琉球伝信録
2019年3月23日(土)
上山中学校体育館
那覇青少年舞台プログラム+チーム鬼鷲(有志)
初演(夜公演)を観劇しました。
年度最後の現代版組踊(沖縄)は琉球伝信録、
というのがパターンになってきました。
毎年のことながら、年度末のバタバタで
なかなかじっくりレビューを書くこともままならないのですが、
少しだけでも書いておきます。
まずは、会場のこと。
公立学校の体育館ということで、
ホール会場が取れなかったであろうことを察しつつも
照明とか舞台美術とか音響とか、
一体どれだけできるんだろう?…と。
でも照明も音響もかなり機材を持ち込んでいて、
背景の首里城幕も健在でビックリ。
(え、これどーやって設置して上げ下げしてるの???)
こんなハイテク仕様な体育館、初めて見たぞ?
懸念していた座席も、
後方に椅子席、前方は地べたでしたが
体育館ということでゆったり座れて
お客さん同士の圧迫感とか、視線が遮られるとかは
ほぼなかったです。
演出的にも、舞台上で演技進行してくれたのは
とてもありがたかったです。
(ただ唯一、朝敏の捕縛シーン「だけ」、
舞台下演出だったので見えにくかったのが残念
見せ場なだけに、ね…)
音響はね、もうしょうがない。
普通の体育館での音響って、難しいんですよね…。
そもそも体育館はスポーツをするための施設だしなぁ…と
改めて建築構造の違いやそれが与える影響の大きさに納得。
それゆえ、音響面では公民館よりも難しい。
那覇チームの売りであるバンド音響は概ねばっちりでしたが
そっちのマイク?との兼ね合いか、
役者の声がスムーズに届かないことがちょっと多かったかな…。
これはしょうがないとは思いつつ、
やっぱりもったいなかったな、というのが正直な気持ち。
次は是非ともホール会場が取れたらいいね…
と思っていたら、
夏に!
てぃるるで!!
琉球伝信録決定!!!
しかも!!!!
平田さんや他の現代版組踊チームとの特別公演!!!!!
これは朗報!!!
見逃せませんね☆
さて、話を戻しまして。
主人公の4名は今回初キャスト?なのか、
どれも新鮮に感じました。
男の子朝敏は初めて見た気がする。
女の子朝敏の時は無邪気でかわいい系キャラな印象だったけど、
男の子だとまたそれともちょっと違って見えました。
かわいいという印象は薄まって、
より逞しいというか、そんな感じ?
蔡温は去年よりもより強硬な感じが強かったな。
朝敏が連行された後、ハケる時にすこーし立ち止まったこと以外は
なかなかワルな人物表現でした。
この舞台での蔡温は、肝高の阿麻和利での金丸みたいに
色々解釈&表現ができると思っているスパイス的存在なので、
演者さんがどんな解釈をしてどう表現するか、毎回楽しみです。
名護親方は安定のおじいちゃん。
ほくろも健在(←そこ?(笑))
名護親方はサトウキビ畑のシーンが好きです。
三司官らを鬱陶しがって煙に巻くあたり、
人間味があって好き。
朝薫も安定した優等生。
思えばワタシが受ける朝薫の印象って、初演の頃から変わらないかも?
1番上品で優等生だからかな?
はっちゃけたり感情をむき出しにすることもないしね。
人物の個性って、弱点や欠点に現れると思っているので…
(とはいえ、さすがに『黙示録』の朝薫みたいに
ぶっとんだキャラ設定にするわけにはいかないだろうけど😅)
どの演者さんでも安定のTHE玉城朝薫。
それが悪いという意味ではなく、
なんとなくそんなことを思いました。
でも今回ダイナミック琉球で
朝薫の扇子バージョンが見れたのは嬉しかったな♪
力強さの中にある優雅さ、それでこそ朝薫だ!
ストーリーや演出などについてのアレコレは
前回がっつり書いたので割愛。
(朝薫が朝敏の連行のすぐ後のナレ死で、唐突な感じがするから
彼の死の布石は、やっぱりちょっとあったらとは思うけれども…)
そういや、今回尚敬の佇まいが妙に印象的だったなぁ。
少年だけど(※13歳即位、19冊冊封)、
王様としての凛とした雰囲気があって、
部下らを見る時が、流し目っぽくてがセクシー(!?)♡
そして最後の、
「あの世」についての会話で初めて見せる笑い声にギャップ萌え。
(ワタシ、尚真は無邪気系で描くこと多いけど、
この尚敬だったら同じ10代王でも全然違った感じで描くなぁ~)
アンサンブルさんは友情出演のチーム鬼鷲を加え
大人数でとても華やかでした。
小学生メンバーも頑張っていました!
チーム鬼鷲メンバー、
県外の公演にも参加してたり
色んな舞台で活躍していますね~。
毎度ながら、スゴイです。
さて、この辺でタイムリミット。
(レビュー書いててうまくまとまらなかったり、
キリがない時もあるので、もう書く時間で区切ることにしました。
尻切れトンボ感があるのはご容赦を!)
夏公演にも期待しています!