阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

悲運を悲運では終わらせないために

2010年04月10日 19時34分50秒 | 政治

 今日は、一日中、選挙区で活動しました。明日は仕分け調査報告のため東京に行かなくてはなりませんが、今日は、なかなか挨拶に伺えなかった人にも多くお会いすることができました。限られた時間の中で、どうすれば地元活動が有効になるのか、それは大きなテーマですが、そのひとつは地元の声を聞くことだと思います。

 さて、今日は「脳脊髄減少症」という難病に苦しむ方を病院に見舞い、話を伺いました。

 候補者として交差点で活動していた時、いつも車から明るい笑顔で手を振って下さっていた方なのですが、衆議院選挙後は姿を見ることがありませんでした。本当に笑顔が印象的だったのですが、お名前も知りませんでしたし、こちらから連絡する術はありませんでしたが、昨日突然メールを頂き、事故で入院されていることがわかりました。

 衆議院選挙の3日後、通勤途中の赤信号停車中に、ノーブレーキで追突され、療養しながら治療と検査を繰り返した挙句の数ヵ月後、脳脊髄減少症になっていることがわかったそうです。もう7ヶ月が経過したにもかかわらず、手足の痺れやめまい、吐き気、睡眠障害などに苦しみ、社会復帰の目処が立っていないそうです。髄液が漏れることで脳の機能が低下し、考えることや、少し動くことさえも辛い状態が続くそうです。メールからは、政治の力での解決への切望を強く感じたので思い切って訪ねてみることにしたのでした。

 この病気は未だ保険に認定されておらず、治療に多大な費用がかかる上、専門医が非常に少なく、発見にも治療にも時間がかかるそうです。本人には何の落ち度もないのに、人生が暗転してしまうこと、現状ではそれを救う術がないことに心が痛みました。精一杯の明るい笑顔が救いでしたが、政治の責任としてこのような理不尽を放っておくことはできないと感じています。

 この病気の保険認定を進めるべく、民主党では議員連盟が発足しました。早い保険認定と、事故被害者だけが、大きな不利益と負担を背負う現状の改善。一日も早く実現しなければなりません。


 写真:島くみこ参議院予定候補者と演説する私(4月10日午後、岩出市で)