博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大決戦』その1

2021年07月21日 | 中国近現代ドラマ
国共内戦を描いた作品で、割と評判が良いらしいということで見てみることに。全49話(予定)中第1~10話まで見ました。

新版『三国』の高希希が監督を務め、国共内戦の三大会戦、遼沈・淮海・平津戦役が見所ということなんですが、90年代に三部作構成で上映された同名の映画のリメイクドラマ版という位置づけみたいですね。

物語は1945年の日中戦争終結直後、毛沢東と蔣介石の重慶会談から始まります。国民党と共産党との会談をアメリカが仲介し、1945年10月10日に「双十協定」が結ばれますが、その裏で国民党はアメリカの軍事的支援を受けて着々と共産党との戦いの準備を進め、国共内戦の戦端が開かれます。共産党は東北に活路を求めますが、国民党との戦力差はいかんともしがたく、革命の根拠地延安からも撤退を余儀なくされ……


ということで毛沢東は毛沢東役者としてお馴染みの唐国強。いつもの主席です。


蔣介石は『琅琊榜』の言侯などでお馴染みの王頸松。止まってる絵は実物そっくりですが、動いてる所は中の人のこれまでの役柄イメージとも相まってかなり枯れた雰囲気を醸し出し、異彩を放っています。このドラマの一番の注目ポイントかもしれません。


宋美齢はこれまたお馴染みの劉濤。蔣介石とお互いに「ダーリン」と呼び合ってます。(ダーリンって男→女にも使われるんですね)高慢さとチャーミングさ、語学力など才女としての資質がうまい具合に融合されたキャラ付けになっています。

この三人が一応主役という位置づけになっているようですが、


ついでに脇役として、とある方のお父上も登場 (^_^;)


架空の老百姓キャラもメインキャラとして登場します。ここまでで中心となっているのは、共産党の女性後方部隊員の王翠雲。共産党の下士官として出征した婚約者を追って山東から東北へとやって来ますが、婚約者は戦死。そのショックを乗り越え、東北の農村で土地改革運動(すなわち地主から土地を取り上げ、農民に返す)に従事します。

今回は蔣介石が延安を視察し、共産党が国民党の占拠する長春、錦州に狙いを定めるというあたりまで。考えてみれば周恩来やら朱徳やら林彪やら共産党の人士はそれなりに馴染みがありますが、杜聿明やら陳誠やら国民党の人士なんてさっぱりですね……

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