この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

セルフレスキュー

2010年11月30日 | 山行記録

2010113011050000 仮固定中。ミュールノットで。

清見にある立壁へ行ってきた。今日はクライミングではなく、セルフレスキューの勉強会である。

朝、8時半に現地に着き、早速始める。先生は僕の師匠、T根氏である。平日休みの僕のために休みを取ってくれた。もう一人は山岳会のN嬢。三人でのほとんどマンツーマンである。

始めは制動確保と仮固定。マルチピッチを登攀中リードが転落した事を想定しレスキューするというもの。

テンションが掛かっている確保器からフリクションヒッチでアンカーへテンションを移しロワーダウンのシステムを作るというもの。50キロ以上ある石を人に見立て練習した。中々複雑なシステムだが何回も繰り返し練習し、T根氏がこと細かく指導してくださる。三回目には比較的スムーズにやることができた。

休憩後、次の課題へ。負傷者をロワーダウンで下ろす時、ロープの結び目の通過方法である。

ここでもやはりフリクションヒッチと仮固定が大切である。今度は石ではなく実際に人で行った。

これも複雑なシステムである。もう手が痛くなるくらい繰り返し練習した。

ミュールを解除する時のメインロープでの制動の掛け方。

夕方薄暗くなるまでみっちり8時間近く練習した。懇切丁寧に分かりやすく理屈に合った指導で本当に勉強になった。

忘れんうちに復習しよっと。みんな付き合ってください。

2010113012370000 立壁全景。30メートルはある。


2010-11-26 16:01:07

2010年11月26日 | 日記・エッセイ・コラム

2010112611230000_2 秀綱手前。

焼岳登山道の途中にある秀綱神社までToshikzと行ってきた。神社の鳥居に掛かっている看板を外して持って帰るためだ。

冬になり雪が積もって鳥居が埋まってしまい看板が傷んでしまうため冬の間は麓へ下ろすのである。

まあそんなに激しく傷むわけ訳でもないがそろそろ修復してもよさそうだ。平成10年に今の鳥居を建ててはや12年が過ぎた。僕も建てるのを手伝った覚えがある。

2010112611250000 春まで眠りにつく。

10時半過ぎに出発して12時10分には降りてきた。

雪がたくさんあって嬉しかったです。


健康マラソン

2010年11月23日 | 子育て

P1060193_2 お兄ちゃんスタート!9245番

今日は祝日。高山市の市民マラソン大会が開かれたので、子供たちと出場してきた。約1500名ほどの出場者だった。寒い日だったが頑張って走りました。

今年から何だか息子はマラソンにはまっているようだ。  

大根マラソンに続いて二度目の大会である。

兄が走るのを見て1年生の娘も走りたいと言い出した。一人で走らせるには無理があると思ったので娘の付き添いとして僕も出場してみることにした。

息子の部門は3.4年生の男子の部。同じクラスの友達も何人か出ていた。

P1060201 娘も頑張る!

兄の部門はもちろん順位を決めるタイムレースであるが、娘と僕の部門はタイムは関係ない、完走を目的とした部門だった。

距離はどちらとも2キロ。あまり長くはないが充分である。

始めは息子からだった。必死になって頑張って走る姿は普段の息子とは違って見えて、感動するものである。もちろんタイムは速い事にこしたことはないが、力を振り絞って頑張り続けることの意義は大きい。この日のために学校から帰ってきてよく走った。あまり良くなかった順位に悔しかったようである。僕のクライミングと一緒で修行あるのみである。

P1060202 急坂があったので手を繋ぎました。

息子の次は僕と娘の番である。タイムは関係ないので気は楽だ。

スタートすると結構ペースが速い。こんなに速くて大丈夫かなと思ったが、娘は速いのである。ちょっと待ってくれと言いたくなったが言える分けない。

僕も頑張って走りました。やはり登山とは違う。

途中歩くだろうとなめていたが一度も歩かず2キロ走り通した。常に一緒に走ったがこれまた頑張る娘の姿にジンと胸にこみ上げるのもがあった。普通より小さく細い体でしっかり走れる健康に感謝しずにはいられなかった。(大げさ)でもマジで。

息子、娘と一緒に走る事ができたこの大会は、短い距離だが僕は本当に楽しく良い思い出になった。


山の会議

2010年11月22日 | 山岳救助

2010112222260000_2  会議が始まる前の様子

今日は年に一回の

「富山・長野・岐阜三県山岳遭難防止対策連絡会議」

が開催されたので出席してきた。この会議は今年で52回を数え隣接する三つの県の遭難対策協議会が毎年持ち回りで開催されている。今年は我遭対協での開催年となった。

高山市内のホテルで行われて協議会長である市長をはじめ、総勢100人を超える大きな会議になった。

会議では各県の山岳遭難の発生状況や概況が発表され内容の濃いものとなった。長野や富山は岐阜より遥かに遭難件数が多く救助活動も大変である。

会議の後は懇親会が開かれたがこれまた大宴会であった。同じ北アルプスを有する他の県の方とお話するのも刺激になっていい。

しかし僕はいつもの山仲間のO森君や怪物SS木君と冬に向けての山行の話ばかりしていた。この人たちとの山の話は本当に楽しい。この冬も宜しくお願いします。

来年は富山で開かれます。


2010-11-20 22:47:56

2010年11月20日 | インポート

今日はヘリポートの環境整備を行った。 このヘリポートは山岳遭難があった時救助活動の最前線となる場所である。 ヘリコプターが安全に離発着できるようにヘリポートの廻りの木を切り倒して、ヘリコプターの邪魔にならないように整備した。 僕達地元に住む山岳救助隊員が集まって作業を行ったが、それは当然のことである。 山に行くことだけが救助隊員の仕事ではないのである。


