この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

2010-01-31 17:22:35

2010年01月31日 | 子育て

Ca1h0n09 僕の住む、中尾高原で明日から「中尾かまくらまつり」が14日まで行われる。

地元民総出で準備し、期間中は餅つきや獅子舞などが行われ、素朴であったかいイベントである。

今日は最後の準備日で朝から普請があった。僕は仕事の都合で今日は行けなかったが、子供たちが遊びに行っていた。

なんでも、二人とも帰ってきてから誇らしげに雪像作りの手伝で、寅を作ったと言っていたが邪魔をしていたんじゃないかと心配である。1日中外で遊んでいたのでホッペを真っ赤にして帰ってきた。子供は風の子である。

体が冷え切っていたので直ぐに風呂に入らせたが、今度はシャワーで虹を出すとか言って頑張っていた。夜なのに。いろんな遊びを考える子供にはかなわない。


アイストレ2

2010年01月19日 | 山行記録

F1000021_4 登る僕(O森君撮影)

今季2度目のアイストレをやりに濁河のはもずしエリアで行ってきた。めんばーは、いつものO森君、穂高岳山荘支配人のUJ君、紅一点MIYUKIちゃんの4人である。朝6時、自宅発みんなをそれぞれ自宅前でピックアップしチャオ経由で濁河へ。天気は快晴。乗鞍、御岳の絶景を見ることが出来た。

2時間半ほどで濁河着。駐車場で準備をしていると1台の車が入ってきた。その人も氷を登りにきたらしい。一人でこられたそうで、挨拶を交わした。よく話を聞いてみると僕が良く見るブログの方で凄い人もいるもんだと驚きながらいつも見ている山岳同人Right&Fastのakiさんだった。そんな凄い人に見られながらやるのはなんだかやりにくいと思ったが、気さくに話してくれ結局一緒にやることになった。

F1000015 紅一点MIYUKIちゃんの登り。

MIYUKIちゃんとUJ君はアイス初体験。懸垂で氷の下に降りた後2本トップロープを張り早速ダブルアックス(ピオレトレクション)で登ってみる。

初めてだからビビルかなと思っていたら二人ともガシガシ難なく登ってしまった。さすが普段から山に関わりを持っている人たちである。もう少しキャーキャー言うかと思ったが期待はずれである。それどころかMIYUKIちゃんは結構難しいラインを素早く登ってしまった。マジかよ!次から僕たちは超登りづらかった。落ちたり遅かったら本当に立場が無い。akiさんも初めてでこんなに登れる二人に驚いていた。

O森君はやはり経験豊富で軽い身のこなしでスイスイ登る。相変わらずさすがである。僕は前回も来ているので体が慣れている。結構面白いように登れたので少しは上達したようだ。

F10000172 氷の裏にも廻ってみる。

akiさんはさすがに凄かった。腕の調子が悪いようだったがバーティカルな登り方でお手本になった。いろんなことも教えてもらって本当にありがたかった。

5人もいるので次に自分が登るまで体が休めらし人が登っているのを見るのも結構面白い。

あっという間に5時間が過ぎていた。

みんな満足げな顔をしている。今日はコレまで。akiさんにお礼を言い今日はこれまで。

みんな楽しんでくれたようで、みんなを誘った僕はホットした。また行きましょう。

P1020352_2 いきしな見えた乗鞍岳。

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寒干大根作り

2010年01月09日 | 日記・エッセイ・コラム

100108_161901 まるで雪の大谷

カミさんの実家があるところはとても山深くチベットみたいな所で、日本有数の豪雪地帯である。僕の住む奥飛騨も雪は多いところだと思うが、ここの雪の多さは半端ではない。この時期は夏なら自宅から50分ほどでいけるがその道が除雪されないため冬は1時間半以上掛かる。

そこの地域で冬に昔から作られている寒干大根という保存食があり、カミさんの実家でも親族総出で作っているので僕も今回初めて手伝ってきた。

100109_081201 じいちゃんが今年新調した釜で大根を煮る。

まず、大根の皮をむき、約1.5センチの輪切りにする。それを煮るのであるが煮すぎると柔らかくなりすぎて刺した時に落ちてしまう。じいちゃんが絶妙な茹で加減でざるにあける。

まだ熱い大根を串に決まった数を刺していく。

串に刺さった大根を軒の下に持って行き干すのである。約1ヶ月干すと綺麗な狐色になり嵩も半分以上減り固くなって出来上がり。

Ts3b0757 子供たちも大根を串に刺す作業を手伝う。

氷点下10度以下になり凍った大根が日中日差しで柔らかくなりまた凍る。その繰り返しで水分が抜け、甘味と栄養が凝縮されとても美味しくなるのである

100109_073701 巨大な屋根の軒の下に干している大根たち。ここの風物詩。

大根約2500本分の寒干大根を作るので本当に大変な作業であるがここの地域の伝統的な大事な仕事の一つであろう。

多分、奥飛騨でも同じように作っても、ここのように美味しいのもはできないと思う。やはりここの厳しい気象条件や空気が育む味であろう。

Ts3b0754_2 雪の山と干してある大根。

軒の下が並べて干されている大根。

今日も時折日が差すものの雪がずっと降り続いていた。

僕が住んでいる所と標高はほとんど同じだが雪の質が違い、深々と降る雪で積もりやすい雪だ。気温も若干盆地の地形のせいか、かなり寒い。屋根の雪下ろしもかなりの重労働だったが今は積もると勝手に滑り落ちる屋根になりその労力も必要なくなった。しかし、雪が落ちるときは一気に落ちるので家が地震のように揺れるのである。

奥飛騨に帰ってきて雪の少なさになんとなくありがたい気分になった。


濁河温泉アイスクラトレ

2010年01月06日 | 山行記録

P1020338_2 新年初めてのクラトレは濁河温泉の橋の下のあるアイスエリアでトレしてきた。

朝、6時自宅発。今回はアイス初の悪友と山岳会のH村さん、萩原のボルダーで同じ名前のH村2さんの4人である。丹生川でH村さん、小坂でボルダーH村2さんと待ち合わせ濁河を目指すが雪が多く道が狭いため思うように走れず、時間がかかり現地に着いたのが、10時を回っていた。

ここの氷に来たのはみんな初めて。橋の下に回りこみ氷の下まで懸垂下降した。「おー!」高さは余り無いがなかなか立派な氷です。トップロープをセットし早速登ってみますか。

今日は人工壁の板ではなく本物の氷。久しぶりの氷の感触は気持ちいい。アイス初のH村2さんはさすがボルダーで、九州まで自転車でいく男なのでガシガシ登っていた。なかなかうまい。

P1020339 ボルダーの登り。

同じくアイス初の悪友もガシガシ氷にしがみついていた。

僕も感触を確かめながらガシガシ登り、センパイH村さんもガシガシ軽い身のこなしで登りまくっていた。

氷の場所を変えて今度はリードで登ってみる。しかし怖いので、フィックスロープにユマールをセットしてバックアップをとった。このユマールのセットが失敗だった。ユマールの着けた場所が悪くなかなか上がってくれなく四苦八苦してスクリューをねじ込もうとしているうちにフォール。ぶら下がってしまった。事故脱出を試みるがプルージックが滑って、テンションがうまく移せない。しかし、ぶら下がっている場所が足が着きそうな場所だったので悪友に手伝ってもらい事なきを得た。これはこれでいい経験だった。

P1020350 登る僕。

なんだかんだ、みんなでワイワイ楽しく登っていたら5時間が経っていた。

そろそろ腕がパンプしてきたので今日はここまで。今日もいいトレができました。楽しかったです。