博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『覚醒年代』その3

2021年05月30日 | 中国近現代ドラマ
『覚醒年代』第23~33話まで見ました。

蔡元培・陳独秀へのバッシングを続ける守旧派の面々ですが、陳独秀らも反撃を開始。


守旧派の旗頭林紓は新文化運動への攻撃のため、運動の関係者をモデルとする小説を発表していましたが、一旦発表を撤回したはずの小説『妖夢』が掲載されてしまったことに衝撃を受け、運動から手を引くことに。この前後に毛沢東が北京大学図書館員の職を辞し、湖南へと帰郷しています。


さて、パリ講和会議では山東問題で日本側の要求が通り、青島など旧独権益が日本に移管されることがほぼ確定的となります。中国代表団は最後の望みをかけてアメリカ大統領ウィルソンに直訴を行いますが、「早知今日、何必当初」とつれない返事。今になって取り返したいと言い出すぐらいなら21ヵ条の要求など受け入れるべきではなかったということのようですが……

また、このあたりで哲学者デューイの訪中が話題に上りますが、残念ながらデューイは登場しません……


現地での状況を知った中華民国大総統徐世昌は閣僚の意見を容れ、ヴェルサイユ条約の調印拒否を決定したかに見えましたが、その実代表団に調印を命じたことが明らかとなり、陳独秀らは決定を覆すべく行動を呼びかけます。ということで五・四運動が開始となります。

北京大学の学生を中心にデモ行進が行われ、後には日本製品のボイコットなども推進しますが、運動に関わった学生たちは警察によって次々と収監されていきます。そして学生たちは一旦釈放されたものの、後に裁判に掛けられることになり、蔡元培をそれを阻止するため、政府の求めに応じて北京大学校長の職を辞することを決意。

教員陣にも不協和音が生じ、運動に積極的な李大釗と消極的な胡適とが衝突。陳独秀は『新青年』『毎周評論』などで論陣を張り、運動の支援を図りますが、文章の印刷のために北京大学に足を踏み入れた所、大学が警察に占領されたような状況となり、運動に関わった学生たちの収監場所となっているのを目の当たりにしてショックを受け……

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