地元の観光組合で主催するニリンソウと新緑を見るトレッキングツアーを開催した。対象となるお客さんは中尾の宿に宿泊されたお客さんだが、今回は地元の者の研修のような感じで行った。
僕が企画を立てさせてもらってガイドとして元山岳救助隊長が受けてくれた。
当日はあいにく雨で中止にするか迷うところだったが思い切っていってみた。雨の日も新緑はそれなりにきれいでニリンソウもボチボチ咲いていて、初めて見る参加者は喜んでいてくれた。
約4時間の行程だったが雨のため短くなった。晴れていれば休憩時間もゆったりとって5時間くらいになる予定。
反省することも多々あるが何事もやってみなければ分からない。
次回につなげてお客さんに喜んでもらえるように皆でがんばります!
先日の救助活動を終え、しばらくして思い返してみると、ああすれば良かったとか色々思いが出てくる。
最近は僕たちの山岳救助隊は現場に出る数は以前より減っているが、今回のようにいつ出番が出てくるか分からない。
その為にも日頃からの訓練は本当に大事だと改めて思った。
実際遭難者を目の前にすると精神的にイケイケ状態になり周りが見えず突っ込んで行きそうなって今回のように夜はとても危険だ。
訓練を積み重ねれば現場で心に余裕ができて落ち着いて冷静に行動できて安全に繋がると思う。
しかし、1人だけ飛びぬけて技術を持っていてもその場にいるみんなの力を合わせなければ安全にまた確実に救助できない。
遭難者を背負わなくてもライトで道を照らしてくれたり、足場を教えてくれたり、現場にいる人一人一人の力があって救助ができる。
救助隊、警備隊日頃からのコミュニケーションも図りたい。(たまには飲むことも大事?)
とにかく今回の経験は次に繋げたい。
昨夜、近くの登山道で下山中怪我をして動けなくなってしまい助けて欲しいという救助要請が入った。
すでに外は真っ暗な時間だが行くしかない。山岳救助隊、山岳警備隊すぐに行ける者で、第一陣として出発。
通報者の説明も曖昧だが、感覚として遭難現場を目指した。
登り始めてしばらくして大声で呼びかけるとホイッスルの音が微かに聞こえた。登山道からはかなり外れている深い藪のほうから聞こえた。
どうやら上部の雪で登山道を見失い、急斜面でスリップして怪我をしたようだった。
しばらく藪の中を探すが夜は中々見つけられない。しかも急斜面で自分たちも滑り落ち危険だ。
なんとか遭難者を発見し救助に入る。そこからが大変だった。遭難者を背負って登山道まで引き上げなければならないが、藪が壁になって行く手を阻むし、なにしろ急斜面。交代で背負って上からロープで引き上げてもらう。
やっとのこさ登山道まで上がると後続の救助隊員が何人も応援にきてくれた。本当に心強かった。
あとは安全な登山道を交代で背負って降りるだけ。
救急車に引き継いだ。帰宅すると午前1時。
命に別状は無くしばらくすれば回復するだろう。
今回は新たな訓練の課題がみつかったレスキューだった。
乗鞍高原で行っている水芭蕉ガイドツアーに参加してきた。 僕もトレッキングなどのガイドをたまにやるが、よそのガイドはどんな事をやっているのか興味もあったし天気もよかったのでカミさんといってみた。 僕たちの外にお客さんは2名。ガイド役のおじさんは生まれも育ちも乗鞍高原で何でも知っている。 水芭蕉の群生地ではたくさん咲いていたが先日の霜の影響で萎びて色も黄色っぽくなっていたが中には真っ白で可憐な姿の花もあった。 青空とまだ真っ白な乗鞍岳がとても綺麗で良いところである。 これからの時期は蓮華つつじや小梨が花を付けますます美しくなっていく。 何度も訪れたいと思った。 トレッキングガイドについても良い勉強になりました。
コースは約2時間で一之瀬園地を一周する。いろいろガイドさんが植物や木のことなど詳しく説明してくれる。