この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

錫杖岳 左方カンテ

2009年06月26日 | 山行記録

Photo_2 必死に腕を伸ばす僕。

本日、O森君と錫杖岳、左方カンテへ行ってきた。残置の支点が整備されていてとても少なく、しょっぱい登攀となった。

朝、6時O森君と中尾口バス停で待ち合わせて出発。近所の山岳ガイド二人とmiyukiちゃんの3人組と一緒に行くこととなった。O森君が飛ばすので必死に離されまいと頑張ったので、1時間半で左方カンテ取り付きに到着。3人組みはまだこない。 さあ、ここからが本番。気合を入れて行きますか。1ピッチ目は横着してコンテで登り、2ピッチ目からロープを結び合った。このピッチは僕がリードして、あとはツルベで登って行く。

Photo_3 終いには根性です。

4ピッチ目くらいでimazu組が追いついてきた。3人で登って初心者のmiyukiちゃんがいるのに速い。5ピッチ目はなかなか難しいがO森君がトップだったので難なくクリヤ。よかった僕じゃなくて。O森君はさすがである。今日も彼からいろいろ教えてもらい勉強になった。

7ピッチ目の出だしは超ムズだったので、今日はじめてアブミを使う。やはり持ってきてよかった。難しいところは無理せずアブミを使おう。

僕も、O森君もA0大好きである。専門用語ですみません。

最終ピッチは僕がトップを行かせてもらう。まっすぐ登ろうと思ったがこれがまた難しいので、左に回りこんで登った。コレが失敗だった。

P1010559 地面はまだ遠い。下に3人いるのが分かるかな。

ダブルで使っているロープのうち1本の流れが非常に悪い。必死にひっぱても、重たい。体が下にひっぱられ非常に難儀した。プロテクションの着け方に気をつけないと、こんな事になってしまう。でも、まあなんとか左方カンテを登りきりO森君と握手した。

imazu組は最後のピッチは登らず、降りていってしまったが僕たちは終了点からさらに上へ行き、槍、穂高連峰の雄大な景色を堪能することにした。

Photo_4 天気はよかったです

あとは、この壁を帰るだけ。「注文の多い料理店」というルートを懸垂下降。ここでもO森君に教えてもらいながら4ピッチほど懸垂して地面に着いた。

ようやく気持ちが緩み、ホっとする。

登りに3時間半ほどかかったが、マズマズのペースだったと思う。

次回は3時間を切りたい。

O森君、今日もありがとう。また御願いします。

P1010561_2懸垂下降中。

P1090262_1 左方カンテは緑のライン

 


ああ消防団

2009年06月23日 | 日記・エッセイ・コラム

Ca9bstsh_2 4番員は大会後熱が出て宴会は休みです。

約、3ヶ月にわたって練習をしてきた消防団の操法大会が日曜日に行われた。今回は、僕は選手ではなかったが、5人の選手の皆さんは殆んど毎晩、練習があり本当に大変だったと思う。

消防団に入っていない人はどんなことをするのか分からないだろうが、規律、正確さ、スピードを争うもので、チームワークが試される。僕も消防団に入ったばかりの頃は何の意味があるのだろうと疑問に思ったこともあったが、実際の火事の時にも慌てず体が機械の操作方法や、段取りなどを覚えていてやはり無駄ではないことを最近分かってきた。

また、消防団に入っていなかったら、まず付き合うことのない地区の人たちとも知り合いになれ、一緒に呑んだりして交友も広がっていく。若い人が敬遠しがちな消防団だが、今になってやってきてよかったと思えるようになってきた。

大会の結果はどうであれ、共に過酷な練習に耐えてきた仲間達との絆はさらに強まっただろう。


末永くお幸せに。

2009年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Ts3b0597_2  なんでも東海一長いバージンロードだそうです。

今日は、いつも山へ一緒に行く仲間で山岳警備隊員の怪物SS木君の結婚式だった。

ミット君、O森君、山ちゃんと僕といつもの山仲間みんな招待されていた。SS木君は一見、見た目は怖そうだが、性格は実に温厚で山でもいつも冷静で優しい男である。

そんなSS木君は昨年、訓練で笠ヶ岳に行った時に、笠ヶ岳山荘でバイトをしていた方と、知り合ったそうだ。

人前式のの後の披露宴は実にアットホームな感じで和やかに開かれ出席者の皆さんの優しさが伝わり、本当に良い披露宴だった。笠ヶ岳山荘のオーナーが祝辞を述べられたが、自分の山小屋で知り合った二人に、オーナーは本当に嬉しそうで心のこもった祝辞は素晴らしかった。

披露宴の終盤に新婦が、オカリナの演奏をされた。その優しい音色にこっちが癒されてしまった。

赤い糸なんて細い物ではなく、ザイルでしっかり結び合っているようなふたりだった。

SS木君、これからも一緒に山に行きましょう。お幸せに!


