありがとうございます。
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「琉球王国の秘密」録画してたんだけど見ちゃった(^^;
聞得大君~…(苦笑)アイタタタ…。
最後の演出はやっぱり泣かせるぜ!
3月末の舞台ラッシュ。
溜めてた宿題レビューの最後は現代版組踊ではなく、
あの「テンペスト」のドラマリーディングのトライアル公演。
簡単にいえば、テンペストの朗読劇のモニターに行ってきました。
(紹介してくれたAさん、ありがとう☆)
テンペストの朗読劇!?
…一体どうやって!?
「月下に語るonステージ」前だったってこともあり、
朗読劇というスタイルそのものにも興味をそそられ、好奇心丸出しで行ってきました。
ええ、モニター客8人中、ワタシを省く7名全員が出演者のお知り合いで
ワタシ一人が超アウェーであったとしてもかまうまい(笑)
(こんな時の行動力は我ながら結構スゴイと思っている)
でもあれだけ「小規模」で「近い」とは思ってなかったから正直ちょっと戸惑ったけどけどね
さて、でもいったん始まるとテンペストの世界に引き込まれました。
演者さんたち(大人)もすごく迫力があって、圧倒されました。
声量も目力も役変化もすごかった!
特に聞得大君がステキでした。
個人的にはドラマのタカオカサキさんにも負けない魅力が出てたと思います(笑)
寧温も朝薫も徐丁垓も浅倉も、役者さんそれぞれの雰囲気ぴったりという感じで
なんだか不思議でした。
(一人複数役の方もいましたが…!)
その演技力ゆえか、朗読劇だからという退屈感や物足りなさなどはなかったです。
…はて、
朗読劇ならではの面白さってなんだろう?
ある程度、その物語のイメージを観客にゆだねられているってことかな?
シチュエーションを全て、音楽や美術や照明などでお膳立てしないというか。
全部説明しきらないというか。
今回見たスタイルは、台本を持って、もしくは譜面台に置いての朗読。
でも台本を持ってできる程度の演技(動きや振り)や小道具も結構入ってました。
それが迫力あって舞台の立ち稽古って言ってもいいくらいでした。
…ふむ、
「朗読劇」の良さをだすにはもっと「読み」のほうに重点を置いて、
それぞれの演技などはもっと押さえてもよかったのかな?
今振りかえって思えば、だけど。
どうなんだろう。
なんせ、朗読劇というものの内部蓄積がないもので、
(詩の朗読会や郡読のパフォーマンスなどはあっても)
朗読劇とはどういうもんなのか、どんなセオリーがあるのか、
ワタシにはまだ漠然としたイメージしかありません。
でもドラマとも演劇とも、そして原作(本)とも違った、
新しい「テンペスト」の表現ができるのでは?
という感じがしてワクワクしましたヨ☆
この日は「思ったよりも時間がかかることが分かった」ということで
一幕で打ち切りでしたが、
脚本や演出、出演者さんも含めて、
最終的にどんな形に仕上がるのか、楽しみです。
とりあえずテンペストの二次展開の壁はあの物語の長さと複雑さだと思うので
どうにかうまくごまかして(笑)つなげてほしいと思います。
公演は秋ごろ?の予定だとか。
本公演の際にはぜひワタシも足を運びたいと思います
*テンペストつながりでお知らせ*
明日、4/22(日)15:55~ NHK総合にて、
昨年7月に放送された
「琉球王国の秘密~ドラマテンペストの世界~」
が再々放送されます。
(どうやら沖縄だけのようですが?)
