博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大漢風』第18話

2007年02月04日 | ドラマ『大漢風』
このドラマのエンディングテーマが2種類あることに今頃気がつきました……

秦の章邯は項羽に降伏を申し出るが、章邯を叔父の仇として目の敵にしている項羽は降伏を許さず、あくまで章邯を討ち取る心づもりである。一方、劉邦の陣営では酔っぱらった劉邦が虞姫を手籠めにしようと襲いかかり、間違ってその侍女の君児に手を付けてしまい、大騒ぎに。項羽陣営に対して劉邦一党のこの緊張感の無さは一体何なんでしょうか……

虞姫と君児はこっそり劉邦の陣営から逃亡しますが、呂雉は恐ろしことに審食其に命じて虞姫主従を捜索させ、二人を亡き者にしてしまおうとします。劉邦の命を受けた盧綰に邪魔だてされ、審食其は捜索をあきらめて本陣に引き揚げますが、虞姫主従は結局秦兵に捕らえられてしまいます。

たぶん次回は虞姫主従が章邯に助けられ、それがきっかけで章邯の降伏が許されるという展開になると思われ。
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【新出金文】[犬臣犬]器 その2

2007年02月04日 | 学術
今回は上海崇源芸術拍売公司と誠源文化芸術公司が購入した青銅器のうち、[犭臣犬]簋を取り上げる。参考資料は前回の「その1」と同じく、呉鎮烽「[犭臣犬]器銘文考釈」(『考古与文物』2006年第6期)である。[犭臣犬]器の年代などのあらましについても「その1」を参照のこと。なお、この[犭臣犬]簋は今回購入された物とは別に台湾にも同銘の簋が存在すると言う。

【銘文】

唯十又一月既望丁亥王各
于康大室[犭臣犬]曰朕光尹周
師右告[犭臣犬]于王王或(=又)賜[犭臣犬]佩〓
巿朱亢曰用事[犭臣犬]拜稽首對
揚王休用作朕文考甲公寶
尊簋其日夙夕用厥茜香享
祀于厥百神孫孫子子其萬
年永寶用茲王休其日引勿替

【訓読】

唯れ十又一月既望丁亥、王、康大室に各(格)る。[犭臣犬]曰はく、「朕が光尹周師、右けて[犭臣犬]を王に告ぐ。王、又た[犭臣犬]に佩・〓巿・朱亢を賜ふ。曰はく、『用て事へよ』」と。[犭臣犬]拜稽首し、王の休に對揚す。用て朕が文考甲公の寶尊簋を乍(作)る。其れ日に夙夕に、厥の茜香を用て厥の百神に享祀せむ。孫孫子子、其れ萬年、永く茲の王休を寶用し、其れ日に引きて替する勿かれ。

【解説】

文章の形式は「その1」で紹介した[犭臣犬]盤・[犭臣犬]盉と似たり寄ったりで、やはり冊命儀礼を受命者である[犭臣犬]の述懐という形で記述したものであると思われる。

ただ、こちらでは「王、又た[犭臣犬]に佩・〓巿・朱亢を賜ふ」とあることから、[犭臣犬]盤・[犭臣犬]盉に次ぐ二回目の冊命であったことがわかる。「或」字が「又」字と通用することは王引之『経伝釈詞』に指摘がある。儀礼が行われた「康大室」は康宮の大室の略称である。康宮大室は儀礼の場として君夫簋蓋(集成4178)に見られる。
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