前記事ではCOMETの3.5MHz用モノバンドホイップHFB-80で、第一電波のマグネットアースシートMAT50の1枚実験をやってみた。結果は全く話にならないものではなく、ボトムSWR、帯域、インピーダンスとも中々健闘してくれたと思う。だけどこれは偶然かもしれないし、実は意外と不安定だったということも考えられる。
そこで、本命と言うかメーカーの取説で述べられているうように、正規の使い方であるマグネットアースシート2枚Ver.はどうなのか?要するに1枚Ver.との結果との差は発生するのか?を確かめて、使用マグネットアースシート枚数を見極めたいと思う。
とは言っても作業プランは至ってシンプル、モービルにマグネットアースシート2枚を設置、そこへ先日調整したHFB-80(前回の調整結果は、f0=3.510MHz、ボトムSWR≒1.03、Z≒50Ω、帯域=3.501~3.519MHz(3.510MHz±10kHz))を装着してアンテナアナライザーで再測定するだけなので、早速実施。
結果は、f0=3.509MHz、ボトムSWR≒1.09、Z≒49Ω、帯域=3.500~3.518MHz(3.509MHz±9kHz)であった。この結果は測定時の誤差で片付けることも出来なくはないが、ボトムSWRが高くて、帯域が狭いということになる。それでも大きな変動ではないので、マグネットアースシートの枚数の差は、有っても微量であると判断した。
なので、2枚目のマグネットアースシートをモービルに備えておいて、必要と感じた時に設置しようと思う。よくよく考えれば、2枚だとNGとメーカーの取説に書かれている50MHzについても未確認だし。
次に再調整。マグネットアースシート2枚Ver.で、前回の狙い整合周波数である3.511MHzに再トライ。前回のカット&トライの途中経過を踏まえ、エレメント長さを1mm短くして測定。結果は、f0=3.511MHz、ボトムSWR≒1.10、Z≒49Ω、帯域=3.502~3.520MHz(3.511MHz±9kHz)であった。
この値であれば、マグネットアースシート1枚Ver.でも2枚Ver.でも両方使用可能と思われるので、狙い整合周波数に対して最も守備範囲が広そうだ。と言うことで作業はここで終了とした。
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ここで改めてマグネットアースシート(1枚か?2枚か?)の差について考えてみた。見える差(数値)は上記のようになったが、見えない差はどうなんだろう?例えば安定性、放射効率(あるいは受信感度)、指向性などの着眼点は思いつくが、どれも個人のアマチュアレベルで見極めるのは厳しい。
その中でも安定性は、走行時や雨天時、あるいは近くに大型トラックが来た時など、変動が発生することを認識することは可能かもしれない。中々面倒&見逃しも多々有るだろうが、変動するかもしれないと思いながら様子を見ようと思う。
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