阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

甲子園春夏連覇のエースが語る和歌山の活性化-民主スクール

2010年10月03日 20時50分32秒 | 政治
 昨日は、私が塾頭を務める民主スクールの2回目。今回は箕島高校が甲子園で春夏連覇を果たした時のエースで、現在は独立リーグ紀州レンジャーズの代表、そして監督を務める木村竹志(石井毅)氏を招いてお話を伺いました。

 石井投手が甲子園で力投する姿の印象は31年が過ぎた今でも鮮烈です。選抜の決勝戦では牛島、香川を擁する浪商と大熱戦を制して優勝。また、同じ昭和54年の夏、星稜高校と延長18回の死闘を演じた試合は高校野球史上最高の試合と言われています。延長12回、そして16回には2アウトランナーなしから同点に追いつき、18回の裏にサヨナラ勝ち。その原動力はピンチを最少失点に抑えた石井投手の気力の投球でした。決勝でも蔦監督率いる池田高校との接戦を制し春夏連覇を果たしています。私は、セカンドの前に転がす絶妙のバントがことごとく内野安打になったシーンと尾藤監督の笑顔が今も眼に焼きついています。

 私は箕島高校の大ファンになり、甲子園にも何度も応援に行きました。今でも校歌を歌えるほどです。

 石井投手はさらに住友金属和歌山のエースとして都市対抗野球でも優勝。MVP(橋戸賞)を受賞し、西武ライオンズでも日本一に貢献しています。高校、社会人、プロでいずれも日本一を経験しているのは石井投手だけです。

 ピッチャーとして一時代を築いた石井投手は今、野球を通した地域の活性化や青少年の育成、また国際交流に力を入れています。独立野球リーグの紀州レンジャーズを創設し、和歌山の野球少年が「帰ってくる場」、そしてプロを目指す場を作りました。経営は大変厳しく、選手の給料さえも十分に払うことはできません。しかし、アメリカのマイナーリーグのように野球場が選手とのふれあいを楽しむ場になり、地元の人々が集まれる様々なイベントを試合を核にして行っていく、子どもたちを無料で招待して将来のファンに育てていく、そんな「ボールパーク構想」を語ってくれました。

 また、野球のバットの原料になる青ダモを子どもたちと植えたり、富士山や熊野古道を歩いたり、さらに西武ライオンズの「オリエントエクスプレス」郭泰源と連携して台湾の野球少年を日本に招いてホームステイさせる国際交流も実施しました。さらに、ペットボトルを回収したお金でワクチンを寄付する活動にも力を入れているとのこと。企業など大きな力に頼るのではなく、個々の力を結集させることが大切と力説されていました。

 そんな石井氏は今、紀州レンジャーズを何とか軌道に乗せようと全力を注いでいます。彼の渾身の提案は、選手に青少年育成事業に参加してもらうことで、県や地域と一体となった事業にできないかということです。2~3千万円はかかるとのことですが、スポーツチームの存在が地域の人々の生きがいやふれあいを作り出す可能性を考えれば、決して無駄な投資ではないと思います。県政も刷新し事業仕分けを行うことできっとそれぐらいの予算は捻出できる! 私も確信しています。

 写真:民主スクールの受講生の方々と。前列の私の左側が木村竹志氏(石井毅氏)です。橋本市議会議員・瀧洋一氏のブログでも紹介されています。

 http://blog.goo.ne.jp/dpj_taki/e/6af8ea49ef56bae52e4bef4101d22ecf


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