この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

30日~31日山岳パト

2008年07月31日 | 山岳救助

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笠が岳からの夕日

1泊2日で笠ヶ岳へ山岳パトへ行って来た。メンバーはいつものミットくん、悪友、M前くんと僕の4人であった。出発時間が9時過ぎと遅めの出発であったため、灼熱の中の笠新道の登りであった。暑さに滅法弱い僕には辛かったが、若いM前くんとミットくんは速い。悪友は僕とゆっくり登ってくれた。P1130411                        

夕焼けに染まる笠頂上   

11時を過ぎた頃からガスが出てきて景色は見えなくなったが涼しくなり僕も調子が出てきた。この日は日帰りでなく泊まりなのでのんびりと足を進めた。山荘の少し手前で双六からやってきた、やはりパト中の警備隊員二人と合流し、4時山荘着。

P1130399 高山植物は今が盛り

山荘ではスタッフの皆さんが御もてなしをして頂いた。夕食はご馳走でとても美味しく、最高だった。夕食後も仲間の警備隊員、山荘のスタッフの方々と酒を酌み交わし、話に花が咲いてとても楽しい一時を過ごせた。

山荘のM田さん、RYU太君をはじめ、みなさん大変お世話になりました。ありがとうございました。

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今朝の槍方面

何事もなくパトを終えることが出来てホッとした。これで僕の夏山パト、センター勤務は全て終了したが、警備はまだまだ続く。遭難があれば出動しなければならない事もあるので、気が抜けない。


芋掘り

2008年07月29日 | 畑仕事

P1130393 畑仕事に汗を流す

春に植えたじゃがいもを今日収穫した。子供達にも手伝ってもらい掘り起こした。僕にとって初めて自分で作ったジャガイモがどんな風に出来ているかドキドキした。

葉の部分を引き抜き埋まっているジャガイモを掘り出すとゴロゴロ出てきた。

P1130395 芋娘

思ったより出来が良く、かなり大きい物もあって皆大喜びだった。あっという間にダンボール一杯になった。作るのも楽しいがみんなでワイワイ収穫するのも楽しいものである。食べればよりおいしく感じるだろう。ピーマン、トウガラシ、シシトウ、トマト、パプリカ、キュウリ、等等実りの季節だ。

今から来年のことをもう考えている。


今日も山岳パト

2008年07月25日 | 山行記録

P1130391 稜線を歩く登山者達

今日も山岳パトロールを行った。行き先は西穂高だが、ロープウェイを使わずに登り、小鍋谷の登山道の様子を確認してきた。

朝6時、同じ救助隊員のミット君と小鍋谷登山道を出発する。この道は滅多に登山者は使わないので登り始めから草がひどく所によっては分らないくらいであった。しかし以前道が崩れた箇所は今年修復してロープも張ってあり問題なく通過できる。1時間半ほどでロープウェイからの道と合流した。

P1130384 まだ冬毛の残る雷鳥

山荘で少し休憩して独標を経て西穂高山頂に着いたが濃いガスで何も景色は見ることができなった。

一昨日の山行で筋肉痛が残っていたが今日も充実したパトができた。

今日も眠たくてごめんなさい。濃い内容が書けませんので寝ます。とにかく西穂山荘のソフトクリームは美味しいです。500円です。ポカリスエットは350円です。おやすみなさい。


昨日の続き

2008年07月24日 | 山行記録

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天狗の頭を下るK村さん

昨日は書きかけで寝てしまいました。ごめんなさい。写真とコースタイムを報告します。

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間ノ岳への登り

P1130376_2 アオノツガザクラ

白出沢出合い発  4:10

穂高岳山荘着   7:40

穂高岳山荘発   8:15

奥穂高岳山頂着  8:40                    

奥穂高岳山頂発  8:45

天狗のコル 着  10:22

西穂高岳着     13:00

ロープウェイ山頂駅15:35

以上僕達のコースタイムです。このタイムを参考にして山に行かないで下さい。

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ひどい所をきたもんだ

  


1day奥穂~西穂パトロール

2008年07月23日 | 山行記録

P1130337 白出沢渡渉点の雪

本日、夏山山岳パトロールを行った。行き先は今までパトロールをしたことのない、奥穂高~西穂高間である。このルートは日本の一般縦走路で最も困難で、危険なルートである。しかも日帰りで行うなんて誰も思いもつかないだろう。同じ救助隊員のK村さんと二人で挑戦してきた。

P1130341 白出沢上部は雪がベッタリ

朝4時10分、まだ辺りは暗くヘッドライトを点けて暗闇を歩き出した。今日の行程は長丁場が予想されるので早めの出発であった。白出沢はまだ雪が多く、上部の約400mは急斜面に残雪がたっぷりで硬くカチカチであるため、アイゼン、ピッケル又はストックが必須である。僕達はちゃんと持って行ってたため難なく通過することができた。7月中は必要だろう。約3時間半で穂高岳山荘に到着だ。

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ガスの中トラバース

山荘では仲間の常駐隊員が迎えてくれ、山荘の方が暖かい飲み物を出してくれた。感謝である。休憩もほどほどにして、奥穂高山頂を目指し歩き始め30分で着いた。しかしガスで何も見えない。残念だ。さあ、いよいよ、ここからが今日の本番である、最難関ルートの始まりである。二人で気合を入れなおし8時45分出発した。初っ端から高度感たっぷりのやせた尾根ウマノセの通過である。まだ高度感に慣れていないので思わず腰が引ける。

