博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『隠密的角落』

2021年08月12日 | 中国近現代ドラマ
『隠密的角落』全12話を見ました。『バッド・キッズ』の邦題で既にWOWOWで日本語版が放映済みなのですが、原作小説の日本語版(『悪童たち』というタイトルで全2冊、ハヤカワ文庫から出てます)を読んだので、ついでにということでドラマ版も見てみることに。


物語は中学生の少年朱朝陽(右端)のもとに、その幼馴染みで孤児となって故郷を離れていた厳良と孤児仲間の少女岳普が訪ねてきたところから始まります。3人は記念にということで地元の名所六峰山に遊びに行き、頂上でビデオカメラで記念撮影をしたりしてましたが……


そこで少年宮(日本にはない施設なのですが、取り敢えず青少年文化センターのようなものと考えてください)の数学講師張東昇が妻の両親を崖から突き落とす様子がバッチリ映像として収められておりました。

これを警察に突き出すかどうか逡巡する3人ですが、岳普の弟の手術費用を賄うための手段とすることにし、張東昇と接触して映像を記録したカードと引き換えに30万元の現金を要求します。

これだけで話が終わらず、張東昇は妻の殺害にも手を染め、朱朝陽らは偶発的事故とはいえ、少年宮で朝陽の異母妹(離婚した父親と後妻との間の子)を事故死させてしまいます。それぞれ泥沼にはまっていく彼ら。そして少年たちと張東昇との間には信頼関係のようなものが芽生えていきますが、あることをきっかけに関係が破綻し……


ということで原作の筋もある程度拾ってますが、オリジナル要素の強い作品となっています。厳良(これも原作では丁浩で、厳良は作中の別の人物の名前なのですが)の後見人を自認する老警官陳冠生など、オリジナルキャラも登場します。

原作小説は割と救いのないダークな締め方なのですが、ドラマの方は良くも悪くも日本の刑事物のような締め方となっています (^_^;)

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