この前からいろいろと手を入れてるビートルズのイラスト。
今までは目を入れてなかったんだが
今回あらためて目を描きいれてみたらけっこういい出来に仕上がった。
もともとは「ビートルズ・フォー・セール」という結構憂いを帯びたレコジャケをモチーフにしてたんだけど
それまでのアイドルアイドルした状態に嫌気がさしたのか
このアルバムから少しずつ変化が感じられる。
実際、ビートルズの映像なんかをみてると
あんなに人気が出てるのにメンバーがあまり舞い上がってないというか、
「いつこのお祭り騒ぎが終わるかわかんないし・・・。3年後も音楽活動がやれてたらいいね。」なんていうクールな物言いをジョージがしてたりして、
なんか不思議な感じがしてたんだけど
最近、ビートルズのバイオグラフィーを調べてみたら
ジョンが16歳のとき14歳のポールに出会い、ポールをバンドに誘い入れ
1年後、もしくは2年後にはジョージも参加しその後ジョンが22歳になる年にデビューするまで
丸々6年間ほど下積み生活を送ったらしい。
そんなわけだから、そのクールさも当たり前っちゃあ当たり前だ。
10代後半の売れない時代をずっと一緒に過ごしたわけだからね。
デビュー後から解散するまでが8年だけど、10代後半の感受性豊かな時期に一緒に過ごしたのはやはり大きい気がするね。
ジョンも後年、「ポールの悪口を言っていいのはオレだけだ。他のやつらには絶対言わせない。」とか、
「オレは人生で二つの良い選択をした。ひとつはポールで、もうひとつはヨーコだ。」とか発言してるらしいけど
こうなるともう身内感覚というか家族に対する気持ちのような気がするね。
まあ、とにかく
このアルバムのころから
ビートルズのメンバーは「自分は何のために音楽活動をしてるんだろう」と自問自答をし始めた頃なんじゃないかと思うしそんな雰囲気が出せたイラストに仕上がったよ。