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ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

映画ファイト・クラブ (Fight Club)

2016年10月15日 | 映画
ファイト・クラブ (Fight Club)


このところ、デヴィッド・フィンチャー監督作品にはまっている。

きっかけは「ゴーン・ガール」から。

最後まで観たくなる作り方。

結末に違和感を感じる時もあるけどラストまで観客をぐいぐい引っ張っていく力がこの監督にはある。

次に見たのは「セブン」。

公開時、知り合いが「あんな胸糞悪い映画は見たことないし、あの映画は二度と見ない!」と酷評していたので

映画を観て胸糞悪くなるのは嫌だなと思い、これまで観ることはなかった。

いざ見てみると、

まあ確かにエンディングはイマイチな気もしたが、そんなに言うほど胸糞悪くはならなかった。

逆に、最後までぐいぐい引っ張られて逆に心地よかった。

その次が「ソーシャル・ネットワーク」

FaceBookの創業者のサクセスストーリーを映画化。

これを見ると、FBをやめようかなとも思っちゃうくらいだった。(苦笑)

共同創業者を裏切ったりしてる割と「ひとでなし」だったんだな~とね。

これも面白かったな。

んで、

この「ファイト・クラブ」

ネタバレしないように書くつもりだけど

これじゃ「ネタバレだよ~」というのもあるかもしれないので、ネタバレノーサンキューな方はこの先は読まない方が良いかも。

 
******************
 

 

まあ結局のところ、ぶっちゃけた話「ジキルとハイド氏」なわけだから

この手の話はよくあるから、下手をするとデジャブ感満載になりかねないけど

そんな雰囲気は一切なし。

やっぱりさすがだと思うよ。

ただ、西洋人っていうのは

そういう人の中に巣食う「暗黒面」を排除してしまった方が良いという発想にどうしてもなっちゃうんだな~。

手術で腫瘍なんかを切除してしまう感じ。

東洋的な発想だと「自分自身の中に取り込んで一体化する」という感覚なんだけどね。

松本大洋のマンガ「鉄コン筋クリート」の主役クロに巣食う「イタチ」をクロが認めることでイタチがおとなしくなるという感覚の方が個人的にはお好み。

実はこの「鉄コン筋クリート」は外国人が監督してアニメで映画化されたんだけど、

原作と違ってクロがイタチを退治してしまうんだよね。

西洋的な発想って「悪いものは排除する」という考え方だから

物事がはっきりするという良い部分もあるんだけど

「悪」を誰がどういう視点で判断するかによって「なんだこりゃ?」ということにもなりかねない。

ボク自身「善」と「悪」というのは表裏一体と考えているから

こうやって「悪は滅びた」なんて言う結末はなんかしっくりこないんだよね。

この「ファイトクラブ」もやっぱりそう感じた。

でもこれはこれで面白いとも感じてる。

デヴィッド・フィンチャー監督作品は涙が出るような感動はしないんだけど面白い。

エンターテイメント性が強い感じの面白さがあるね。

次は何見ようかな~。
コメント (1)
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