yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

映画「ロード・オブ・ドッグタウン」

2016年10月17日 | 映画
DOGTOWN & Z-BOYS トレーラー


TSUTAYAの検索機でデヴィッド・フィンチャー監督作品を検索したら

この映画がヒットしたのでてっきり彼の作品だと思って見てたんだけど

特典映像を見たら別の人の監督の名前が。

どうやらガセネタだったらしい(苦笑)。

でもそれがまた功を奏した。

この映画はすごく良かったね。

最近は実話物が好きなのもちょうど良かった。

1975年ごろの西海岸でスケボーの新しいスタイルがドッグタウンの少年たちによって広まっていったらしい。

彼らの成功物語なんだけど、その成功が仲間をバラバラにしていく物語でもあった。

とまあ、よくある話でもあるんだけど

悲劇でもあるお話をドキュメンタリータッチで描いた作品。

最後はメンバー同士がいたわり合う姿に、泣けるほどじゃないけど感動する。

この映画で「スキップ」役のヒースレジャーが何か賞をもらったらしいけどよく覚えていない。(笑)

そんなことどーでもいいっていう気分にさせる映画だね。

退廃的で、

世間の評価なんて二の次で、

とにかく自分の好きなことに取り組み続ける。

そういうことに価値を最も置くスタイル。

いや~、なかなかかっこいいじゃん!

全編に流れる音楽もすごくイカシテル。

ジミヘン、デヴィッド・ボウイ、・・・その当時に流行ってた曲が流れてサイコーにイカした映画だったね。

一度観といて損はないですよ。

******************

追記

デヴィッド・フィンチャーは「製作総指揮」で関わっているらしい。

でも特典映像には全く出てこなかったし

製作者として他の人が出てたから、もしかしたら名前だけ貸したのかもしれないな。
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映画ファイト・クラブ (Fight Club)

2016年10月15日 | 映画
ファイト・クラブ (Fight Club)


このところ、デヴィッド・フィンチャー監督作品にはまっている。

きっかけは「ゴーン・ガール」から。

最後まで観たくなる作り方。

結末に違和感を感じる時もあるけどラストまで観客をぐいぐい引っ張っていく力がこの監督にはある。

次に見たのは「セブン」。

公開時、知り合いが「あんな胸糞悪い映画は見たことないし、あの映画は二度と見ない!」と酷評していたので

映画を観て胸糞悪くなるのは嫌だなと思い、これまで観ることはなかった。

いざ見てみると、

まあ確かにエンディングはイマイチな気もしたが、そんなに言うほど胸糞悪くはならなかった。

逆に、最後までぐいぐい引っ張られて逆に心地よかった。

その次が「ソーシャル・ネットワーク」

FaceBookの創業者のサクセスストーリーを映画化。

これを見ると、FBをやめようかなとも思っちゃうくらいだった。(苦笑)

共同創業者を裏切ったりしてる割と「ひとでなし」だったんだな~とね。

これも面白かったな。

んで、

この「ファイト・クラブ」

ネタバレしないように書くつもりだけど

これじゃ「ネタバレだよ~」というのもあるかもしれないので、ネタバレノーサンキューな方はこの先は読まない方が良いかも。

 
******************
 

 

