林田愼之助『史記・貨殖列伝を読み解く』(講談社、2007年7月)
タイトルに惹かれて図書館で借りてしまいました。著者は以前に紹介した『北京物語』を書いた人です。
『史記』列伝の中で太史公自序を除いて一番最後に配置され、冒頭に置かれた伯夷列伝とは内容的にも対極をなす貨殖列伝。これと、更には同じく『史記』の酷吏列伝・平準書も参照しながら、前漢の武帝期の経済政策と、それに対する司馬遷の見方を確認していこうという内容です。
司馬遷が商才によって成り上がった素封家を好意的に見ていたこと、また経済政策については自由放任の立場を採っており、武帝による経済統制には批判的であったことなどを述べていますが、内容的にそれほど新味があるわけでもなく、ハードカバーよりも文庫・新書の方が合ってるなあというのが正直なところです(^^;)
タイトルに惹かれて図書館で借りてしまいました。著者は以前に紹介した『北京物語』を書いた人です。
『史記』列伝の中で太史公自序を除いて一番最後に配置され、冒頭に置かれた伯夷列伝とは内容的にも対極をなす貨殖列伝。これと、更には同じく『史記』の酷吏列伝・平準書も参照しながら、前漢の武帝期の経済政策と、それに対する司馬遷の見方を確認していこうという内容です。
司馬遷が商才によって成り上がった素封家を好意的に見ていたこと、また経済政策については自由放任の立場を採っており、武帝による経済統制には批判的であったことなどを述べていますが、内容的にそれほど新味があるわけでもなく、ハードカバーよりも文庫・新書の方が合ってるなあというのが正直なところです(^^;)