この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

雪崩の巣

2008年12月29日 | 山岳救助

Dscn1901_2                                                                                                                      デブリ(雪崩の痕)を行僕(過去の写真)

今回発生した遭難事故付近はとても雪崩の多い所である。抜戸岳東面は幾つもの大きな沢があり、標高約2600m付近から1500m付近まで一気に落ちるので破壊力はとんでもなく恐ろしい。僕も雪のある時期何度か行ったことがあるが、デブリを超えるのにかなりの労力を使いあまり気持ちいいものではない。

今回は春の雪崩とは違い、降ったばかりの雪が弱層で滑り落ちた表層雪崩と言われている。規模はそれほど大きくなくても人が巻き込まれればひとたまりも無いのは変わらない。

P1080749 春の小池新道(過去の写真)

今日は捜索二日目、僕は行けなかったが、発見には至らなかった。残念だ。


2008-12-28 20:17:29

2008年12月28日 | 山岳救助

Ts3b0357 雪の中を行く。

消防団の年末夜警が始まって、僕は昨日ポンプ庫に詰めていた。消防車で巡回中携帯が鳴った。救助隊長からで、抜戸岳で2名の遭難者が出たので明日出動してほしいとのことである。

行くしかない。ポンプ庫に戻って班長に事情を説明し早々に夜警を終えさせてもらった。他の消防団の仲間も快く承諾してくれ気遣いの言葉やたくさんのビールをくれた。消防団の素晴らしい仲間達に感謝である。

今朝は4時半起床、6時過ぎに総勢20名の隊員でセンターを出発。怖いくらいの風と雪の中、交代でラッセルしながら現場へ向かった。約2時間現場につき早速捜索開始。ビーコン反応はないので、ゾンデで地道に探すしかない。下界と違って猛烈に雪が降り続いている。監視員を置いて上部からの雪崩に備えながら3時間ほど探し続けたが発見に至らずこの日に捜索を終え、帰路についた。

明日は天気の回復が見込めるのでヘリを使っての捜索であるが、僕は行けない。早く見つかることを祈るばかりだ。


2008-12-25 19:09:09

2008年12月25日 | 子育て

P1000482 サンタへの手紙

子供達が待ちに待っていたクリスマスである。昨晩はプレゼントが楽しみで中々寝つけなかったようである。

1年生の息子はサンタいないと思っていると僕は思っていたが、いると信じているようだ。寝る前にわざわざサンタが来てくれるのでお土産を持ってもらおうと、手紙を書いてその横に甘栗の食べかけを置いていた。

P1000485 早速パンを作ってみました

夜中、そっと子供達の枕元にプレゼントを置いた。朝はいつもより30分以上も早く起きて早速サンタからもらったプレゼントのおもちゃで遊んでいた。

娘にはフラフープとパンを作るおもちゃで、息子にはなんだか僕にはよく分からないおもちゃであったが、二人とも喜んでいたのでまあよかった。


筋トレ

2008年12月13日 | 山行記録

Ts3b0338 平湯スキー場

悪友と今季初の山スキーの筋トレで、まだオープン前の平湯のスキー場を登ってきた。

やはり今年も暖冬で雪が少ない。1箇所雪が途切れていてスキーを脱いだ。上部はさらさらなパウダーが薄っすら乗っていた。天気が好かったので山頂からの眺めはよかった。早く寒波が来てたくさん雪が降って欲しい。少し物足りなかったが今日もいい運動をした。


´08冬山偵察

2008年12月11日 | 山岳救助

P1000453_2穂高上空から槍ヶ岳方面

県警航空隊と警備隊、山岳救助隊合同で、北アルプス飛騨側の偵察を行った。

この冬、今のところ雪は少なめである。しかし標高2300mを超えたくらいから雪は多い。穂高の吹き溜まりは3m近くあるだろう。天気は好かったが稜線の風邪はメチャ強く、巻いていた。さすがに3000m級の山は厳しい世界である。

穂高岳山荘の様子。東側は雪で埋まっている。

P1000450

北穂の様子

P1000457_2

涸沢岳西尾根の様子

P1000466


忘年会1回目

2008年12月09日 | 山岳救助

P1130801 初冬の西穂高

僕の所属する山岳救助隊と県警山岳警備隊で忘年会を行った。

年に1回か2回はこういった呑み会があるがお互いの情報交換や親睦をはかるため必ず参加するようにしている。日頃から訓練などでお世話になっているので感謝の気持ちでお酌はかかせない。厳しい遭難現場では日頃からのコミニケーションを図ることでスムーズな連携を発揮できるのである。

