この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

今季初アイス

2018年11月28日 | 冬の遊び

氷の滝

アイスクライミングには時期的にまだ早いが標高の高い御岳山なら登れる氷があるかもしれないといつものO森君と行ってみた。

2時起床、濁河に5時前に到着し暗い中登山開始。雨予報だったが明るくなるに連れて青空が広がっていい天気になった。

登山道には薄らとしか雪がなかった。

登れるぜ

3時間半ほどのアプローチで滝を見つけ崖を下って氷の滝の基部に降りた。長めの捨て縄があれば懸垂で下降できた。

まさに小春日和で南向きの斜面なので眠たくなるくらい暖かく氷もドンドン溶けていく。

いろいろ偵察してから始め自分リードで登り、次にO森君で登った。

最高のロケーションと天気で幸せな気分だった。

登攀も終わり五の池小屋で休んでいると一人登山者がいた。

四の池。

12月に入ると雪で滝が埋まってしまうので登攀には向かないし時期が早すぎると凍り方が甘いしタイミングが難しいけど2,600mほどの

標高でクライミングは楽しかったです。

 


雨の弓折岳

2018年11月08日 | 山行記録

雨の鏡池

秋の繁忙期も終わって久しぶりに山に行けた。しかし雨だったので予定を変更して鏡平から弓折岳まで行ってきた。

朝二時半起床。悪友と3時半過ぎに出発した。真っ暗闇の中もくもくとワサビ平まで歩くと雨が強くなってきたので雨具を着込む。

この時期夜明けは遅く小池新道の登り始めてもまだ暗いし雨も降るので意気消沈。

抜戸岳方面

それでも明るくなってきたら雨も小降りになってきた。しかし汗と雨ですでに身体は濡れて寒い。

それでも時折ガスが取れて景色も好くなった。

すでに小屋締めをしている鏡平に着いて雨宿りと休憩した。

もう帰ろうかと話しをしていたが帰るには時間が早いしもったいないのでダメもとで弓折岳まで登ることにした。

槍ヶ岳が見えた。

弓折の登りに差し掛かって少ししたら突然雨が上がってガスが取れ槍ヶ岳から穂高方面が見えてきた。

やっぱり登ってよかった。山は雨でも行ってみなければわからない。空も明るくなって陽が射しそうにまでなった。

神様ありがとう。毎日のように見ている槍ヶ岳だが美しい姿は飽きることはない。

弓折岳山頂。

しかし甘くはなかった。すぐにまたガスって雨も降り出した。山頂に着いたらとにかく寒い。身体も濡れているし雪が降っていたほうが濡れない分まだましである。

山スキーでは何度もこの山頂から滑り込んでいるのが懐かしい。

そそくさと下山開始。結局下山完了するまで雨だったが身も心もリフレッシュできた。

枯れたシシウドがいっぱい。