がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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尚巴志様は猫がお好き

2019年02月28日 | ・琉球史散策/第一尚氏

 

2/22の猫の日に、
ツイッターに載せたもの。

せっかくなので、ブログにも。

 

 

猫を見かけたら

とりあえず

「ねこー」

と言って近寄る

尚巴志の図。

 

 

猫好きあるある、ですよね?

 

 

うちの尚巴志様(キラキラver)は
猫がお好き。

その由来はコチラから。


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ハチマチの描きわけ

2019年02月25日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

↑クリックで拡大

 

以前、
古琉球人と近世琉球人の描きわけ
についての記事をUPしましたが、

同じ時期に描いていたハチマチについて。

 

こちらも
あくまでもワタシがこれまで見聞きしてきたことから整理した
「描くための」イメージメモです。

ちなみに、
古琉球期の1枚の布をぐるぐるに巻き付ける方法は
こちらで実際に実証されています。

手ごろな布が手元にある方は
是非チャレンジしてみては?

 

 

そで丈、身幅のゆったりとした生成り色の苧麻(麻)素材の着物、
帯に日本刀。

耳横カタカシラに
布から巻いたハチマチ。

一度、リアル古琉球人コスプレをしてみたいなぁ…
なんて思ったりもしています(笑)

資料として。


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"恩納ナビー"に幸せな恋を。

2019年02月24日 | ・沖縄トヨタ×琉球偉人

トヨタカローラ沖縄のCM、
恩納ナビー編。

YouTube再生数11万超え!
スゴイ反響ですね。

 

さて、
このCMのメイキング映像や、
ナビーを演じたかもはられなさんへの一問一答なども
公開されていますよ。

これらいくつかあるコンテンツのうち、
ワタシのイチオシがこちら。

 

 

以前、私もブログで少し解説しましたが、

恩納ナビーやその歌について、
そしてそれらを踏まえてのCMの「物語」が、

CMメイキング映像と共に
ドラマチックにまとめられています。

 

 

”恩納ナビー”に幸せな恋を。


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三十六の鷹

2019年02月23日 | ・和心な本、琉球な本

 

久しぶりに琉球史小説を読了しました。

『三十六の鷹 万国津梁外伝』
(亀島靖著/沖縄教販)

文庫、全3巻です。

1巻は2016年6月発行、
3巻は2018年7月発行。

 

そういえば、
たびたび書店で見かけていたはずなのに、
表紙にはがっつり尚巴志とか阿麻和利とかの名前が羅列されてるのに、
なぜかずっとスルーしていました
(普段、文庫は手にしないから…?)

 

先月来沖していた琉球歴女プニさんとのジュンク堂巡りのお陰で
ようやくこの本に意識がフォーカスされ、
全3巻、一気読みしました。

(ただ誤植がやたらと多いのと、
ルビが同列( )書きなのはちょっとアレでしたが…)

 

時代は尚巴志が三山を統一していく頃から
阿麻和利が死ぬまで。

メインは尚巴志時代です。

 

主人公は
梁崇(りょうすう)・鄭文(ていぶん)という
明国から琉球に渡ってきた青年たち。

久米村の華人たちが比較的中心となって
物語を展開していきます。

 

 

*追記*


ブラタモリの那覇編(録画)を見ていたら
久米村の紹介のくだりでこんなボードが!

 

 

15世紀、梁崇(りょうすう)の子孫姓に

「亀島」姓が!

あっ、著者の亀島さんって、もしかしてそうなの?

ははぁ~、だからか!(納得!)

 

 

琉球の発展に欠かせない存在だった
久米村華人たち。

久米村の思惑は、
対して琉球は、
懐機の存在は、
そして尚巴志、
続く第一尚氏の王たちは…

 

これまでとはまた一味違った(というか踏み込んだ)視点で
この時代を描いていて、
とても興味深かったです。

 

 

それから、もちろん大和人たちも!

彼らがオマケ的にではなく
結構がっつり絡んで物語が展開されて行くのは
リアリティを感じました。

芥隠とかはもちろん、
早田六郎次郎(小説では小次郎)とかね!