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なんともヒドイところです。

ジャンダルムを巻き、着実に足を進めていく。一瞬の気の緩みが命取りになる。本格的な岩場が初めてなK村さんもスイスイ足を進める。さすが僕が見込んだだけのことがある男だ。オコジョや雷鳥に挨拶を交わしながら、とにかくこの長くて険しい岩稜をこなしていく。

途中4組5名の登山者とすれ違う。このガスの中皆物好きであるが、このルートはたくさんの登山者の憧れでもある。

まだ書きたいですが、眠くなってきたのでこの辺で寝ます。ごめんなさい。おやすみ。とにかく無事に帰ってこれました。

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日本の田舎

2008年07月22日 | 子育て

Pap_0232 静かな山間の村

夏休みに入り子供達はカミさんの実家へしばらく遊びに行っている。そこは今、シーズン中で、車が走りまくっている奥飛騨と違って地元民の車しか走らず、本当に静かな所である。

僕も初めてそこへ行った時、普通の世界とは時間の流れ方が違って、ゆったりしているので日本にこんなところがあったのかと驚いたものである。

子供達は連日、川で沢蟹を取ったり、畑仕事を手伝ったりと田舎の夏を満喫しているようである。

Pap_0230 勝手に牛に餌をやってました

慌ただしく毎日を過ごしているのでたまに行くと、本当にのんびりでき、命の洗濯が出来るところである。


観光協会研修旅行

2008年07月17日 | 旅行記

P1130305 情緒ある五箇山の風景

昨日16日は観光協会の日帰り研修旅行だった。行き先は今月全線開通したばかりの東海北陸道を通り、富山に出て、宇奈月から黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗るコースである。

東海北陸道の飛騨トンネルは日本で第2位の長さを誇る。さすがに10.7キロもあるので長いが途中、虹色の場所があったりで運転手を退屈させない工夫もされていた。でも退屈だ。

ICのすぐそばにある世界遺産五箇山を駆け足で見てまわったが、風情あるよいところだった。今度は冬に行ってみたい。

P1130323 鐘釣温泉川原の露天風呂

バスでひた走り今度は初めてのトロッコ列車である。片道1時間と長いが、黒部の険しい峡谷に目を奪われながら鐘釣温泉まで行った。そこで今回の1番のお目当ての川原の露天風呂に入った。他に誰もいなく静かで、野趣溢れる温泉はまさに極楽だった。写真の他にも洞窟風呂もあり、わずかな時間だったが堪能することができて本当によかった。

1時間かけて宇奈月まで帰り、富山市で夕食を取り奥飛騨に帰った。内容の濃い充実した研修旅行ができとてもよかった。


すももの木

2008年07月13日 | 畑仕事

P1130296 早く甘くならんかな

うちにすももの木があるが、なんでか知らんけど毎年実を付けない。何年かに一度、前は4年か5年前に大量に実をつけた。そして今年久しぶりにタワワに実ってきた。今はまだ酸っぱいが熟すと甘くとても美味しい。子供たちも楽しみに待っている。

P1130292 香り豊かなディル

畑のほうはというと、お陰さまで順調である。中でもハーブのディルが思ったより豊作で嬉しい。種から撒いてなかなか芽を出さなかったのでもうだめかと一時は思った。このハーブ一般にはあまり馴染みが無いかもしれないが、魚料理には抜群の相性である。とても柔らかい香りで例えばスモークサーモンやマリネなどに添えるだけで一気に高級料理になり美味しさアップである。

今までは買っていたがこれからは畑に行けばいくらでもあるので頑張って作ってよかった。

P1130295 大分大きくなったパプリカ

パプリカも黄色と赤色を植えたがどっちがどっちの色か分からなくなってしまった。段々色づいてくるのもまた楽しみである。

毎日何回も畑の様子を伺いに行っているので、昨夜の夢は畑にバスが二台停まっていてメチャメチャに荒らされてしまった夢だった。本当に悲しい夢だったが、朝起きて夢でホッとした。

他のことも考えようっと。


表彰状

2008年07月11日 | 子育て

Ts3b0215 息子作

息子が僕に賞状をくれた。息子が作った算数や国語のテストをなぜか僕がやらされて、いい出来だったので表彰してくれたらしい。

ばあちゃんにも何か賞状を渡していたので何の表彰かと思ったら60歳まで頑張って生きたことについてだった。最近賞状なんて消防団を長く勤めていればイヤでももらえるくらいの物しかもらったことがないので、ありがたくいただいた。


ガスの西穂高

2008年07月09日 | 山行記録

Ts3b0212 西穂山荘で休憩

今日は、山岳ガイドの仕事で関西のとある小学生の西穂高トレッキングのガイドをした。総勢100人を越えていたが、ガイドは全部で5人と多く、助かった。しかしこの日はたまたま別の学校の中学生も西穂高に登る事となっておりそちらは300人を越えていたので、登山道は渋滞してえらい事になっていた。天気も雨はそれほど降らなかったが、ガスで山々は全く見えず残念だった。せっかく遠いところから子供達がやってきたので北アルプスの雄大な姿を是非見て欲しかった。

Ts3b0213 寒くて震えてました

中学生達は新穂高方面へ下っていったが、僕のガイドする小学生は上高地へ降りることとなっていた。上高地への道はとても急で雨が降った後なのでとても滑りやすい。再三注意を促したが聞き分けの悪い子もいて何度も叱った。べんこくさい子供もおって、たまにカチンとくるが仕方が無い。怪我だけはしないでくれと内心祈りながらなんとか皆無事に上高地に降りることができてホッとした。自分で好きなように登る登山とは訳が違い精神的に疲れるものである。

本業のほうも最近妙に忙しいので速攻で帰り休む暇も無く仕事についた。