さーて、
昨日観劇したコザパイロットクラブ20周年チャリティー公演、
肝高の阿麻和利のレビューです
今回の舞台は特別仕様の
80名選抜メンバー&1時間15分(通常公演の約半分)の短縮バージョン!
よって舞台セットも簡易版で、
衣装も衣装替えの時間短縮の故か若干絞られてましたヨ。
きむたかバンドは舞台上の後方に。
ストーリーのどこをどう切り取るかも興味津々で観劇しました。
1部(前半)も最初の部分とかを多くはしょってましたが、
カットは主に2部(後半)からのものが多かったですね。
首里の場面、金丸宅の場面、丸々カット(よって尚泰久・金丸・女官達の出番なし)、
お盆の平敷屋エイサーも丸々カットで
阿麻和利の最期の場面とクライマックスに
ぎゅっ!!
っと圧縮してのストーリー展開。
それでも、
やっぱり、
全く、
迫力負けしないんだから不思議だよね…。
≪阿麻和利の最期≫
今回の特筆事項はここかな
屋慶名、南風原、平安名、そして大城賢雄。
阿麻和利が死んで昇天するシーン。
マブイを取られて肉体から阿麻和利の魂が離れる時、
百十踏揚がそれまで抱きかかえていた阿麻和利の体を離して
去りゆく魂を追うのです、が。
前も書いたけど、このときの賢雄の演技、やっぱり気になるなぁ~( ´艸`)
これは賢雄自身が霊的に感じてのことなのか、
それとも百十踏揚のただならぬ行動に動じて(?)のものなのか。
演者はどういうスタンスで演じてるのかな♪
気になる気になる。
で、取られたマブイには気づかずに
目の前の肉体に固執する“この世”代表、屋慶名、南風原、平安名。
この3人(特に2人か)、良かった…!!(涙)
死んだ阿麻和利の肉体(←実際にはないのでパントマイムですが)を揺らして泣き叫び、
でも一方はそれを制して言い聞かせ、
肉体を静かに眠らせ、敬意を払って合掌する。
おもわず、
「う~む…」と唸りました。
なんか、すごい印象的でしたよー。
これって今まではどうしてたんだっけ?
って思っちゃいましたもん。
↑今回の特記事項の4人 ポニーテール賢雄。美形(笑)
あと、ハッタラーも良かったなぁ!(今回は女の子)
やっぱり「あの世とこの世の使い人」ですから、
迫り来る死神(アンガマーでしたっけ)や天人たちに動揺してオーバーリアクションして、
例のストップモーションがあって、
で、また時間が戻ったときに、
虚しくも死神たちを止めることができずに手が宙を掻くというか、ガクッとなる、というか。
うん。メリハリがついていいよね
やっぱりあの系のうろたえぶりはあって正解だと思う☆
このシーンはいつも見ても、何度見ても息を飲みます。
きっとどのお客さんも一緒だと思う。
場面が終わって暗転した時、
張り詰めていた緊張が途切れたようなため息が聞こえますもん。
この緩急たるや。
名場面中の名場面だと思います
≪鶴松・亀千代の阿麻和利暗殺≫
ここのBGMって爆音とか音楽とか結構あるんだけど、
その音量調節と台詞との兼ね合いが絶妙だと思う
大きくなったり小さくなったり。
で、ちゃんと台詞は聞こえるし、戦いの迫力も失わない。
こんな感じで尚巴志の北山戦もできたらなーとか思っちゃったりして。
このシーンは2拍の「見得」みたいな所がお気に入り
(阿麻和利と鶴松・亀千代の3人)
ここがキレもあってバシッ!と動きを止めてキまるとめっちゃかっこいい
たった2拍の動きだけどね。
でもそんな最中、賢雄がお相撲さんみたいで、ごめん、ちょっとウケた(笑)
どすこーいどすこーい。
3人を制するのは分かるけどそんなに動かなくていいと思うよ(笑)
それに関連して、前半の望月按司追放のシーン。
慌てふためくシーンなので台詞が聞こえにくい所なんですが、
今回は望月按司一行の台詞はよく聞き取れました。
(あっ、望月按司妃、今日も意地悪くて素敵でした。もう書かずにはいられない(笑))
早口になりすぎないように意識してる感じでしたよ。
で、BGMもぐっと押さえてたし。
(アレンジちょっと変えてきてましたね?)
でも屋慶名たちが加わってからのところはやっぱりまだ聞こえにくいんだけどねー
台詞量が多いのかな。「船はあるのか!?」の前。
でも、
よって、
やっぱり、
どうしてもちょっと前半の迫力は落ちましたね
むむむ。台詞と場面の迫力、どっちを取るか、なのかなぁ…。
台詞が聞こえにくくても雰囲気でなんとなくは伝わるし、
結局望月按司一行がどうなったのかはその後の台詞、
「望月按司の奴、思った通りの慌て者だ。あの奇声に驚いて、海の向こうへと逃げていきおったわ!」
で、理解はできるのですけどね。
でも、迫力が落ちたと言っても、
三つ巴の舞になってからの迫力は文句なしで(三つ巴幕がバッと降りてくる時がシビレル(笑))
そこで挽回はできるのですけどね。
台詞と音響の兼ね合い、難しいですね。
プロの演劇なんかはこういった戦いのシーンって
どうなっているのか知りたいところですねぇ
≪肝高の阿麻和利の舞台は最後の最後まで見るべし!≫
平田さんの舞台は最後の最後の、
メンバー紹介と、舞台上、そして中通路でのお辞儀も全部含めて
舞台の一部。
最後の役者チームが中通路で挨拶をして、
残った阿麻和利と百十踏揚が手を取り合ってにこっ
…が、またたまらんのに!!!
こらぁ、客!!!!!
ごめんなさい。
これは言わせてもらいますよ。
阿麻和利君の
「今日は、最後まで、ありがとうございました!!!」
の一言のあと、
続々と出口に向かうお客さんたち。
こらこらこらこら!!
まだ舞台上にメンバーはいるの!!
演奏だって続いているの!!
ここ通るんだから通路ふさぐなぁーーーーっ!!
(怒りの心の声)
1人2人ならいざしらず、
おばちゃんたち特有の(沖縄だけか?)
「駐車場が混むからちょっと早めに会場を出る現象」
が続々と…!!!!
その余りの多さに絶句……。
通路、完璧にふさいでました。
客層の違いがこんなところに影響を与えるとは…!!(唖然)
でも、これって舞台上の人たちにめっちゃ失礼じゃない?
まだ緞帳下りてないのよ?
慌てて浪漫の会の皆さんが通路をふさがないように
ストップをかけにいく始末
あぁ~~~もうマジでシンジラレナイ……でしたね。
メンバーもびっくりだよ。
でも、アレだね。
間に主催者の「閉会の言葉」を入れちゃって流れが途切れたからだね…。
しょうがないといえばしょうがないけど、
…でもコレって舞台鑑賞マナーとしてはどうかと思いますよ?
おば様方。
……あ、なんか後味悪くなってしまいました
すみません。
舞台はあんなに拍手喝采で(場面場面でも、最後も)すごかったのに
最後の最後まで見てくれないことがなんか悲しかったんですよ
ま、最後にとんだ想定外な出来事があったりしましたが、
ステキな舞台を(ワタシは)最後の最後まで楽しませていただきました!
2月の卒業公演!
無事にチケット取れるようにがんばるぞ~
歴史ブログ 琉球・沖縄史
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