焼トレ4(子供達と)

2009年06月15日 | 山行記録

P1010476_4 ようやく焼岳が見えてきた。(変な顔をしているのが息子。まともな顔の写真がありません)

昨日、父親参観日で学校があって今日、振り替え休みになったので、息子と息子の友達のショウマ君、ショウマ君のお父さんと4人で焼岳へ登ってきた。

今日は、中の湯から登り、中尾へ降りてくるコースをとった。中の湯の方からは標高差が少ないので子供達にはいいだろう。

朝、7時55分登山口を出発。子供達は元気にスタートした。天気もまずまず、子供達を先に行かすと先に行ってしまい後でばてるのが眼に見えているので、僕がペースを作ってゆっくり登った。ウチの息子はとにかく喋ってばっか。ショウマ君は沈着冷静、落ち着きの無い息子は見習ってほしい。

P1010500 火口湖に感動。

休憩も程ほどにして 10時40分火口湖の見える鞍部の出た。いきなり眼に飛び込んできた火口湖の美しさに息子はすげーを連発していた。さあ、頂上は近い。まだまだ元気な子供達二人は頂上直下の岩場も喜んでこなしていった。

P1010510 やったぜ!

10時55分、念願の焼岳に登頂しました。景色も良く穏やかな天気で最高の頂上だった。ここでお待ちかねのお弁当をモリモリ食べて元気回復。登頂の喜びを堪能して、中尾へ下山開始だ。中尾峠までは滑りやすく急斜面なので慎重に下った。

P1010521 山頂をバックに。

中尾峠にある大きな岩を見つけた息子は、岩登りがしたいと言って登り始めた。まだ余力があるらしい。ショウマ君と二人で楽しそうに登って遊んでいた。

P1010525 岩登りは楽しいです。

子供達が楽しそうに登っているので僕も登りたくなってきたので一緒になって遊んでしまった。

中尾峠からはひたすら中尾を目指して下るだけ。

P1010522 穂高をバックに変な顔。

下山も終盤に近づくとさすがに息子も疲れてきたようで、すぐに座り込んでしまうようになってきた。途中、おんぶと言い出したが最後まで自分で歩けと、僕は鬼教官になった。山での甘えは許さない。厳しいくらいが丁度いいのである。まだまだ、体力は大丈夫と僕は分かっていたので後は精神力の問題だけである。疲れているからこそ頑張り時だ。

結局、駐車場に近づくと子供達二人は、走り始めた。やっぱり子供は強い。

昨年の西穂独標に続き、今年も又息子と一緒に山に登れた。

今日の経験で又一つ大人に近づけたかなあ。とにかく、いい思い出として心に残していて欲しい。お疲れさん。


表彰。

2009年06月14日 | 山岳救助

P1010466 ありがたく頂きます。

今日は、僕の所属する山岳救助隊の夏山訓練の日だった。

僕は小学校の父親参観日だったので訓練には参加できなかったが、訓練に先立ち行われた開始式で警察署長による感謝状の授与が行われたので、それには出席してきた。今回は僕を含め6名が感謝状を頂いた。感謝状を貰うのは以前、犯人検挙の捜査協力で頂いたことがあるが山岳救助関係では初めてである。救助隊の活動は入隊してから僕なりに一生懸命やってきたつもりである。諸先輩がたがいる中で大変恐縮だが、それが認められたようで素直に嬉しかった。

Pap_0588_2 ヘリポートでの新人訓練。

今日又新しい隊員が2名入隊してくれた。今までは自分の訓練で精一杯だったが、これからは若い隊員の指導もやっていかなければならないので、さらに全力で取り組んでいくつもりだ。

