この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

新しく始める事

2009年05月31日 | 日記・エッセイ・コラム

Ca3gwhgv 宴たけなわ。

現在夜の11時半。今岐阜から帰ってきた。

今日は岐阜市まである会の設立総会へ出ていた。ある会とは、あまり詳しくは言えないがとにかく、岐阜県山岳連盟の指導者、上級指導者、上級指導者を目指す者ばかりが集まって新しい山岳会を発足させたのである。僕は指導者ではないが、上級指導者を目指し、自分自身をスキルアップさせるためまた、この会の発起人のT根さんが僕を誘ってくれたので会員に入れさせてもらった。T根さんはとにかく熱い人で岐阜県の山岳連盟を活性化、レベルアップを図る為に熱心に行動されている。さすが、K2サミッターである。

岐阜県の各山岳会から21名が集まり今日設立宣言が出されたのである。総会の後の懇親会では僕はもちろん初めてお会いする方ばかりであったが、飛騨だけではなく各方面から集まっていたので、いろいろお話しさせてもらってとても勉強になった。

この会の名称も総会が開かれるまで決まっておらず、岐阜へ向う車の中でみんなで考えながら行った。一応名前は決まったのだが、公表するのはまだやめておこう。新しい事を始めるのには、いろいろしがらみもあるのである。

日本初のこの組織、誇りを持って一生懸命やるのみである。


コツラヒスピダ

2009年05月30日 | 日記・エッセイ・コラム

P1010341 これがコツラ

新しく花壇を作ったので早速花をたくさん買ってきた。色々選んでいるとなんだか面白い花を見つけたので買ってきてみた。

花はひょろ長く延びて先に黄色のボンボンみたいなのが着いている。子供達はコレを見て宇宙人の花と呼んでいた。

この花の名前はコツラヒスピダ。カミさんは覚えにくいので「こずらにくいやつ何した!?」と言っていた。

なんとも奇妙な名前だが和名は「銀葉かげろう草」というらしい。確かに葉を良く見てみると銀色に輝いてとても綺麗だ。どうもこの花は花よりも葉を見て楽しむ物のようである。まだ少ししかないが、宿根なのでどんどん増えていくらしい。一面銀色に輝くのが楽しみだ。


焼岳トレ

2009年05月27日 | 山行記録

P1010318 秀綱神社の様子

最近、畑仕事や花壇を作ったりで腰が痛いが、足腰がなまってくるので焼岳へ愛犬のゴローを連れ、バケット1本持って行ってきた。

倒木などないかをチェックするためいつもは林道をバイクで行く反則技を使うのだが、今日は律儀にチャンと始めから歩いた。

林道終点までの登山道は倒木など無くきれいだった。それほど整備することもなさそうだ。

P1010316_2 今日もブナの巨木に出会えた。

ゴローの綱を外してやると一目散に駆け出した。おいおい、待ってくれよ先は長い。

秀綱神社手前で近所の小池さんが下りてきた。「おう、NAOTOげんきやなあ。」朝早くから出てもう降りてくるなんて、あなたの方が元気である。この人も物好きである。ゴローが小池さんに向かってやたら吠えるので、小池さんはそそくさと下りていった。相変わらずマイペースであった。

秀綱あたりから、まだ雪がベッタリである。雪が増えるにしたがってゴローは益々元気になっていく。飼い主に似てこいつも雪がすきなようである。雪があるときは完全防水の長靴がベストである。(蒸れるけど)

P1010328_2

展望台にて。焼岳とゴロー。

中尾峠辺りで雨が降り出してきた。山頂まで行こうと思っていたが雨の中行くほどモチは高くない。今日は展望台でよしとしよう。展望台では女性が二人焼肉で昼食をとっていた。匂いに釣られてゴローが近寄っていくので叱りつけた。僕だって釣られそうであるが我慢しているのである。ゴローと一緒にバケットをかじった。

P1010321 秀綱神社をアオダイショウが護っていた。

雷がゴロゴロ鳴り出してきたので降られる前に、帰ることした。女性二人は上高地へ降りるそうであった。 ゴローが速いのでつられて僕も駆け足で山を下ったおかげで時間がまだ早い。その分、川へ降りたりして山菜を採りながら帰ることにした。ウド、コシアブラ、山菜の王と言われるミヤマイラクサなど沢山採れた。山頂を目指すだけの登山もいいが、山の幸を頂く目的の山登りもまた楽しい。ウチに着いたとたん雨が降ってきた。ギリギリセーフ。今日もそこそこいい運動になった。

P1010322_2 イワカガミが咲き始めていた。


飛んできた種

2009年05月24日 | 畑仕事

Pap_0540 ズッキーニとレタスの種

野菜の種が海を越えてやってきた。

このブログにコメントを寄せてくれる、Kaorikoさんがフランスから送ってくれたものである。

僕が畑をでいろいろ作物を作っているのをこのブログで読み、わざわざ送ってくれたのである。届いた日、早速畑にズッキーニの種を蒔いた。蒔く時期としては少し遅いかもしれないが立派なズッキーニができるよう大事に育てるつもりである。kaorikoさんありがとう!


