FTDX10Sを加えた変更申請は、7/3(月)にポスト投函した。今回は、FT-857DMをFTDX10Sと取り替えることにしたため、免許状の記載事項に変更がある。なので新しい免許状が届くはずだが、それにはまだ2週間程度待つことになると見込んでおり、その間に運用以外のネタを済ませておこうと思う。
と言うことで、UP写真のお店を広げてFTDX10Sの消費電流を測定した。使用アイテムは、20AのDC電流計@メーカーや型番は不明、SWR&PWR計@クラニシRW-211A、ダミーロード@第一電波工業DL1000、そしてFTDX10S、あと写真構図外(右側)にはALINCOのスイッチング電源DM-330Vがある。
このお店で、HF帯は29.28MHzFM、50MHz帯は51.04MHzFMで送信した時の出力と消費電流を測定。その結果は以下のとおり。
まず消費電流、両タイプともにメニュー値ベースで同じ送信出力(5Wと10W)にした場合の差はほとんど無いことを踏まえると、やはりハード的には100W機相当で、内部プログラムで上限出力をコントロールしているという推測が、一層確かになった気がする。まぁ生産性を踏まえると、私がメーカーの人間で法的にOKな仕様であれば、同じプランに飛びつくわなぁ、うん。
それと、定格出力で送信しても、定格電流には到達しなかった。これは意外だったけど、バッテリーのことを考えると逆にありがたい。じゃあ、どんな時に定格電流に達するのかだが、オートチューニング開始直後であった。と言っても瞬間値で、以降のチューニング中は電流が小さくなりながら上下するんだけどね。
ちなみにオートチューニングは、RF POWER設定値の大小に係わらず同じ電流値のようだ。まさかのオートチューニング時に発生するスタートダッシュがMAX電流とは、意外な結果であった。となると以下の内容は半分脱線状態かもしれんけど、オートチューナーを常用と言うか多用する方は注意が必要だ。
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要するに、仮に100Wモデルを使っているけど何らかの事情で普段は出力を絞っていて、でもオートチューナーは常用しているという使い方の場合、前述したSタイプやMタイプの状況を踏まえると、十中八九チューニングの度に定格電流(取説によると23A)が流れる瞬間があると思われる。
これによって周囲に及ぼす影響(何らかのインターフェア、回り込み、他)もだけど、電源にも100Wフルパワー送信並みのストレスがかかる瞬間があるということになる。だって、RF POWER設定値の大小に係わらず同じ電流値だったからね。
まぁ、ルール的にレアケース?禁じ手?だとは思うけど、差し当たって最近流行っているポータブル電源のDC出力で、50Wに自主規制とは言え100Wモデルの電源を賄っている方、あるいは賄おうとしている方は、オートチューニング時の消費電流とポータブル電源の仕様を確認した方がイイかもしれないねぇ。
こちらもポータブル電源の全モデルを把握している訳ではないけど、1年ほど前にそれなりのモデル数についてお試しで調べてみた時は、確かDC最大出力15Aというものが多かった印象だ。これは要するに、通常の50W送信がギリギリで、少なくともFTDX10の100Wモデルでオートチューニングするのはアウトと思われる。万が一該当しそうな方は、再確認&注意をオススメしたい。
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と言うことで、手持ちのリグの電流測定してみた結果、意外な事実の判明と余計なお世話的な想定が頭を過った。それと、今回の電流計の入手をきっかけに、これだけの状況の把握と想定に至るとは思ってもみなかった。いや~、この電流計は期待以上にイイ仕事を産み出しているな~。これからもよろしく頼んます~(笑)。
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