昨日、和歌山新報に連載している「がんばってます」の記事が掲載されました。今回は尖閣諸島の問題を機に外交の在り方について書いています。
Ⅰ.ふじ本まり子氏に和歌山県政の仕分けを期待
11月28日に行われる和歌山県知事選挙。民主党はふじ本まり子氏を推薦し、和歌山の県政を刷新すべく全力で支援しています。10月16日には岡田克也幹事長を招いて海南市でタウンミーティングを行い、ふじ本まり子氏を交え、国政、県政の課題について意見交換を行いました。観光立県の在り方や、農業、子育て、そして外交まで、真剣勝負の議論の場になりました。
国政は政権交代が実現しましたが、和歌山県政も刷新が必要です。無駄遣い、そして無駄を生み出す構造を改革するためにも、和歌山における蓮舫大臣のような存在になって頂くべく、支援してまいります。
Ⅱ.尖閣諸島問題への対応から学ぶべきこと
さて、今回は外交について書きます。尖閣諸島を巡る問題では、政府の危機管理の未熟さ、そして外交力の脆弱さを露呈してしまいました。政権与党の一員として危機感を持って受け止めています。領土を守る国家としての強固な意志を示すことは当然ですが、和歌山の発展のためにも、中国人観光客誘致や中国向けに農産物を輸出できる環境作りも必要です。
そのために必要なこと、それはまず、首相官邸の情報収集・分析能力向上を含めた危機管理体制の強化です。今後同様の事件が生じた場合にどのように対応するのか、あらゆるケースを想定して、あらかじめ準備しておかなくてはなりません。また、中国周辺諸国との連携強化も必要です。国際世論形成における日本の優位を確立するためには、本件に関する日本の主張が正当であることの理解を求めると同時に、限られた財源の中でODA(政府開発援助)が有効機能するような戦略の構築が必要です。また、今回、中国のレアアース禁輸措置に大きな打撃を受けました。今後は、資源外交を進化させ、特定の国に資源を依存する体制から脱却すべきです。また、多面的な人的ネットワーク構築を目指し、政府ルートだけに依存せず、政党や議員、さらに民間を含む様々なチャネルを通じた外交ルート構築が必要です。
国会開会前の9月30日、このような内容を含む意見書を有志の議員とともに菅直人総理に提出し、国家戦略に基づく外交の強化、危機管理体制の構築を訴えました。
Ⅲ.日本の国益につながるキルギス共和国での民主化支援
一議員としては、中国周辺国家の民主化支援が重要と考え、中央アジアのキルギス共和国の選挙監視活動を行いました。8月にキルギスを訪問した際、オトゥンバエワ大統領に面会し、日本の国会議員による選挙監視チーム受け入れを快諾頂いたため、早速、国会議員の参加者を募り、選挙監視チームを組織しました。10月10日の選挙当日は、国境を接する中国(新疆ウイグル自治区)でも民主化を求めているウイグル系住民など、キルギスにおける少数民族が住み、選挙を実施する上での不安定要因が多いとされる地域を中心に監視活動を行いました。これらの地域は土地を巡る争いがあり、また、貧富の差が激しいため、住民の不満が破壊行動などにエスカレートする可能性があったからです。
この活動には、下記のような意義があったと思います。
1.「大統領制から議院内閣制」に移行し、議会に権限を移譲するプロセスとしての議会選挙が世界的注目を集めている。選挙を監視し、国際的基準に基づいた評価・検証を行うことで、キルギス共和国の民主化実現をサポートできる。
2.キルギスを含む中央アジアはレアアースを含む地下資源が豊富であり、新政権関係者にパイプを構築することは将来の日本の国益につながる
現地での活動中、中国の民主活動家・劉暁波氏のノーベル平和賞受賞が決まりました。このニュースは、民主化を求めるウイグル系の住民を大変勇気づけたようです。多元化する社会の利害や関心を受け止め、個の自由や尊厳を守る民主的な政治システムを構築することは隣国の中国にも求められています。その実現を支援することも大きな視点での日本の役割になると確信しています。