今年も残り少なくなって登山者の増える年末年始が近づいてきた。今年の始めは大きな遭難事故で始まってしまったが、来年こそ静かな年明けであってほしい。


1泊2日東京旅行

2008年12月05日 | 旅行記

P1000359_2 レイボーブリッジと東京タワー

地元の仲間達と東京へ旅行に行ってきた。参加者は11人である。毎年行っている旅行だが今年は旅行会社を通さず自分達でバスを借り運転していく事になった。朝5時に出発、3人で交代で運転し10時過ぎ東京に着き、まずは宿泊先にバスを駐車し後は地下鉄などでの移動である。早速昼食を酒屋のしんちゃんが予約してくれていた、浅草にあるアサヒービール本社に向かい最上階の23階でイタリア料理のフルコースであった。大都会東京を眼下に眺めながら美味しい食事とビールに大満足であった。

P1000256 シンフォニークルーズの客船

その後、東京駅から出ているスカイバスという2階建てで屋根のないバスで東京巡りである。天気も好く暖かく東京の風を感じながらのツアーはとても気持ちよかった。しかし、朝早かったのとアサヒビールで飲んだビールが好く効いて何人かは爆睡していた。ガイドさんごめんなさい。

Pap_0342  Pap_0339 スカイバスと国会議事堂

スカイバスの後は夕食まで自由行動である。夕食は東京湾ナイトクルーズで夜景を見ながらの食事である。レインボーブリッジの下をくぐり、浦安ディズニーランドほうめんを巡る約2時間半の船旅で宝石を散りばめたような夜景や羽田空港から飛び立つ飛行機、ディズニーランドの花火など何を見ても本当に綺麗だった。食事はバイキングでこれもまた美味しく頂いた。恋人同士ならさぞかしロマンチックなんだろうが、僕達は男10人である。これはこれで楽しいものであった。

P1000378 皇居二重橋

2日目は朝から自由行動であったので、ヒロと二人東京めぐりをすることにた。まずは定番に皇居に行ってみた。この日も天気が好く広々とした皇居は気持ちが良かった。

それにしても外国人や修学旅行生でごったがえしていた。

P1000386 皇居の黒松とビル群

写真を撮ったら早々に引き上げ、次は築地市場へ向った。市場を見学し中にある店でトロ中落ちウニ丼を食べた。さすがに絶品であった。

築地も早々に引き上げ浅草、浅草寺でお参りすることにした。

P1000400 髪の毛が増えますように。

線香を焚いて御参りして、仲見世でお土産を買い込み、あんみつを食べた。

ここで他の皆と合流し一緒にバスへ帰ることにした。

短い日程だったが、楽しい旅行だった。普段山ばかり見ている僕にとって年に1回は東京で都会の空気を吸うのもいいものである。


天ヶ岩屋

2008年12月02日 | 日記・エッセイ・コラム

P1000230 端正な笠ヶ岳

先週、蔵柱へ写真を撮りに行ったが、思うように撮れなかったので懲りずに行ってきた。蔵柱の道を車で走っていると途中から神岡の小萱へ通じる林道があることがわかったのでそちらは景色が良さそうだったのでそちらへ行ってみることにした。車が1台しか走れない舗装していない道で、少々不安になりながらも山道を登っていった。この道は峰越林道というらしい。

P1000234 天ヶ岩屋

峠まで出ると看板が建っている。見てみると天ヶ岩屋トレッキングコースと出ている。最近体もなまってきているので丁度いい運動になるだろうと思い、いってみることにした。頻繁に整備されているようで歩きやすくきれいな道である。道標もたくさんあり分かりやすい。

途中天ヶ岩屋という場所に出た。そこにはこの場所の由来と小さな祠を祀ってあった。こんな場所があるなんて。ちっとも知らなかった。お参りを済ませ、展望台へ向かった。

P1000237 展望台からの北アルプス

展望台からは笠ヶ岳、穂高、乗鞍、御岳、眼下に神岡の街が広がりなかなかの景色だった。

そこにも祠があり、地元の人が大切にしているのが伝わってくる。

早々に引き返し車に出た。往復2.5キロとトレーニングには物足りなかったが、笠ヶ岳の写真も撮れたし、新しい場所も発見できたしそれなりに満足であった。

P1000242 神岡の街