 

印象的だったのは
尚巴志を冊封した冊封使・柴山と
大和の八郎、禅僧正棋との話(2巻)。

最初は普通に小説(フィクション)として読んでいました、

が…

 

……待てよ……

 

とふと思い立って
『歴代宝案』で調べてみたら……

 

元ネタを発見。

 



図書館で一人悶えました。

 

小説(創作)をきっかけに歴史を知る、

新しい知識を得る、

ああ楽しい…

 

 

うーむ。

柴山、イメージがガラリと変わったぞ。
これはぜひともキャラ化したいです。

 

 

『琉球戦国列伝』で描いてたマイナーな人物も
結構出てきていて、
主人公たちと絡んでセリフや動きがあって
生きたキャラクターとして感じやすかったためか、

彼らを改めて描いてみたくなった…!!

 


(続く)


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伝統モチーフをファッションに。

2019年02月22日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

 

先日、たまたま訪れたセレクトショップで見つけたブローチ。

星のような、花のようなこのモチーフは
琉球士族のマストアイテム、簪(神差)のアレ!


こちらは
『金細工まつ』の商品。

 

金細工(かんぜーく、くがにぜーく)とは
琉球王国時代から続く金物細工の職業。

琉球士族に欠かせない簪はもちろん、房指輪などの装飾品は
この金細工職人によってつくられていました。

 

王国時代から今も継がれている
「金細工またよし」さんが特に有名ですね。

 

安室奈美恵さんの県民栄誉賞では
「金細工またよし」さんの房指輪とジーファーが贈られたことも
記憶に新しいですね。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-724514.html

 

ワタシも房指輪のモチーフをピアスにアレンジしたものを持っています。

 

 

 

「金細工まつ」さんの商品は

工房商品は復元・レプリカの『琉球錫器』、
錫器との暮らしの『しじ』、
アートな『シルカニ』、
という三つの商品ブランドで展開している新しい工房。

 

 

伝統的なアイテムやモチーフを
今の生活にも取り入れやすいように
アレンジした商品は嬉しいですね。

 

 

そしてそして……

 

 

 

早くも2つめをゲットしてしまいました~!

 

今度は蝶型骨器がモチーフ!!

こちらはスティックのないタイプの
ピンブローチです♡

 

 

蝶型骨器はもう一つ違うタイプのものもあって
どちらにするかかなり悩みました。

…が、オーソドックスなこちらのタイプを。

 

お値段も割と手ごろなので
興味のあるかたは是非チェックしてみてください☆

 

「金細工まつ」サイト


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鬼鷲、10周年

2019年02月17日 | ・現代版組踊レポ

 

 

鬼鷲ー琉球王尚巴志伝―

2019年2月11日(月・祝)

沖縄市民会館大ホール

 

年に一度の鬼鷲の舞台。

昼公演を観劇しました。

今年は念願のホール(しかも大!)公演!

沖縄市民会館は駐車場の心配もないし、無料だし、
舞台設備も座席もばっちりだし(トイレ(個室)は狭いけど!w)
懸念材料はなし。

 

今回は、
福島県南会津のチーム息吹と
鹿児島県伊佐のチームちむどんからの
メンバー数名も加えての舞台でした。

(パンフレットにも配役などの記名がなかったので、
この2チームのメンバーははピックアップして紹介してほしかったなー。
どれがどこの誰だか分からない…皆アンサンブルだったのかな?)

 

それから初の小学生の「チーム」加入!
特別出演として1人だけっていうのはあったけど
小1~6年生まで、しめて9名!

 

今回のベスト鬼鷲賞はこの小学生チームにあげたい…

 

特に1番小さい、とにかく小さい、
たぶん小1の女の子。

 

ナニコレ、かわいい!
かーわーいーいー!!

 

大地(陸)の舞ではもう、悶えましたね。

 

アンサンブルとしての出演だったんだけど、
びっくりなことに
他のメンバーとなんら見落とししない動き!

たどたどしくも一生懸命でかわいい…
とかじゃなくて、
中高生メンバーともばっちり揃ってるし
よく動くしキレもあるし
あんなに小さくなければ、
小学生って気づかないくらい。

しかも1シーン(1曲)だけじゃなくて、
何シーンにも登場。

これはもう…おみそれしました

 

チビ尚巴志君も小学生だったのかな?
うーん、やっぱりパンフレットに配役表記欲しいなぁ…。


鬼鷲メンバーの演技演舞のレベルの高さは昔からですが、
まさか新・小学生チームまでもとは…
とにかく驚かされました

 

 

そして今回は特別ゲストとして
宮沢和史さん、イクマあきらさんが登場!
(大城クラウディアさんがこれまで通り
音楽チームの歌姫として)

宮沢さんは生ナレーション(これまでは録音)、
そして1幕のラストに「シンカヌチャー」を平田さんと共演!