まあ結局のところ、ぶっちゃけた話「ジキルとハイド氏」なわけだから

この手の話はよくあるから、下手をするとデジャブ感満載になりかねないけど

そんな雰囲気は一切なし。

やっぱりさすがだと思うよ。

ただ、西洋人っていうのは

そういう人の中に巣食う「暗黒面」を排除してしまった方が良いという発想にどうしてもなっちゃうんだな~。

手術で腫瘍なんかを切除してしまう感じ。

東洋的な発想だと「自分自身の中に取り込んで一体化する」という感覚なんだけどね。

松本大洋のマンガ「鉄コン筋クリート」の主役クロに巣食う「イタチ」をクロが認めることでイタチがおとなしくなるという感覚の方が個人的にはお好み。

実はこの「鉄コン筋クリート」は外国人が監督してアニメで映画化されたんだけど、

原作と違ってクロがイタチを退治してしまうんだよね。

西洋的な発想って「悪いものは排除する」という考え方だから

物事がはっきりするという良い部分もあるんだけど

「悪」を誰がどういう視点で判断するかによって「なんだこりゃ?」ということにもなりかねない。

ボク自身「善」と「悪」というのは表裏一体と考えているから

こうやって「悪は滅びた」なんて言う結末はなんかしっくりこないんだよね。

この「ファイトクラブ」もやっぱりそう感じた。

でもこれはこれで面白いとも感じてる。

デヴィッド・フィンチャー監督作品は涙が出るような感動はしないんだけど面白い。

エンターテイメント性が強い感じの面白さがあるね。

次は何見ようかな~。
コメント (1)
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ボブ・ディランにノーベル文学賞 音楽家・作詞家!

2016年10月14日 | ボブ・ディラン
ボブ・ディランさんにノーベル文学賞 音楽家・作詞家


なんと、なんと、なんと!

こんなことってあるんだねえ!

超ビックリ!

すごい!

全くボクには関係のない話なんだけど、

なんかすごく誇らしい気分!

おめでとう!ボブ・ディラン!
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映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』

