本村凌二『興亡の世界史04 地中海世界とローマ帝国』(講談社、2007年8月)
正直、塩野七生『ローマ人の物語』のダイジェストといった感じの本です(^^;) 著者もこのシリーズを愛読しているようですが、特にユダヤ教・キリスト教に対するスタンスが似通っていますね。同じテーマを扱っていても、キリスト教に対して肯定的な見方をしている河出文庫版『世界の歴史』の弓削達『ローマ帝国とキリスト教』なんかを読むと、そう言う見方が妥当であるのかどうかは別としても、古代ローマ史について随分違った印象を受けます。
強いて本書の特徴をピックアップしてみると、共和政期のローマの状況を「共和政ファシズム」と表現していること、ユダヤ人と同様にローマ人も宗教生活の面では特異であったとしていることなどが挙げられますが、残念ながらそれらもそれほどインパクトが強い主張にはなっていません。
正直、塩野七生『ローマ人の物語』のダイジェストといった感じの本です(^^;) 著者もこのシリーズを愛読しているようですが、特にユダヤ教・キリスト教に対するスタンスが似通っていますね。同じテーマを扱っていても、キリスト教に対して肯定的な見方をしている河出文庫版『世界の歴史』の弓削達『ローマ帝国とキリスト教』なんかを読むと、そう言う見方が妥当であるのかどうかは別としても、古代ローマ史について随分違った印象を受けます。
強いて本書の特徴をピックアップしてみると、共和政期のローマの状況を「共和政ファシズム」と表現していること、ユダヤ人と同様にローマ人も宗教生活の面では特異であったとしていることなどが挙げられますが、残念ながらそれらもそれほどインパクトが強い主張にはなっていません。