このアンテナは、私にとって初めて10MHzを運用するために購入したものだけど、幾つかの記事で何度か触れている断捨離でバッサリ処分した経緯がある。実は、コンテスト以外のCWで初めて移動運用したバンドが10MHzで、その後押しになったアンテナでもあったりする。
今回、そんなアンテナを再び購入した理由が2つある。1つは、昨秋に行われた値上げ価格改定前に買っておこうと思ったこと。もう1つは、COMET_HFB-30がとても短くて、見た目でも半分近くが延長コイルというアンテナだったことがある。CWなので飛びで苦戦することは案外少ないとは思う一方で、何度か「10MHzで全長1mって、もうちょっと何とかならんかな~。」と思ったこともある。
そんな状況ではあったものの、HF20FX@14MHzと同じくモービルを乗り換えすることになったために、使用を先送りしていた。と言うことで、シエンタで立ち上げてみる。
測定はアンテナアナライザーで、同軸ケーブルは10MHz用アンテナチェックケーブルを使用していく。なお、SWRとZはf0における値で、帯域はSWR≦1.5の範囲、ねらい周波数はHFB-30と同じく10.126MHzとした。
スタートはHF20FX@14MHzと同じく、エレメントを最短にして測定。結果はf0=10.309MHz、SWR≒1.3、Z≒40Ω、帯域=10.290~10.328MHz(10.309MHz±19kHz)となり、バンドの外側に行っていた。それと、ボトムSWR値が高めだ。これは対RVKシエンタだとハズレかな~?まぁとりあえず、そのまま調整を進めることにする。
1回目の測定では、帯域がバンドにかすりもしなかった。それこそHF20FX@14MHzと同じく、おもいっきり伸ばす必要があるようで、+50mm、-2mmとエレメント長を変更していき、最終的にはf0=10.124MHz、SWR≒1.26、Z≒44Ω、帯域=10.102~10.146MHz(10.124MHz±22kHz)となり、ねらい値-2kHzで調整終了とした。
このアンテナはHFB-30より400mmほど長いので期待しているが、ボトムSWRが高めなことと、それによって帯域が狭くなっていることが少々残念だ。いずれHFB-30と聴き比べたりして、使えそうであれば今後も登場する機会があるだろう。
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手前味噌になる&本記事を書きながら気づいたけど、通常の運用以外の他にアンテナを比較したい時にも同軸切替器が活きてくるね~。同じ地上高で、同じ同軸ケーブル(3D-2V)で同じ長さ(甘めに見ても、相互差≦10mmだと思う。)、同じマグネットアースシートなので、とどのつまり“対照実験”が成立するのよね。一番のメリットは、受信であれば走行中に比較が出来ることだな。
まぁ去年の夏だったか、何処ぞの誰かの排他的ご都合主義者がやる“こんなん出ました~”比較とは、正直次元が違うのよ、うん。いや~我ながら性格悪い!(爆)&相当根に持ってると気付かされちゃったね~(爆爆爆)。でも、比較すること自体が楽しみになってきたな。これ、是非ともやりたい!うん、CONDXも含めてタイミングを模索したいと思う。
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