この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

親子登山

2018年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

新潟の山で5日から親子が行方不明になっている。

自分も子供が幼いときよく一緒に山に登ったが、一度下山時に身体が軽い息子は走ってあっという間に見えなくなってしまったことがあった。

下の娘もいたので自分も走って行くわけにいかず、登山口に無事着いているかヒヤヒヤした覚えがある。

子供は後先考えず山で行動することがあるので連れて行っている大人は注意しなければならない。

今回の新潟のでの遭難の詳細などは全く分からないがすでに何日も経過して雨も降った。

親にしても子にしても一生思い出に残る親子での登山。 無事で見つかることを本当に祈っている。

6年前、息子と二人で登った槍ヶ岳。



チャリで岐阜県縦断

2018年05月09日 | 日記・エッセイ・コラム

暗くて雨の熊坂

1日でチャリでどこまで行けるか。自分の自転車の体力はどんなものか。試したくてやってみることにした。

午前2時半起床。外を見ると雨が降っている。カミさんは止めとけばと言うが気持ちは行く気満々。今回は片道運行なので行った所までカミさんに迎えにきてえるようお願いをした。

寒そうなので少し着込み山用のウェアを着て3時出発したが案の定寒いし冷たい。しかし山スキーやクライミングに行くときよりは緊張の精神的ストレスは少ない。

最初の難関、平湯越えである。真っ暗だし雨は降るし急な上りでまだ身体は慣れてなくとても辛くまさに苦行だった。対向車や抜いていく車が物珍しそうにスピードを緩めて僕を見ていく感じがした。まあ物好きなことをしているので仕方ない。平湯トンネルが近づくと空も白みだしホッとしてきた。長いトンネルを抜けると高山までは下りでスピードは出るが濡れていて飛ばせばかった。高山のコンビニで朝食を摂った。ここまで自宅からすでに3時間。コンディションが悪いから仕方ないが雨も止んでくれた。

二つ目の峠越え。

高山からは清見に入りせせらぎ街道をひたすら行く。ここまでで結構疲れた。道路案内を見ると郡上まで70キロ。岐阜まで120キロと出ていた。120キロなんてめまいがしそうな数字に感じて岐阜までなんてとても無理と思いカミさんに連絡すると、行ける所まででいいじゃんと言ってくれたのでそうすることにしようと思った。

せせらぎ街道は車で何度も通っているがチャリでは初めて。その名のとおりせせらぎを左に見ながら漕いで行く。綺麗な流れと新緑に癒やされて気持ちもかなり楽になった。

美しい新緑と流れ。

しかし西ウレ峠までは又ひたすら上りである。これがまた長い。途中休んだらもちっとも進まないのでゆっくりだが漕ぎ続けた。

8時半。西ウレ峠着。ここからはまた下りで道路も乾いて車も少なく飛ばすことができた。朝の空気は冷たく気持ちいい。

すぐにパスカル清見という道の駅に着くかと思っていたがこれが中々遠かった。なぜか近いと言う思い込みをしていた。

9時前にパスカル清見について小休止。昔、東海北陸道がまだ伸びていなかったころこの道をよく使っていたので懐かしい。

ほどほどに休んで出発し坂本トンネルを抜け明宝へ。明宝の道の駅も立ち寄って「おかねもち」と明宝ハムコロッケを食べた。そこの店のおばちゃんとどこから来てどこ行くのとか少し話し込んでしまった。まだまだ先は長いのでこれからはあんまり食べず休まないようにしようと思った。

郡上の橋から。

10時20分。郡上着。ここから国道156号線に入るが自動車の交通量が多くなり狭い道やトンネルもあって怖い。

身体も疲れてきたが天気もいいので頑張るしかない。今度は長良川が綺麗に見えてきた。車では気が着かなかった景色がチャリなら見える。岐阜県て綺麗な県だなあと改めておもった。

こいのぼりたくさん。

あまり食べないようにと思っていたが美濃市に入ると空腹感が襲ってきた。丁度また道の駅があったのでレストランという文字の誘惑に負けて入ってみた。

道の駅様様である。この道の駅は平日にもかかわらず人でごったがえしていた。天ぷらソバを食べたが大量に汗をかいているせいか味が薄く感じた。

お腹も膨れて昼寝でもしたいがそんな暇は無い。岐阜まで40キロという案内を見たらこれは行けそうだなと思えるようになった。

関市に入ると道も込みだし信号も多く中々距離が稼げない。でもまあ慌てることはないのでぼちぼち行くことにした。

藍川橋を渡って長良川の左岸に出て少しいくと岐阜城が見えた。

鵜飼大橋と金華山岐阜城

ついにここまで来た。とても嬉しかったが事故らんように気をつける。長良川のゆったりとした流れもここまできた疲れの癒やしとなった。

出発して11時間。ついにゴールのメモリアルセンターが見えてきた。

ゴール!

メモリアルセンターに着くと駐車場ですでにカミさんが待っていてくれた。わざわざこんなところまで迎えに来てくれてありがとう。感謝ある。

全行程177.6キロ。長い1日の旅であった。疲れたがまだ乗れる体力は残っていた。ただケツが痛い。

ロードバイク初心者にしては獲得高度もまあまあでよく乗ったと思う。

次回は200キロか~?