JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

COMET_HFB-○○シリーズをステルス処理した経緯と手順

2022年11月18日 06時08分47秒 | アンテナ系共通

他の記事内容と一部重複or前後するかもしれないが、各シリーズに行ったステルス処理について具体的に述べた記事が無いことに気付き、ステルス処理に至ったきっかけなども含めて記事化してみた。

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これはズバリ、以下の順で4項目がつながった結果だ。そして1本のアンテナで成功すると「あれもこれも…。」となっちゃって、「現在にに至る。」だ。

① 元々モービルのアンテナに対して、全般的に「黒だったら目立ちにくいのに…。」と思っていた。
  →金属色の長いアンテナを2本以上立てるのって、ぶっちゃけ強引に割り切った上での決断なのよ~。
とあるBLOGで、地金色やメッキ色を目立たなくする取り組み記事を偶然見つけた。
  →以前に断念したネタに近い内容だったことと、“ステルス”というネーミングがストンと落ちた。
③ 近所のホームセンターで布絶縁テープが売られているのを偶然見つけた。
  →その瞬間「これを巻けば、(ビニルテープのような)光沢を回避できる?」と思った。
④ 布絶縁テープの粘着力が想像以上に安定していた。
  →布絶縁テープを丁寧に貼り付けさえすれば、出来栄え(見栄え)の差をさほど感じなかった。

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そして、最初にやってみたアンテナがCOMET_HFB-30で、単純に布絶縁テープが巻きやすくなるような自己融着テープの巻き方を模索しながら適当に進めていったが、処置前と処置後でf0が異なる値になるという問題が発生していた。

その原因を突き止める過程で、どこのサイトで得た情報がきっかけだったかは覚えていないけど、次第に「あの溝形状って容量環(キャパシティーハット)的な役割なんじゃないか?」という疑惑が生まれる。と言うのも、処置後のf0のズレ方が全て低くなる方向だったからだ。

これを踏まえ、UP写真のように溝を埋めないテープの貼り方に変更し、容量が発生すると思われる面には何も貼らないことで、各テープが誘電体の役割を果たさないよう仕向けたステルス処理の手順は以下のとおり。なお、作業当時に途中状態の写真撮影は行わなかったので、文章のみの説明になっている点はご容赦いただきたい。

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まず、エレメント側の熱収縮チューブを、コイル線が露出しないように意識しながら、幅5~8mm程度カットする。これでアンテナ本体面(金属部)にテープが貼りついてくれる範囲を確保する。

カットした側の熱収縮チューブ上端に、自己融着テープを巻いた後に布絶縁テープを貼る。布絶縁テープは“巻く”ではなく“貼る”という点がポイントだ。

これは、長いテープを連続で巻くと部位によって周長が異なるため、布絶縁テープにダブつきが発生して見栄えが悪くなる。そこで、小間切れ(15~30mm程度)のテープを幾つか貼り合わせていくと、一定の重なり方でない貼り付けになるがダブつきは防げる。

次に溝部周辺。自己融着テープは巻かずに、溝幅やその両サイドの幅に合うように細くカットした布絶縁テープを直貼りしていく。長めの細いテープにするのは非常に難しいので、ここも小間切れで貼り合わせる。

その上側にある円すい形状部も、布絶縁テープのみ貼る。アンテナの長手方向に見合う長さにテープをカットして、同方向に貼り付ける。テープ幅(19mm)も都合上、3枚あれば全面に貼れる。

アンテナ本体は一旦区切りにして、ここでエレメントへ。エレメントは目いっぱい長く取り付けた状態で、長手方向を揃えて布絶縁テープを巻く。

巻き始めの場所と巻き数は好みでOKだと思うけど、私は自己融着テープのパターンとテープを準備する手間を踏まえて、根元から先端に向かうように幅19mmのまま巻き付けている。これでもDIAMOND_HF○○FXシリーズのエレメントより細く見えるか同じくらいだと思う。

ここまでが調整前の処理で、あとは測定とエレメントを縮めたい分だけ布絶縁テープをビリビリ剥がしながらトライ&エラーを繰り返す。もしもエレメント表面にテープ糊が残る場合は、挿入前にブレーキパーツクリーナー等で除去し、穴の内面に糊が付いて通電不良にならないように配慮しながら進めていく。

調整が終わったら、六角穴付き止めねじ付近に自己融着テープを巻き、熱収縮チューブ部のように小間切れ布絶縁テープをダブつかないように貼り付けて覆えば完成だ。

このシリーズ、どうしてもエレメントに巻き付けるテープは長い方が奇麗に仕上がるので、引っ張り出した時の伸びが戻ってから巻き付けることをオススメする。

伸びたまま巻くと、いずれ巻き付いた状態でテープが縮んでくるので、地金むき出しになってくる。まぁ追いテープすればいいんだけど、しなくて済むに越したことは無いので、その辺はお好みで対応いただければと。

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という感じで本記事投稿現在、3.5MHz(CW)7MHz(CW拡張帯SSB)10MHz14MHz(国内SSB)18MHz21MHzの計7本に行った。ちなみに24MHzはお釈迦、28MHzはステルス処理が未着手、50MHzは購入していない。気のせいかもしれないけど、金属色やメッキ色の大部分を黒くしたことで、かなり存在感を小さく出来たと思う。

とりあえずステルス処理が原因の新たな問題が発生するか、アンテナそのものが壊れてしまうまでは、これで使っていきたいと思う。と言うことで、ほんの少し見た目を地味にするプランの話でした~。


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