博客 金烏工房

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Netflixドラマ『マルコ・ポーロ』その2(完)

2016年01月11日 | その他映像作品
Netflixドラマ『マルコ・ポーロ』の後編です。第6~最終10話まで鑑賞。

後編のメインは襄陽攻略戦。アメドラだけあって、さすがにいつもの横店とか神雕侠侶城にある襄陽とは雰囲気が違いますね。

襄陽の城内では皇太后主導で賈似道を宰相から外そうという動きが進んでいましたが、辞職承認の押印を迫る新任の宰相と賈似道との間でカンフーバトルが!(; ・`д・´) そこへフビライから賈似道暗殺の命を受けて城内に潜入したマルコと百眼道長が突撃し、その隙を突いて賈似道が新任の宰相を殺害。ひょっとして2人が襄陽にやって来ない方がモンゴル側にとって都合良く事態が運んだのではないでしょうか……

暗殺失敗を承けて、フビライ自ら襄陽攻略に出征。暗殺失敗の挽回を図り、城内に潜入した際に防備が手薄だった所を攻めるよう進言するマルコでしたが、実はそれは賈似道の仕掛けた罠なのでありました。彼はカマキリの動きからカンフーだけでなく兵法も学び取っていた模様。で、敗戦の責任と南宋側との通謀の疑いで投獄されてしまうマルコ。

しかし実はマルコではなく自分が裏切り者だったという宰相ユースフの告白により通謀の疑いが晴れ、(前編で出てきたアサシンもこの人がカンバリクに手引きしたということなんでしょうか?)今度はアレクサンドロス大王の故事に倣い、投石機を使用して襄陽の壁を崩すことを進言。それ以前にもユースフが賈似道と対面した際にローマ皇帝クラウディウスのたとえを出したりと、歴史物としてグローバルというかカオスな作品です。

そして賈似道の秘密兵器のアジア式銃の猛攻をかわして城内に潜入し、百眼道長と賈似道との最終決戦が!!……制作スタッフの方も視聴者が本当に見たいものをちゃんと心得ていますね。

好評につきシーズン2の制作も決定とのことですが、つなぎとして30分のスピン・オフ作品『マルコ・ポーロ 百の眼』が配信されていますが、サブタイトルからお察しの通り、主役はこの人です!!


……師匠、弟子をさしおいて頑張りすぎでしょう (^_^;) 

更にTwitterでのやりとりで、「百の眼」というのは百眼→伯顔ということで、フビライの重臣で南宋征服の立役者バヤンを投影した人物ではないかという恐ろしい指摘がありました。『東方見聞録』でもバヤンのことを示しているとされる、「百の眼の怪物が南宋を滅ぼした」という話が記述されているとのよし。何にせよシーズン2が今から楽しみですw

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2 コメント

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Unknown (たぬきママ)
2016-01-12 21:30:11
百眼至りて南宋滅ぶ――百の目を持つ物などいないから南宋は、盤石だと思っていたら、百眼と同じ読みの伯顔に滅ぼされた…と昔、何かで伝聞しましたが(`∇´ゞ
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Unknown (さとうしん)
2016-01-13 20:29:02
>たぬきママさま
それですね。このドラマ、ほかにも『東方見聞録』を読み込んでる形跡が見られます。
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