2010-11-19 19:52:12

2010年11月19日 | 日記・エッセイ・コラム

P1060181 ゴロー2歳になりました

好天になった今日、穂高UJ君とHORIさんが雑穀谷へクラトレへ行ったようだ。僕は岐阜方面へ所用があったので今日は行けなかった。今日も二人は充実したトレができたようでレベルアップしただろう。

さて今日は我が家の愛犬ゴローの誕生日だった。カミさんと子供たちがドックフードでケーキを作ってあげたらしい。分かっていないと思うがおめでとう。


クラトレ

2010年11月16日 | 山行記録

P1060151_2雑穀谷では簡単なルート。

先週、椿岩で撃沈された面々で今日は急遽、雑穀谷へクライミングの修行に行ってきた。horiさん、穂高UJ君と僕の懲りない三人組である。

今日も朝早く乗り合わせて富山の雑穀谷に向かう。天気はいいがこの秋一番の寒さである。いつもなら車で岩場まで入れるのだが今日は路面凍結のためゲートが閉まっていて約10分余分に歩く。体が温まり丁度いい。

最初は登れるところから順番にリードでトライ。先週の椿岩で少しは鍛えられたか、Aフェースは難なく皆クリア。

しかし、フリークライミングとはそんなに甘いものではなかった。調子に乗った僕たちは続いてオラッチャロックへ移動。トポを見ながら簡単そうな所をトライ。

P1060154 オラッチャロックのhoriさん。

グレードは5.11。三人ともことごとく撃沈。悔しいのでクラックの走るラインを僕がレイバックでなんとか登り、トップロープをセットして色々チャレンジしてみた。

相も変わらず負けず嫌いの3人組。いい歳したオッサンたちなのにまるで子供。

最後は少し長めの堰堤ルートをそれぞれ一回づつ登って寒くなってきたので今日はここまで。

約7時間半の修行だった。

今日も楽しく、岩が登れました。もっともっと上手くなりたい三人組でした。

P1060159 こちらは堰堤ルートのUJ君。

 


椿岩

2010年11月10日 | 山行記録

P1060137 椿岩。華麗に登るakiさん

撃沈されて帰ってきた。まさに自分の実力の無さを思い知らされる1日となったが、akiさんのお陰で充実した素晴らしい1日でもあった。

本日三重県御在所岳の近くにある、椿岩へクライミングの修行に行ってきた。

メンバーは穂高UJ君、HORIさんそして、かの有名な登攀家集団Right&Fastの代表akiさん、と僕の4人である。

朝3時半UJ君の車で自宅発。途中HORIさんをピックアップし、岐阜でakiさんと合流し椿岩へ向かう。

昨年の今頃前尾根へO森君と行ったことを思い出した。

風は冷たいが天気は上々。きれいな青空だった。僕らは椿岩でも簡単なルート3本を登る事にした。1番に僕がリードで挑戦したがヌンチャク3本掛けたところですでにパンプ。さっそく撃沈を喰らう。緊張して呼吸数が減りすぐに腕がパンプするそうだ。見かねたakiさんがトップロープをセットしに僕と同じところを登っていく。信じられないほど軽い身のこなしと華麗な動きに目が点状態。

こんなところakiさんにとっては朝飯前。トップロープをセットしていただいてから僕達三人はいろいろ挑戦してみた。akiさんに的確なアドバイスや動き方を指示していただきながらのクライミングだった。僕はたまにリード中フォールしたりして散々だった。

夕方近くになり日も影って寒くなってきたころには、すぐに腕がパンプしてしまい全くダメになったので終了。岐阜でakiさんの行きつけのラーメン&餃子の店で夕食を食べて奥飛騨に返る事にした。

akiさんにとっては物足りない日だと思ったが、今日は僕たちと登ることが目的だっとおっしゃっていただいた。全く実力の無い僕たちにいろいろご指導していただいたり、山での色々な話ができて、かなり勉強になった日となった。

帰りの車中は悔しさが皆出てすでに次の計画の話となった。

akiさん、今日は大変お世話になりありがとうございました。今後とも宜しくお願いします。


訓練

2010年11月08日 | 山岳救助

2010110811360002 リハ中。

休日2日目。午後からヘリポートでの救助訓練を行った。今日はとんでもなくお偉いさんが視察に来られるということで緊張感があった。いつもあるけど。

僕は今日は遭難者役。バーティカルストレッチャー、レスキューハーネス、サバイバースリング、それぞれで遭難者をピックアップ。

視察なので山ではなくヘリポートで行われた。

あまり遭難者役はやったこと無いが遭難者の気持ちが少し分かったような気がした。


秋の祭り

2010年11月07日 | 子育て

2010110715570000 子供たちが田んぼの畦で遊ぶ。

今日からしばらく休みを取っている。

今日はカミさんの実家の秋の祭りだった。春にもあるが秋の祭りはずっと小さく本当にこじんまりとした祭りであった。

実家で昼食をよばれて神社にウチの子供たち、甥や姪たちの大勢で行った。すでに神事が始まっていて僕たちも神社の中に入った。

小さな祭りではあるが厳かに執り行なわれており良い雰囲気であった。

2010110715110001 神社の入口。

神事が終わった後、この地区独自の金蔵獅子とい獅子舞が披露された。

僕の地区にも獅子舞があるがよその地区の獅子舞を見るのも感動するものがある。

軽快な獅子舞と子供の一生懸命舞う姿は素晴らしかった。ウチの息子も楽しそうだった。

秋の青空の下、これぞ日本の田舎の祭りと言うものに触れる事ができてよかった。

獅子舞の動画です。首を横にひねってご覧下さい。