博客 金烏工房

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『鬢辺不是海棠紅』その7

2021年04月18日 | 中国近現代ドラマ
『鬢辺不是海棠紅』第37~42話まで見ました。

日本の軍人が臨席する前で敢えて抗金劇の「戦金山」を上演し、日本側の不興を買う商細蕊。当時抗遼・抗金劇に抗日の意が込められたということのようですが、一方で上海探訪の折りに日本人女性と懇ろになったというデマを流されたりもしております。ここらへんで商細蕊の兄と称する商龍声が突然出てきたりしてますが、彼は先代の実子の模様。


日本人女性の件は事実無根ということで交わしましたが、上海で杜七&雪之誠と日本料理店で食事した折りに座興で和服を着て歌舞伎の真似事をしたのがバッチリ写真に撮られており、日本軍の日中友好プロパガンダに利用され、それが更に中国の雑誌でスキャンダルとして報道されてしまいます。

商細蕊は「親日派」のレッテルが貼られてしまい、公演中の観客による乱闘騒ぎで舞台から客席に落とされてしまったことで、片耳が聞こえなくなってしまいます。それで舞台にも立てなくなってしまう商細蕊ですが、程鳳台はこれを心理的なものと見てショック療法を試み、商細蕊も「舞台から落とされて耳が聞こえなくなったのだから、もう一度高い所から落ちれば聞こえるようになるかもしれない」ということで、屋根の上から飛び降りようしたりします (^_^;)


一方、商細蕊らの親日騒ぎは南京の劉漢雲の耳にも入ります。元水雲楼の男優で彼のもとに引き取られた臘月紅が刺客となり、商細蕊、姜登宝、薛千山ら京劇関係者が次々と狙撃されます。


日本側の親善団体「中日戯曲交流同好会」の会長に仕立て上げられた姜栄寿は、自分ではなく息子の姜登宝が犠牲に……

しかし雑誌編集長で日本人の妾を抱えたという薛千山が粛清の対象となったところで、臘月紅のかつての姉弟子で薛の妻となっていた六月紅によって射殺されてしまいます。ここで一命を取り留めた商細蕊が、薛千山と程鳳台に「劉漢雲は敵と戦うわけでもなく同胞ばかりを殺している」という親日狩りへの皮肉っぽい台詞をこぼします。後の時代のアメリカのマッカーシズムなどにもそういう所があるのかもしれません……

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