JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

やっぱりダイナミックマイク

2008年12月14日 21時23分10秒 | 雑感や疑問など

YAESUのパネルセパレートタイプのHF機は、マイナーチェンジを除けばこれまで3台発表されている。FT-900、FT-100(FT-100D)、FT-857(FT-857D)であるが、この中で理解できないものが1つある。それは、FT-100である。何が理解できないのかというと、付属マイクがコンデンサマイクであることだ。

私は、少なくともアマチュア無線に最適なマイクは、電波型式を問わずダイナミックマイクだと考えている。この事実を知った時、YAESUがア○コム化する前兆ではないのか?という不安に襲われた。YAESUはFT-100を発売するまでの、HF帯を運用できるリグ(HF帯専用機を除く)には、ダイナミックマイクを付属していた。それがFT-100では魔が差したのか?コンデンサマイク仕様である。

実際にダイナミックマイクを接続して、リグのマイクゲインを最大に設定してもゲイン不足で使えない。つまりダイナミックマイクを使用する場合は、マイクアンプの使用が必修となってしまう。

リグ単体でダイナミックマイクが使えないHF機なんて個人的にありえないので、FT-100とは短い付き合いに終わった。これは他のユーザでも悪評だったのか?そう感じた理由に、後継のFT-857では再びFT-900と同じダイナミックマイクが付属されたことがある。

既に5年以上前の話だが、YAESUの方針が元に戻ってホッとしたのを覚えている。ダイナミックマイクの取り扱いは、YAESUとア○コムの大きな違いの1つなので、今後もこの方針を貫いて欲しいと思う。


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3 コメント

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「拘り」は誰にも有りますが。 (代表取締まられ役隊長)
2008-12-16 19:53:26
あらかじめのお断りを。

「通りすがりの冷やかしです。」ので、スルーしていただきましてもよろしゅうございます。

ダイナミックマイクってアマチュア無線用に良いのですか??

様々な周波数帯および電波形式が許可されていると思うのですが、一律にですか?

音源入力のリニアリティーを求めたら、コンデンサマイクに絶対に物理的に敵わない構造かと思うのですが。

確かに音声帯域(おおむね5KHz位が上限?)をダイナミックマイクで取り出す場合、「声が太い」とか「母音が聞き取りやすい」等と言う事を感じ取れたりしますが、オシロスコープの波形をみると「歪んでいるだけ」かと思うのですけど。

ダイナミックマイクを使うだけで、エレメントで取得できない振動をカットできるのでフィルター効果は有るかとは思います。
その手の効果だけを狙った場合、安価に済む事は間違いないでしょうが、スタジオ録音を行う「対オーディオの世界」の場合、基音は出来るだけ忠実に録っておき、後で必要に応じて電気的に細工をすると言うのが常なので、気になって書き込み致しました。

10年以上前の話ですが、音質に拘った「違法市民無線局」が、電力増幅用にC級動作の電力増幅器を使用していたと聞いたことが有ります。
なんでもC級アンプは「歪んで良い音」なんだそうです。

エレキギターに接続するエフェクターなどは歪ませる為の道具ですし、演奏を「良い音」に聴かせるのはプレーヤーの腕でしか有りませんので、C級増幅を使用した話を聞いても、納得はすれ否定はできませんでしたが。

個人的に嫌いではないので(個人的には歪むので好きです。)、ダイナミックマイクを数本持って使っていますけど、この記事でダイナミックマイクをあえて褒めている根拠は何でしょうか?(「ア○コム」とか言うメーカーでは採用されて居ないと言う事は分かりましたが、それ以外になにか有るようでしたら気が向いたら是非。)
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Re:「拘り」は誰にも有りますが。 (yaesu_fan)
2008-12-16 22:17:32
代表取締まられ役隊長 さん、こんにちわ。

>ダイナミックマイクってアマチュア無線用に良いのですか??

