yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

リチャード・ギア主演「真実の行方」。

2010年05月21日 | 映画

Photo 毎日忙しいといいながらも

ちゃっかりレンタルしているDVDは観てるボクなのでありますが

今回の映画はリチャード・ギア主演の「真実の行方」。

野心家で注目を浴びるのが好きな弁護士が主役で、大司教殺害の容疑で捕まった若者を無報酬で弁護することになったのだが、彼の無実を調べてるうちにとんでもない方向に転がっていくというお話。

まあ、よくありがちなサスペンスだったんだけど、

すごく面白かったなあ。

この映画は何と言っても犯人の「アーロン・スタンブラー」がいいよ。

―――〈ここから先はネタバレになるから要注意〉―――

結論を言うと・・・、

容疑者の「アーロン」が子どもの頃、性的虐待を受け多重人格になってしまっており、そのアーロンが大司祭からも性的虐待を受けていて、それに耐えかね、かれのもう一人の人格である「ロイ」の犯行だったっていう筋書きだった、・・・

と思いきや

なんとなんと、実はそれはすべて「ロイ」の演技だった!というオチ。

まあ、演技だったとしても一番最初に人格が豹変するときの「ロイ」の顔つきがものすごく怖かったよ。

普段の《顔》であるアーロンはものすごく気弱で善良な青年で、吃音もあるし、「多重人格」なのかなあっていう予感もしてたんだけど

豹変したときの目つきにはぞっとしたね。

でも、映画を観終わった後、粗暴な「ロイ」が気弱な「アーロン」のふりをしてたとするなら、大司教による性的虐待を受けてもそのときに反撃しなかったのはなぜ?という疑問が湧いてきて、もう一度見直したんだけど、

これはやっぱりわかんなかった。(笑)

ま、こういうパラドックスはハリウッド映画にはよくあることなんだけど、ね。

でも、2回目を観てはじめて気づいたんだけど、「多重人格が演技かも」っていう伏線がところどころに散らばってて

やっぱりよくできた映画だと思ったよ。

それはそうと、

2回目に観たときは「日本語吹き替え版」を観たんだけど

この映画は字幕スーパーで観ることをおすすめするね。

犯人の「アーロン(ロイ)」の吹き替え版の話し方があんまりよくない。

この映画はやっぱり「アーロン」の出来にかかってると思うよ。

「アーロン」が気弱で善良な雰囲気があればあるほど「ロイ」に変わったときのインパクトがすごいからね。

吹き替え版では、あんまり気弱で善良な感じがしないんだよね。

普通すぎる、というか、なんというか・・・。

原題は「プライマル・フィアー」。原始的な恐怖という意味。

いや~、特に心理士さんとの話のときに一瞬豹変した「ロイ」はホントに怖かった。

でも、このタイトルの「原始的な恐怖」っていうのは、性善説を信じてるヒトが「性悪説の権化」みたいな人物を目の当たりにしたときの恐怖なんだろうね。

たぶん、そうだと思う。

まあ、とにかくこういう映画は好きだな、ボクは。

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コメント
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