次、警察から何か貰うときは何か悪いことをして逮捕状くらいだとおもうので、たまにはいいか。


新聞に。

2009年06月12日 | 日記・エッセイ・コラム

P1010463 変な顔なので自分で顔を描いてみました。本当の顔もこんな顔です。

今日の中日新聞の岐阜県版に僕が出た。今年で救助隊発足50周年を迎えるにあたって3回にわたっての特集である。

今朝新聞を見てびっくり!自分の顔がデカデカと!恥ずかしいと言ったらなかった。

内容は過去に起きた遭難事故での経験や、これからの救助隊に思うことなどである。先輩方がたくさんいる中で大変恐縮だが僕が思っていることを記者の方にお話させて頂いたつもりである。

この記事を見て沢山の人がメールや電話、会ったときに声をかけてくれた。ありがたいことで感謝である。

次に新聞に出るとしたら何か悪いことをしたか遭難したときであるからたまにはいいか。


雑穀谷クライミング練習

2009年06月11日 | 山行記録

Pap_0578_2  オラッチャロックを攻める。

今日は、O森君と錫杖へ行く予定だったが、あいにく雨だったので諦め、富山のクライミングジムへむかった。しかし、富山方面は明るく雨も降っていない。急遽予定を変更して雑穀谷の岩場へ行く事にした。これで雑穀谷へは3回目だ。

雑穀谷へ着くと空しく雨が降ってきた。しかし、ここで引き下がるわけには行かないので合羽を着て練習を始める事にした。

まずはBフェース。久しぶりの岩に少し緊張。O森君にアブミの乗り方を教わりながら登りきった。難しい箇所でもアブミがあれば越えられる事を知り大いに勉強になった。さすがにカラコルムのマッッシャーブルムに挑戦したことのある、O森君は身のこなしが軽い。彼から教わる事はたくさんだ。時折雨、風共に強くなり台風みたくなって岩は滑るし大変なコンディションだったが、僕もO森君も久しぶりの岩が楽しくて、なんてことなかった。Pap_0580

濡れた岩に苦闘。

いろいろ、壁をかえてとにかく登りまくった。そのうち雨も止み、日が差してきて晴れてきた。

10時半から、4時までみっちりトレして二人とも満足でした。

帰りは、とやまブラックを食べて帰ってきた。

O森君今日はありがとう。今度こそ錫杖ですね。


2009-06-08 09:38:18

2009年06月08日 | 子育て

P1010401 平湯大ネズコの前で。

日曜日の午後、おにぎりを持って子供達と、平湯にある巨木、「平湯大ネズコ」を見てきた。車を停めて歩き出すと息子は駆け出して行ってしまうが、娘はすぐ「おんぶして。」しばらくはだまして歩かせたが、仕方が無いおんぶするか。

歩くこと約15分いきなり目の前に巨木が姿を現した。息子は驚いてすげーを連発していたが娘は「早くカエロー」。

僕もコレを見たのは初めてで、樹齢約1000年、樹高23m、樹周7.6mの巨大な姿は素晴らしく、神々さえ感じた。周りはきちんと整備され地元の人が大切にしていることが感じられた。

帰りも息子は走って行ってしまったが、娘はずっとおんぶで降りてきました。

それから高山で今行われている移動動物園に行ってきた。大人1600円と、ちと高いが子供達が見たがるので仕方なし入ってみた。こちらにも巨大な白いヒグマがいたが狭い檻に入れられかわいそうと言う気持ちしか湧かなかった。

心に染み渡る一曲をどうぞ。


焼トレ3

2009年06月04日 | 山行記録

Ts3b0547 稜線から見下ろす上高地

今日もまたまた、焼岳へ行ってきた。

さすがに飽きてきたが、弟がいたので行くしかない。今日も登り始めは10時過ぎと遅い。そこそこ順調に登り、秀綱へ。今日は頂上は目指さず反対側の割谷山へ行くことにした。登るまでは気が向かなかったが、少し前に登った時は咲いていなかった花や雪の溶け方などが変化していて、それなりに楽しいものである。

Ts3b0550_2 焼岳小屋と焼岳

2時間ちょっとで割谷山へ着いた。穂高はガスっていたが景色もよく、やっぱり今日も来てよかった。

帰りは展望台を経由して下山した。

相も変わらず今日もいい運動した。

帰って体重計に乗ってみると前回計ったときよりも2キロ減っていた。山はダイエットに最適です。