NHK沖縄制作の、こだわった作りになっていますよ。
制作にちょこっと関わらせてもらったという関係者の贔屓目は省いても
結構いい番組だと思います(笑)
見れる環境にある方はぜひチェックしてみてください☆
(初回放送レビューはコチラから)
今日・明日はひっさしぶりに遠出の予定のない2日間。
衣替えとか、冬のものをしまって夏仕様にしていく家のことも
ちょこちょこやっていきたいと思ってます。
(溜まってる本も読みたいな)
天気が悪いのが残念ですが…。
スカッと晴れたら布団干したいのになー。
雨模様続きの沖縄です。
で、さっそくいつもの掃除と、衣替え半分と、
インテリア(と言うほどのものではないが)替えに着手。
BGMはネットラジオ(USTREAM byFMよみたん)
(FM沖縄のポットキャストもよく聞きます☆特に裏のオシゴト中に)
FMよみたんの冠番組「ゆんたんじゃ出番ですよ」に、
カナサと、現代版組踊のメンバーさん(@名桜大学)が偶然にも?立て続けに出演してたので。
現在、現代版組踊の舞台公演は一段落してますが、
メンバーさんは舞台以外でも色々とがんばっているようですね(^^
…そしてカナサとの放送では仲宗根局長のまたいつもの思いつき企画が誕生(笑)
相変わらずゆるい展開なのもなごみます(笑)
FMよみたんは現代版組踊サポーター企業として、
番組内でも色々関係者がゲストで出てるので
時々チェックしてみるとオモシロイですよ♪
過去の放送も聞けるのもいいですよね!
http://www.fmyomitan.co.jp/page/yuntanja_2012_4.html
というわけで、放送内で仲宗根局長が言ってたので書きますが、
4/30(祝)は、またまたワタシがおじゃまします。
えー、でももう「月下に語る」制作裏話はいいでしょう?仲宗根局長…。
年末の3日間の特番で散々語りつくしましたよ
さあ、この日はまた仲宗根社長からどんな爆弾発言(企画案)が出るのか
ちょっとドキドキです(笑)
↑あの時のあの話出されたらもう後には引けないな…(笑)
「偉大なる琉球の大神キンマモンよ。私の布令が正しければ降りて来い!」
刹那、京の内が閃光に包まれた。
馬天ノロの勾玉に落ちた雷は、京の内の半分を吹き飛ばした。
「テンペスト(上)401」(池上永一著/角川書店)
毎週木曜日22:00~の「テンペスト」地上波放送に合わせて、
テンペスト関連の記事をちょこちょこ入れていきます(笑)
でも今日はいつもの「テンペスト行脚」とは趣を変えて。
(本文引用してるのでカテゴリはこっちにしときますが)
今回引用したのは「超人」寧温君が
“国の有事にしか現れない伝説の神、キンマモン”
を降ろすというシーン。
というわけで、今日のピックアップはこちら!
キンマモン
漢字で書くと「君真物」
キンマモンについての細かい見解や説は
たとえばコチラのサイトを見ていただくとして。
(※追記※サイトが変わっていたのでリンク外しました)
ワタシが今回ネタにしたいのは
この、とりあえずとんでもなく偉大な神「キンマモン」を、
あの大城賢雄が降ろしていた(!)
という、古琉球の話(笑)
時は1458年。
阿麻和利の、王府反逆へのたくらみを知った大城賢雄は
百十踏揚を連れ、勝連グスクを脱出。
途中、勝連の追っ手に追いつかれそうになるも、
オモロを唱えて超常現象を引き起こし、
無事に首里城までたどり着きます。
しかし、父である尚泰久王は
「こんな夜中に女が男(賢雄)に連れられて来るとはなんとふしだらな!」
と怒り、扉を閉ざしてしまいました。
門があかないことに絶望した百十踏揚は首をつって死のうとしますが、
賢雄が急いで止めに入ります。
そして賢雄が手を合わせオモロを唱えると、
キンマモンが出現し、託宣が下された、
というのです。
キンマモンの出現によって百十踏揚の潔白を知った尚泰久は門は開き、
阿麻和利のたくらみを知るのです。
出た!スーパー賢雄!!
やっぱり、ただものじゃないぜ
ちなみに、↑は護佐丸の子孫が書いた
「毛氏先祖由来伝」から引用しました。
でも賢雄の子孫が書いた「夏姓太宗由来記」では
キンマモン(君真物)という単語はなく、
忽然として押明森の下南方に奇異成大光出現あり
という表現になってます。
尚泰久が門を開けなかった理由もちょっと違うのもオモシロイです。
キンマモンって面白い響きだよね。
10回言ったらなんだか愉快な気持ちになれます(笑)
ちなみにこのシーンはドラマ版テンペストにはありません。