紅葉シーズン真っ盛り、めまぐるしい日が続いている。朝から本業が忙しく全力で仕事をしているが、夜には観光協会のイベント開催中なのでそちらに毎日行って役割を果たしている。10時を回って家に帰ると布団に入ることもなくソファの上でつい深い眠りについてしまう毎日である。「忙しい」という言葉は余り好きではないがどうしても使ってしまう。「忙」という字は心を亡くすと書く。働きいてばかりいると自分を失ってしまってしまうという意味なのだろうか。自分にとってのリフレッシュはやはり山や大自然である。そんな中僅かな昼休み中にカミさんと乗鞍高原へ行ってきた。急峻な奥飛騨と違って乗鞍の山すそに広がる高原は、広々としていて空が広い。紅葉には少し遅かったようだが天気もよくおしゃれなカフェでコーヒーを飲み、リフレッシュすることができた。
夜の新穂高のイベントの紅葉ライトアップはお客さんにまずまず好評をいただいている。今年初めての試みにみんな戸惑っていたが、なんとかこなしている。日が経つにつれいろんなことに気付く。その都度改善して来年の役員に引き継げたらいい。
新穂高温泉観光協会の年間行事の目玉である、「紅葉ライトアップ」が今年も開催されるが、今年から場所を変更して、より紅葉の美しい鍋平園地での開催となった。今年初めての試みとなるため全くの手探り状態である。
そんな中、ポスターを新しく作った。何せ初めてなので写真もなく設備投資でお金も無い。頭をひねってカミさんに絵手紙風に作ってもらい、新聞の折込チラシで奥飛騨中に配布した。それでも何部か余ったので、宿の客部屋にでも貼ってもらおうとある宿に持っていった。そこの宿の女将さんに渡したところ信じられない言葉が返ってきた。「こんなのゴミや!」 は?一瞬耳を疑った.しかし事実である。僕は顔が引きつったが冷静を装いそこを出た。 車に乗ると悲しくなり情けなくなった。一生懸命頭をひねり、時間を費やし、無償で観光協会のために頑張ってきたことが一気にバカらしくなった。ゴミやと言うなら自分で作ったらどうですか? お金がないから業者に頼んで作ることもできないからこちらで作った。そもそも僕の仕事じゃない。頑張って作った者に対してなんという仕打ちだろう。
それを言った人の意図は定かではないが、僕は本当に悲しいしやる気もなくなる。っていうかやる気は無くなりました。