中原中也の詩です。
そのなかの一つ、「幻影」から。
彼はきっと、
どこかの時点で
あることに
ハッと気が付いたんだろうね。
それは、「一つのメルヘン」では「蝶」だったり、
「春の日の夕暮」だったら「瓦」だったり、
「サーカス」では「ブランコ」だったり、
「寒い夜の自我像」では「一本の手綱」だったり、
んで、この「幻影」だったら「ピエロ」だったり、
もう、ほとんどの詩のなかに
いろんな形で表現されてるんだけど、
それが、彼の一生の詩作の中で
伝えたいことだったことだと思うんだ。
んで、
それがなんなのかわかってるんだけど
うまく表現できないから
詩作を続けたんじゃないかって思う。
彼が、現代に生きたら
きっと、ロックバンドをやってるんじゃないかなあ。
よく、自分の詩に節をつけて
周りの人に朗読して聞かせたらしいから、
彼の中ではメロディーが流れてたんだろうと思う。
ホント、聴いてみたいよね。
彼は、生前、彼の奇行のせいで
ほとんどの人に嫌われちゃったらしいけど
一度でいいから
会って、話をしてみたかったなって思う。
きっと、ケチョンケチョンのギッタギタにされると思うけど、
なんか、こういう詩を作るヒトとは
共感しあえる気がするんだけどなあ・・・。