例えば音響関連の業界では、どちらかと言えばコンデンサマイクに軍配が挙がっているのは、私も承知しています。
いただいたコメントにあったリニアリティを考えると、この評価は納得できるものだろうと思います。
私がマイクに接しているのは、アマチュア無線以外では皆無です。
電話による運用周波数帯は、3.5MHz~1200MHzまでの範囲です。
電波の型式は、J3EとF3Eが殆どです。
その中で幾つかの受信した電波の特性(変調特性的なもの)は、
音質が良好(私の好み)なものはダイナミックマイクを使用している場合が多かったこと、
逆に歪んだ音(過変調など)の方はコンデンサマイクが殆どだったことです。
これは交信時に興味が沸いた場合に、相手方に尋ねた結果、上記の傾向だったものです。
また私の電波(DSP処理なし)を受信した方からの感想も、ダイナミックマイクの方が好評でした。
したがって、サンプル数はせいぜい各20~30名程度ですので、十分な数ではないかもしれません。
上記より、あくまで個人的な好みとして“やっぱりダイナミックマイク”としたものです。
音声は個々に特性が異なりますので、他の方すべてに当てはまるものではないと思います。
また音質は、送受信時の選択度や忠実度等も関与していると思います。
従ってマイクの特性だけでは語れないことも承知しています。
こちらには、コメントにあったオシロスコープ等、客観的根拠はありません。
また電力増幅段に関しては、今のところ特にこだわりはありません。
個々に特性と効率等を踏まえて、適材適所で採用すればよいと思います。


>この記事でダイナミックマイクをあえて褒めている根拠は何でしょうか?

褒めているというよりも、個人的な好みです。好む理由は上記のとおりです。
(興味が沸いたときに、相手方に尋ねてみただけですので。)
要するに、好みのメーカが一時期好みの仕様でなくなり、再び好みの仕様に戻ったというだけのものです。
おそらくご期待に沿える返信ではないと思いますが、客観的根拠を持ち合わせておりませんのでご了承下さい。
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返答頂きありがとうございました。 (代表取締まられ役隊長)
2008-12-17 17:47:13
単なる冷やかしだったんですが、返答頂きましてありがとうございました。

好みは各々で有るので、肯定も否定もいたしません。

現在放送局でアナウンサーが使用しているマイクロフォンの大多数は、エレクトリックコンデンサマイクだと思います。

SONYのC38(B)に関しては、国内で所有していない放送局はおそらく無いと思われるほどの大定番です。

声を電波に乗せて送るという行動は、そこいらの放送局も、アマチュア無線でも変らないかと思うのですが、放送局でアナウンサーが使用しているマイクロフォンの大多数はコンデンサマイクだと言うのは事実です。

放送に使用している電波形式も様々有りますが、一律です。

その一声で数兆円が動く事が有ると言われている、政治関係の記者会見や記者クラブのインタビューでも、コンデンサマイクが映像やら写真などに並べられて写っているのを良く見ます。
これらの会見場にマイクをセットすると言う事は、重要な歴史的事実を記録する立場で有りますので緊張の連続だと聞きます。
他社は大丈夫でも、自分のところがダメだと言う事は絶対に許されませんので。

決してダイナミックマイクロフォンがダメだと言っているわけでは有りません。
私自身も所有して使用しています。
特に歌の場合、好んで使用します。
私自身地声が細いのですが、ダイナミックマイクロフォンですと野太い感じになりますし、突然シャウトしても心地よく追従します。
コンデンサマイクは、突然シャウトすると音が割れやすいです。

お話を伺いました感想と言いますか、思った事を最後に書きます。

「YAESU」と言うメーカーは、通信士を「ヴォーカリスト」と捉えていて、「ア○コム」と言うメーカーは、通信使を「アナウンサー」と捉えているのではないかと。

設計思想の違いなんでしょうが、面白いものですね。

返答頂きまして、有りがとうございました。
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