写真:タウンミーティングにて、岡田克也幹事長、ふじ本まり子和歌山県知事候補予定者と
Ⅰ.ふじ本まり子氏に和歌山県政の仕分けを期待
11月28日に行われる和歌山県知事選挙。民主党はふじ本まり子氏を推薦し、和歌山の県政を刷新すべく全力で支援しています。10月16日には岡田克也幹事長を招いて海南市でタウンミーティングを行い、ふじ本まり子氏を交え、国政、県政の課題について意見交換を行いました。観光立県の在り方や、農業、子育て、そして外交まで、真剣勝負の議論の場になりました。
国政は政権交代が実現しましたが、和歌山県政も刷新が必要です。無駄遣い、そして無駄を生み出す構造を改革するためにも、和歌山における蓮舫大臣のような存在になって頂くべく、支援してまいります。
Ⅱ.尖閣諸島問題への対応から学ぶべきこと
さて、今回は外交について書きます。尖閣諸島を巡る問題では、政府の危機管理の未熟さ、そして外交力の脆弱さを露呈してしまいました。政権与党の一員として危機感を持って受け止めています。領土を守る国家としての強固な意志を示すことは当然ですが、和歌山の発展のためにも、中国人観光客誘致や中国向けに農産物を輸出できる環境作りも必要です。
そのために必要なこと、それはまず、首相官邸の情報収集・分析能力向上を含めた危機管理体制の強化です。今後同様の事件が生じた場合にどのように対応するのか、あらゆるケースを想定して、あらかじめ準備しておかなくてはなりません。また、中国周辺諸国との連携強化も必要です。国際世論形成における日本の優位を確立するためには、本件に関する日本の主張が正当であることの理解を求めると同時に、限られた財源の中でODA(政府開発援助)が有効機能するような戦略の構築が必要です。また、今回、中国のレアアース禁輸措置に大きな打撃を受けました。今後は、資源外交を進化させ、特定の国に資源を依存する体制から脱却すべきです。また、多面的な人的ネットワーク構築を目指し、政府ルートだけに依存せず、政党や議員、さらに民間を含む様々なチャネルを通じた外交ルート構築が必要です。
国会開会前の9月30日、このような内容を含む意見書を有志の議員とともに菅直人総理に提出し、国家戦略に基づく外交の強化、危機管理体制の構築を訴えました。
Ⅲ.日本の国益につながるキルギス共和国での民主化支援
一議員としては、中国周辺国家の民主化支援が重要と考え、中央アジアのキルギス共和国の選挙監視活動を行いました。8月にキルギスを訪問した際、オトゥンバエワ大統領に面会し、日本の国会議員による選挙監視チーム受け入れを快諾頂いたため、早速、国会議員の参加者を募り、選挙監視チームを組織しました。10月10日の選挙当日は、国境を接する中国(新疆ウイグル自治区)でも民主化を求めているウイグル系住民など、キルギスにおける少数民族が住み、選挙を実施する上での不安定要因が多いとされる地域を中心に監視活動を行いました。これらの地域は土地を巡る争いがあり、また、貧富の差が激しいため、住民の不満が破壊行動などにエスカレートする可能性があったからです。
この活動には、下記のような意義があったと思います。
1.「大統領制から議院内閣制」に移行し、議会に権限を移譲するプロセスとしての議会選挙が世界的注目を集めている。選挙を監視し、国際的基準に基づいた評価・検証を行うことで、キルギス共和国の民主化実現をサポートできる。
2.キルギスを含む中央アジアはレアアースを含む地下資源が豊富であり、新政権関係者にパイプを構築することは将来の日本の国益につながる
現地での活動中、中国の民主活動家・劉暁波氏のノーベル平和賞受賞が決まりました。このニュースは、民主化を求めるウイグル系の住民を大変勇気づけたようです。多元化する社会の利害や関心を受け止め、個の自由や尊厳を守る民主的な政治システムを構築することは隣国の中国にも求められています。その実現を支援することも大きな視点での日本の役割になると確信しています。
写真:タウンミーティングにて、岡田克也幹事長、ふじ本まり子和歌山県知事候補予定者と