2016年10月10日 | ビートルズ
映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』日本版特報


物心つく頃にはすでに解散してしまっており、

ビートルズというバンドを知ったのはジョンが射殺されたのがきっかけ、というボクにとっては

こういう映像はとても新鮮だ。


ビートルズを知った中学生の頃は曲を聴くだけで興奮したものだが、

ここ10年ほどはずっとビートルズの背景、メンバーの思い、周囲の人間の様子等々を調べることがメインになっている。

これまでの自分なりの結論としては

ビートルズというバンドはメンバーにとったら単なるバンドではなかったんだということ。

ジョンとポールの出会いからビートルズは始まっているけれど

1年後にはもうジョージが参加している。

それから5年間ほどの食えない下積み生活が続く。

その間、数々のオーディションにトライするも落ちまくり、

ギタリスト3人だけじゃだめだから他のメンバーを入れたり、ポールがドラムをたたいたり。

ハンブルグに行って一日8時間のステージをこなすようになってようやくバンドとしての腕も上がり明るい日差しがさしても来るけど、

スチュアート・サトクリフ(ベーシスト)が脱退したり、ドイツを追放処分受けたりして、なかなか思うようには前に進まない。

そんな中でもこの3人はずっと成功を信じて団結できてた。

デビュー後4年後にはメンバーの気持ちは取り返しのつかないくらいバラバラになってしまい、その後の3年は義務として続けているようなものだった。

デビュー以前の5年間の方が長いんだよね。

食えない時代の方がメンバーの結びつきがすごく強かったわけ。

こういうところからビートルズはメンバーにとって家族みたいな結びつきがあったんじゃないかと想像できる。

ジョンとポールは早くに母親を亡くしているし、ジョンはデビュー前には結婚もしてるし、

自分たちを支える「家庭」が必要だったんじゃないかと思うんだよね。

メンバーにとったらビートルズというバンドが「癒しの場」でもあったんじゃないか。

それが「ビートルズ」だったんじゃないかと思う。

音楽的にも突出してるけど

それだけじゃなく、メンバー同士の結びつきの強さもビートルズというバンドの特殊性が現れている。

そしてそこが他のバンドにはない魅力にもなってる気がするんだよね。

だから後期のメンバーの仲違いが続くビートルズにはイマイチ魅力が感じられない。

音楽的には魅力がどんどん高まるんだけど、それに反比例するかのようにメンバーの心が離れてしまってるからね。

成功したんだからもっと結びつきが強くなってもおかしくないと思うんだけどそうじゃなかった。

ポールが一番遅かったけどメンバーそれぞれが結婚して家庭を持ったというのも大きいんじゃないかと思う。

家庭ができたからビートルズという癒しの場が必要なくなったという感じ。

あと成功してしまったために「成功する」という共通の目標がなくなってしまったというのも大きい気がするね。

成功が「解散」を引き寄せてしまった。

家庭でもよくあることだよ。

安定した生活が倦怠を生み、結局夫婦がバラバラになっていく。

そういうことがビートルズの歴史にも当てはまる気がするからなおのこと飽きないんだよね。

長編の映画を観てるような気になる。

「ゴッドファーザー」みたいな重厚な映画。

このドキュメンタリー映画もそういうところにチラリと触ってるから、そこら辺が良かったかな。

もうちょっと下積み生活のところを掘り下げてくれるとなお良かったんだけど。

まあ、ツアーしていくにつれだんだんとメンバーのココロがビートルズというモノから離れていったような描写だったから、

これはこれでアリなんだけどね。

ロンハワード監督からしたらサージェントペパーズでビートルズは終焉したというような感覚を持っているんだと思う。

さすがハリウッドの監督さんだなと感心するような編集だった。

皆さんもぜひ一度見てみてくださいな。
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映画『ドラゴン・タトゥーの女』

2016年10月07日 | 映画
映画『ドラゴン・タトゥーの女』予告編


最近「この監督作品を全部見てみよう」と借りているのはデヴィッド・フィンチャー監督の作品。

そのきっかけになったのは「ゴーン・ガール」なんだけどここでは紹介していない。

なぜかというとその映画の内容がお互い愛のない夫婦の話でイマイチ良い気分にはなれないお話だったから。

でも、最後まで「どうなってしまうんだろう」とハラハラドキドキさせられたので

きっとこの監督さんは面白い映画を撮る力は十分にあるだろうと判断して彼の作品を借りて観ようということに決めた。

んで、次にレンタルしたのは「セブン」。

この映画は20年位前に公開された映画だけど、観た友人が「こんな胸糞悪くなる映画はない」という評価をしてたので、「お金払ってまで嫌な気分になりたくないな」と思い、ずっと見てなかった。

案の定、あんまりよい気分のする終わり方じゃなかったけど

やはり最後までぐっと引き付ける魅力が彼の映画には感じられた。

そしてこの「ドラゴンタトゥーの女」。

「ドラゴンタトゥーの女」は子どもの頃から「危険人物」と見なされ22歳にもかかわらず後見人が必要だと判断されている社会からはじかれている女性。

もうひとりの主人公の経済雑誌記者(ミカエル)もガセネタをスクープしてしまい裁判に負け社会的な評判を落としてしまった40過ぎのバツイチ男性。

二人とも社会からはじかれた状態だったのが、この事件解決に向けて少しずつ自信を取り戻していくお話。

もちろんミステリー映画なんだけど、

ボクにとったら二人、とくに「ドラゴンタトゥーの女」がミカエルから信頼されることで、その人に心を開くようになり、

他者に対し、そして自分に対し信頼する心が少しずつ生まれてくるお話だと感じたから、

その点ですごく面白いと感じた。

(彼女は「拒食症を患い他者とのコミュニケーションもうまく取れない人」という設定なんだけどすごく魅力的に描かれているし、実際スレンダーでしまった体つきをしてるけど決して病的な細さではないからそこがまた良かった)

事件解決の方も当然面白いものだったし申し分なしの映画。

ただし、

「ドラゴンタトゥーの女」が後見人から足元を見られ性的な暴行を加えられるシーンとかがあったりするのでそういうシーンを見るのが嫌な人は気を付けて。

15禁だったけど18禁でも良かったんじゃないかと思うくらい過激なシーンもあるし。

いろんな意味で大人向けの映画だと思います。

良かったらどうぞ。お勧めします。
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