何年かぶりにバックカントリー用のザックを新調した。
その名もホグロフス マウンテンサーフ。
山スキーヤーで使っている人も多いようだ。
このザック、フロント部分にスノーシューをしっかり取り付けることができ、しかも開閉口に干渉しないので荷物の出し入れがかなり楽に出来る。
普通のザックは雨ブタを閉めるとバックルをフロントで〆るのでわずらわしい事があった。
どうして干渉しないかと言うと。
これは便利そうです。フロントにも収納スペースがありそちらはどうしても干渉しますが。
さらに左のショルダーにはハイドレーションを通す作りになっており凍結防止になります。
また、左右のウエストベルトには小物を入れるチャック付きのポケットもあり、GPSやゼリー飲料を入れるのに使えそう。
ゴーグルポケットはレンズに傷が付きにくいよう起毛生地で柔らかいです。
スキーを取り付けるサイドパネルスキーストラップはハイパロン耐久加工とか言う、なんだか難しいつくりだがしっかりしているようなのでスキーのエッジが当っても破れる心配は無さそうだ。
今まで使っていたメーカーの名前もよく分からないザックもそれなりに使いやすく気に入っていたが生地が薄い部分があって随分前に破れた部分があった。それでもダマシダマシ使ってこれたあのザックは大事に取っておこう。
まだ実際に使っていないので、何ともいえないマウンテンサーフだがかなり期待できる。
早く雪降れ。
毎日忙しいのはありがたい事なのだが、そろそろ心身共にくたびれてきた。9月に休みを何日か取っているので、それまでがんばろう。
今年の畑はイノシシにやられた。
沢山作ったじゃが芋は根こそぎ掘り起こされほぼ全滅した。来年は対策を考えたい。
kaorikoさんから頂いた二種類のズッキーニの種は順調でたくさん生った。
丸いズッキーニは珍しく、肉厚で煮るとトロトロになり冬瓜みたいだ。鶏肉と一緒に煮込んでみた。
ズッキーニは買うととても高いので畑で新鮮なのが手に入るのはありがたい。
ハーブもいろいろ出来たが、中でもパクチーは凄い出来だ。でも独特の香りが強すぎてあまり使い道が無く、伸び放題。
雑草を取る暇も無く何所までが畑かわからんくなってきた。
今頃、飛行機に乗っているだろうか。
僕の山の師匠が今日、ヒマラヤのアンナプルナⅠ峰を登るため日本を発った。
アンナプルナとは人類が初めて登頂した8,000m峰で8091mある山である。
師匠は過去にも8000m峰に何座か登頂されていてアンナには3回目の挑戦である。
壮行会もあったが僕は行けなかったので自宅を訪れ挨拶をしてきた。
「アンナプルナの神様が微笑んでくれるかな」と僕に話されたが、僕は「大丈夫でしょう」と何の根拠も無いおこがましい返答をしたのが空しかった。
師匠はいつまでも夢を持ち続けている、熱い素晴らしい男で、僕も山だけではなく人間的にも教わる事が沢山ある人である。
無酸素で8000m峰に挑むなんて僕にとって夢のような話だが、無事に帰って来て沢山話を聞かせて欲しい。
約2ヶ月半に及ぶ、アンナに魅せられた男のドラマが始まった。
シーズン真っ只中の息つく暇も無いほど忙しいこの時期、店を一日だけ休みにして、息子と二人一泊で西穂高に挑戦してきた。
10日、午前中の仕事が終わってから出発。お昼のロープウェイに乗って山頂駅へ。美味しい水を沢山頂いて歩き出した。
息子にとって初めてのテント泊山行。ずっと前から楽しみにしていた。ゆっくり歩いて山荘に着いた。すでに沢山のテントが張られていたがよい場所がまだあり、早速設営。とりあえず夕食の特性カレーを準備して丸山まで散策。ケルンを積んだり高山植物の写真を撮ったりして遊んだ。帰ってきたら更にテントは増え、あんな狭いテンバに20以上のテントがあった。
美味しい夕飯を済ませ、就寝。
夜は風が強く雨も降ったりして、初めて山でのテント泊でむすこは余り眠れなかったようである。
11日本日、4時起床。
僕は息子に起された。外は相変わらず風が強くガスで真っ白だったが、息子は行く気満々。朝食を済ませ準備をして5時、出発。息子は絶対に頂上まで行くと気合を入れまくっていた。
稜線に出ると風は強いし視界は悪い。残念だなあと僕は思っていたら独標手前で明るくなってガスが抜けてきた。
山の稜線のガスが抜けていく瞬間はとても美しい。息子は感嘆の声を上げていた。マジで感動ものだった。
本当に丁度良いタイミングで晴れてくれていた。
1時間チョイで独標着。
独標からは万が一に備えショートロープで結びあった。最近子供の傷ましい事故があったばかりなので油断はできない。
大好きな岩場歩きにうれしそうである。
独標から頂上手前まで晴れていてくれたのでまあまあ景色を見ることができた。
独標を俯瞰する。
途中、しんどそうな時もあったが、何としても頂上まで行くという気持ちは途切れず、息子の逞しさを感じる事ができた。
そして、息子念願の西穂高山頂に立つことができた。
今回も堅い握手をして健闘を称えあった。大げさである。
山頂からの景色は無かったが、息子は満足そうであった。
暖かい飲み物を作って飲んで、慎重に下山開始。
出発から5時間半、終始強い風に吹かれっぱなしだったがテント場に戻ってきた。
あとはテントを撤収して西穂ラーメンを食べてロープまで下山。
息子にとって夏休みの一大イベントが終了した。
迎えに来てくれていたカミさんと娘に会った時の息子の顔は充実感で一杯だった。
何か得てくれる物があったら僕も嬉しい。また行きましょう。お疲れさん。