う~ん、久々のシンカヌチャー。

懐かしい…

 

イクマあきらさんは2幕の幕開けに
アコースティックダイナミック琉球で会場の空気感を変え、
バンドピットでも演奏&歌を。
(でも最後のダイナミック琉球はクラウディアさんでした)

大御所の生歌、生出演はさすが迫力、見ごたえありますね!

贅沢な演出でした

(ところで宮沢さんが着てた服、もしかしてトップスはSOU・SOU傾衣の風靡?
席が後方だったので確信ではないですが…キーヤンの柄のやつ。キニナル…)

 

 

 

 

今回は新キャラが登場!

その名も「我聞」

おもろと一緒に登場する
アカインコの弟子(付き人?)という立ち位置。

目が不自由な女の子という設定で
その分「聴く」ことにすぐれているというか
聴くことで善悪を見極められる、
感性が豊かというような感じ。

舞台上でもちらっと「真さん」が触れてたけど、
えーと…これのことかな?

 

【我聞(がもん)】

〘名〙 (私、すなわち仏弟子阿難が親しく仏から教えを聞いたの意) 仏語。
仏の直説であることの証として経の巻頭に置く語。

(コトバンクより)

 

彼女によって、なんかこう…
物語にもうひとつ深い意味が…できたようでしたが…
もうちょっと見て、咀嚼しないと書けないや

 

今後もレギュラー化される登場人物なら要注目です★

 

演者さんは実際に少しハンディキャップを抱えている子のようでしたが、
思いきりのある、堂々たる演技でした

 

 

+ 

 

 

舞台は全体的に、
細かいところで色々と変わってました。

 

我聞の登場でアカインコ一行のやり取りは全体的に再構成
…だけではなく、
鮫VS尚巴志の前にアカインコ一行がもう一度経緯を説明するとか、
(なにかの繋ぎのためだったのかな…?)

シンカヌチャー→カチャーシーからの
ストップモーションでの赤犬子からの休憩アナウンスとか
(面白い面白い♪イクマさんも平田さんもストップ(笑))

乙樽が野望を燃やす攀安知を戒め?…というか心配してたり

与那覇が尚巴志寄りだったり
(本部VS尚巴志になったときに与那覇が間に入る)

冊封のシーンで「キミテズリ」の声があったり(→宮沢さん!)

 

という感じで、色々と。

全部は書けません…。

マミドーマって鬼鷲でもやってたっけ?記憶が他舞台と混ざる…(@_@;))


北山組の殺陣のシーンは音楽のテンポにあっててかっこよかったなぁ。
(百十の賢雄の最期もこういう感じでできたらな……)

 

攀安知の自害の後の
肝高の阿麻和利オマージュシーン。

今回は尚巴志ときよらが舞台はしに登場。

多くの血を流した北山戦を振り返り、
血を流さずに国をまとめるものはできないものか、
攀安知よ、おまえの死は無駄にしないぞ、

とつぶやく尚巴志。

 

攀安知への決意表明っていうのはいいですね。

血を流さずに国をまとめるものはできないものか

というフレーズは、
そのままそのあとの尚真への布石にも。

 

続いて、反対側にいたきよらが琉歌を口ずさむ。

 

おお…

 

短い追加ではありましたが
北山戦の後にちゃんと軸を尚巴志に戻してくれたのは嬉しい。

 

(個人的には、以前のように
身内の戦死→尚巴志にも痛みを味合わせると
血を流さずに…というセリフが
もっとリアリティが出てくると思う。
よって、あのシーンの復活希望!

となると、作戦会議や本部とのクールなやり取りも
若干変えないといけなくなるとは思いますが…
前はそことの兼ね合いはどんなんだったっけ…

 

蛇足ですが、
尚巴志が攀安知に約束する…
と言えば、この史跡を思い出しますねぇ♪

 

 

物語の〆はこれまでと変わらず、
やはりアカインコと尚真が全部持って行ってしまうのですが、

我聞の存在意義のシーンが入っていて
何かもう一つ模索…というか
これまでとは違う何かを作ろうとしている感じはしました。

(前述したようにまだ咀嚼しきれてないので、
漠然とした印象止まりで
それがなんなのかは(まだ)ここでは書けないのですが…)

 

 

『翔べ!尚巴志』から数えて、
初演年度(2008年度)から数えて10年になりましたが
まだまだ模索しているのを感じる尚巴志の物語。

今後どうなっていくのか、
まだまだ見守っていこうかと思います。


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