新穂高にある慰霊碑の移動に伴う、儀式が今日行われた。どのような慰霊碑かというと、30年前滝谷で遭難者を救助に向かった、山岳警備隊員が、二重遭難に遭い亡くなってしまった方を慰霊する碑である。
滝谷といえば、「鳥も通わぬ」と言われたほどの日本有数の岩場である。そこへ自分の危険も顧みず救助に向かい、事故に遭ってしまった。家族の気持ちを思うと察するに余りある。
現代の山岳救助はヘリが主体で安全性が高いが、あるが、当時は全て現場まで何時間、何日もかけて歩いて行ったのである。
遭難現場という場所は険しく救助隊員までもが危険にさらされる場所がほとんどである。日頃からの訓練や隊員同士の強い信頼感がより安全に救助を行う基本だと思い、二度と事故を起こさないと慰霊碑の前で改めて誓った。