JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

HF40CLSとHFB-40を受信比較実験してみた。

2024年06月29日 09時17分48秒 | 7MHzアンテナ

2週間ほど前に調整を終えたL≒1000mmのセンターローディングホイップ“HF40CLS”だが、私より先に購入した方のレビューでは、絶賛レベルではないが良い評価が幾つかある。一応、その話を半分に聞いたとしても本アンテナに対する興味は薄まりきらず、限定販売モデルも手伝って購入した旨は、過去記事で述べたとおりだ。

そこで、これまで7MHz走行モービル運用で常用していたCOMET_HFB-40と比較してみて、どんな感じなのかを私なりに掴んでみることにした。ただし、送信の比較は当該アンテナ2本を同時に取り付けて行うと、残った一方が干渉原因になるため無理だ。なので、UP写真のように取り付けて、以下の条件で受信比較実験を行ってみることにする。

■実験条件
 ・アンテナ1     :DIAMOND_HF40CLS
   →f0と帯域≒7.117MHz±18kHz、ボトムSWR≒1.05、Z≒48Ω、L=1016mm
 ・アンテナ2     :COMET_HFB-40
   →f0と帯域≒7.127MHz±25kHz、ボトムSWR≒1.13、Z≒50Ω、L=1580mm
 ・モービル      :シエンタアンテナ地上高≒1.8m
 ・アンテナ取り付け位置:基本的に前後方向に対して左右対称、相互差は10mm以下
 ・アース       :DIAMOND_MAT50×2枚、ケーブル長さ≒150mm
 ・リグ        :FT-891M、IPOはOFF、RFgainはMAX、AGCはSLOW
 ・給電線関連     :2系統の長さ相互差は5mm以下
 ・アンテナの切り替え :同軸切替器、運転席から操作可能
 ・駐車方向      :約60°(サンプル数=14)、約225°(サンプル数=16)
   →いずれもキャパ500台クラスの広々とした駐車場で、有害な干渉を及ぼす物体は無いと判断。
 ・送信位置情報    :発信されたコールサイン&移動エリアで把握
 ・受信対象      :7.100~7.150MHzで聴こえたSSB信号のうち、いずれかのアンテナでS1以上のもの。

■受信データ
上記実験条件で受信したものの記録をまとめ、各アンテナにおける最大Sメーター値の平均と送信エリアの件数の小計を計算して掲載した。


-・・・-
送信エリアは、打ち上げ角に得意不得意の差が存在する可能性、特定のエリアしか聴こえないCONDXではなかったことを示すために記録した。別な言い方をすれば、受信時刻と併せて事実上無作為に選んだサンプルであることを示すために最低限必要な情報と考えた。

S値は、平均値ベースでHF40CLSが1.5高くなった。中には同じ値だったものもあるが、HFB-40の方が大きなS値になったものは0件だった。

-・・・-
CONDXの変化は避けられないので、せめて同等のCONDXで比較するために上記プランで比較してみた。少なくとも受信では明らかな差が認められ、「長さ1mのくせに、やるねぇ~。」といったところだ。

送信については、前述した事情により個別にやってみるしかないが、これまでHFB-40で感じてきた手応えを最低ラインにしたい。受信のようなデータ化は困難だと思うが、ボチボチ使って手応えが得られればと思う。


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