博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『覚醒年代』その1

2021年05月06日 | 中国近現代ドラマ
このドラマ、放映されていたということ自体知らなかったのですが、『大江大河2』『山海情』と並んで今年ナンバーワンの呼び声も高いということで見てみることに。今回は『覚醒年代』全43話中第1~11話まで鑑賞。

時は1915年、物語は袁世凱が21ヵ条の要求を飲むところから始まります。この報道は日本の中国人留学生にも伝わり……


ということで早稲田大学の留学生李大釗。主人公その1です。


主人公その2陳独秀。日本に亡命中のところ、早稲田大学で李大釗と出会います。ムサ苦しい格好ですが、ここからすぐに髭を剃って髪型をオールバックにし、こざっぱりしたナリになります (^_^;) 中の人は新版『三国』の劉備、『軍師連盟』の曹操、炎上版『封神演義』の姜子牙の于和偉です。

陳独秀は帰国後上海で『青年雑誌』、すなわち後の『新青年』を創刊。「科学と民主」を合い言葉とする同誌は当時の新文化運動の発信源となり、中国の行く末を憂う国内外の若者たちの心をつかみます。


青年毛沢東。処女論文「体育之研究」が陳独秀の同志易白沙に激賞され、『新青年』に掲載に至ります。


そしてこの人も…… ただ今のところ出番はここだけ。

陳独秀は北京大学校長蔡元培より同大学の文科学長として招聘され、『新青年』の編集部を北京に移すことを決意します。同じく北京で『甲寅日刊』を発行していた李大釗と再会し、協力体制を構築。


そして魯迅、アメリカのデューイのもとで学ぶ胡適らを北京大学の教員として招聘。ただ、胡適の招聘については学内の保守派辜鴻銘、劉師培らの反対も強く、またその間に張勲が北京に入城し、溥儀の復辟を図るなど、政治状況も不安定。


今回は辜鴻銘が張勲の復辟運動に関与していたことが取り沙汰され、学生たちが彼の解雇を求め……というあたりで次回へ。辜鴻銘先生、ガッツリ保皇派で王朝時代の辮髪や服装を崩さない一方で、専攻は英文学、エディンバラ大学に留学し、語学に堪能というキャラクターです。

ということで中国共産党建党100周年を記念した本作なのですが、創設者の陳独秀・李大釗が新文化運動の中心人物でもあるということで、非常によい新文化運動ドラマとなっています。


陳独秀が初対面の人と会ったり旧友と再会したりするたびに相手と熱い抱擁を交わしているのが印象的な作品ですw

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