この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

また西穂高

2020年03月19日 | 山行記録

独標を俯瞰する

コロナの影響で仕事がない。身体がなまってしまうのでいつものO森君と西穂へ体力作りへいってきた。

先日に結構な降雪があり山頂駅はフカフカの雪が積もっていた。始発で上がったのでまだ誰も歩いていなく若干のラッセルだがO森君は物ともせずガンガン登っていくので

付いていくのに必死だった。

あっという間に山荘に着いたが休憩もせずさっさと独標に向かった。

登り始めは快晴だったのに稜線に出たら風が強くガスで視界がきかなくなってきた。こんなはずじゃなかったのにと思ったが

厳しい条件のほうがよいトレーニングになる。

出発から2時間で独標着。引き返そうと思ったがピラミッドまで行くとにした。

固い雪の上に降ったばかりの軟らかい雪が乗っていて所々アイゼンが効きにくく厳しい条件だった。

カメラを向けると必ず変顔。

風も強く寒いのでさっさと下山。山荘で昼食をとってこれまたさっさと降りて1時45分のロープに乗った。

良いトレになりました。

 


息子と西穂独標

2020年03月13日 | 子育て

空とウェアが青い

4月の進学まで時間がある息子とコロナの影響で暇な僕とで近場の西穂独標まで行ってきた。

息子は初めての冬山登山。アイゼン歩行は初めてだったが無事登頂し下山できた。

カチカチ山

前日、雪が降っていたようだったがこの日は朝から快晴。気温も低く気持ちいい。始発のロープウェイに乗り登山開始。

順調に登って1時間弱で山荘に着いた。ここからハーネス、ヘルメットなどを装備した。稜線に出ると風がでてくるが素晴らしい景色が広がって息子も喜んでいた。

眼下に故郷の山々

登りはじめてしばらくすると斜面が固くなってきた。アイゼンをしっかり効かせて登るが息子は少し緊張気味。

冬山の厳しさを感じてきているようだがロープで繋ぎ合っているので大丈夫だ。

独標ののぼりは凍っていて斜面は固い。しっかりピッケルを打ち込んで確実にのぼった。

親子で。

絶景を楽しんだら下山開始。息子はかなりビビッていたが僕がロープを張って確保してゆっくり降りた。

ピッケルを必死に握っていた息子は腕が疲れたようだった。

丸山まで降りればもう安心。緊張がとけた息子は腹が減ってきたと言っていたので山荘で西穂ラーメンとカミサンが作ってくれたおにぎりを食べた。

ロープウェイまで降りてきたとき息子は充実感で一杯と言っていた。多少怖かったが登ってよかったみたいだ。

青い空白い山。

4月からは家を出て都会で暮らす息子。知らない土地で暮らすと故郷のことも思い出すだろう。

そんな時自分の故郷にはこんなに素晴らしい山々があったと言うことを思い返してくれたら僕も嬉しい。

進学おめでとう。

 


高校卒業

2020年03月02日 | 子育て

一張羅のリクルートスーツでかっこつける

息子が高校を卒業した。コロナの影響で規模は縮小されたが無事卒業式が済んだ。

春からは専門学校に進学で就職活動の為のリクルートスーツなども新調した。

このブログでも度々子供達を紹介してきたが子育てもそろそろ終わりである。振り返ればこのブログで子育てなどについて記してきてよかった。

親バカであるが小さかった時の子供達も本当にかわいかった。4月からこの家を出て新しい生活が始まる。息子も家族も不安と期待で一杯である。

しかし大人になってからの人生のほうが遥かに長い。楽しいこと辛いことが毎日のように押し寄せてくるだろう。

卒業式が終わり帰宅後、息子が僕とカミさん宛てに手紙をくれた。息子なりに感謝の気持ちを伝えてくれ、とても嬉しかったが、親が子供を育てるのは当たり前である。

そんなに気を使ってくれなくても健康で普通に成長してくれればそれで充分である。

息子の人生、僕もとても楽しみだ。

卒業おめでとう!