山の幸いろいろ

2009年05月22日 | 日記・エッセイ・コラム

Pap_0533 ニリンソウの群生地

連日、山菜取りに行っている。19日はカミさんとゴローとで山に行った。そこでは少しのワラビとワサビ、コシアブラを取る事ができた。

その場所からは笠が岳や槍ヶ岳がとても近く、綺麗に見え新緑と共にとても美しかった。山菜はあまりとれなくてもこの景色を見れただけでも満足である。

Pap_0534 新緑と笠が岳

いずれの写真も携帯で撮っているのであまり綺麗な画像ではありません。ごめんなさい。

そして今日は、高山のレストランで働いている、弟とワサビの群生する谷へ行ってきた。

昨年、同じ時に行ったはまだ雪が残っていたが今年は無かった。

そこの谷は結構深く、約1時間ほど遡ってワサビ田に着いた。

Pap_0531 一面のワサビ

相変わらずワサビだらけで素晴らしい場所であった。水がとても綺麗で小さな滝が二本あり夢のようなところで僕は大好きだ。

ワサビをそこそこ頂いて、ウチに帰り早速、しょうゆ漬けにした。ワサビの風味の心地よい清涼感が僕は好きであり美味しい。

とても貴重なワサビの群生地。乱獲は絶対に避け、いつまでも守っていきたい場所である。


2009-05-18 16:47:00

2009年05月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Pap_0523 トチの巨木

午後から、バイクで林道を走っていたら小さな小川を見つけたのでひょっとしたらワサビがあるかもしれないと思い、その沢を遡ってみた。幸い長靴を履いていたので水の中でも平気である。水が豊富で豊かな森であった。

ふと見上げると素晴らしく巨大なトチの木が向かい合って立っていた。新しい発見に驚き感動した。周りの木々もナラやクリもあり、原始のにおいがする森であった。ツツドリも独特の低い鳴き声を聞かせてくれていた。

斜度も急になり水も少なくなってきた頃、上部の尾根が見えてきてこの沢は終わりになってきた。残念ながらワサビはなかったが、新しい豊かな森の発見でよかった。


日本百名山

2009年05月15日 | 本と雑誌

P1010283 日本百名山の表紙

最近、日本百名山という本を読んでいる。コレは深田久弥という人が、昭和39年に雑誌で紹介したのが始まりで、深田氏が日本中の山を登りまくって百個の山を選び出したものである。百選び出すということは百以上登らないと選び出せないはずなので、大変な労力だったと思う。 最近は登山者の中で百名山がブームになっておりこの本を頼りにしている人も多い。

日本中の山に登ってみたい人にとってこの本は一つ一つの山を絶妙な表現で表しているので、読むだけでその山のイメージが湧いてきそうである。もちろん百名山以外にも素晴らしい山は沢山あると思うが、日本の代表的な山を登り続けたい人には打ってつけの本には間違いないと思う。僕はまだ、15山程しか登っていないので何年かかっても、百名山全てに登ってみたいと思っている。同じ山なら何十回も登っているのになかなか遠出は難しい。

南北に長い日本列島、北から南、中部山岳や四国の山、それぞれ違った美しさがあるに違いない。考えただけでワクワクしてしまう。夢はどんどん膨らむ。


播隆祭

2009年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

Pap_0512 鶏芸を披露

今朝、息子が学校へ行くとき玄関で何やら大きな声をだしたので何ごとかと思ったら、大事に飼っていたオスのインコが死んでいた。ちゃんと餌や水を与えていたのになぜだろう。死んでしまったのは残念だが、子孫を残してくれたことには感謝である。

さて、今日は北アルプス飛騨側の開山式にあたる、播隆祭(ばんりゅうさい)が執り行なわれた。とても暑い日だったが各山岳関係者や報道など大勢集まった。僕も毎年山岳救助隊として出席させてもらっている。播隆上人というのは今から200年ほど前の念仏行者で山岳を修行の場とし、笠が岳の再興や槍ヶ岳を開山した人の名前である。

播隆上人の偉業を称えると共に登山者の安全を祈願する祭りである。

地元の郷土芸能のへんべとりや、鶏芸が披露され新緑とまだ白いアルプスにとてもよく合っていた。


母の日

2009年05月10日 | 子育て

Pap_0508 息子が送ったカーネーション

今日は母の日だったので、子供達がお母さんのためにいろいろ考えていた。息子は前からカーネーションを注文していて、今日はいろんな食べ物を作ってやっていた。イワナのムニエル、ジャガイモのポタージュ、フルーツの盛り合わせなどなど。娘はなぜか、味噌汁を作っていた。カミさんはどれも美味しいと感動していた。

僕の子供としてはなかなか優しい子達である。大きくなってもお母さん思いの子供達でいて欲しい。

さて、今日はとても暑い日だった。お陰で畑仕事もはかどった。今日は、南蛮、ピーマン、しし唐、トマトや、フェンネル、タイム、ローズマリーなどのハーブ系、マーシュ、ラディッシュを植えた。

Img042 カミさん作、このへんの絵。

洋物の野菜も今年は植えてみたい。チコリやアンディーブ、アーティーチョークなど出来るかどうか分からないが是非やってみたい。


子供達のGW

2009年05月06日 | 子育て

P1010247 カミさんの実家の裏

ゴールデンウィークもようやく終わる。僕はこの期間ずっと仕事で毎日忙しい日を過ごしてきたが、子供達はカミさんの実家、じいちゃんとばあちゃんの家で過ごしていた。いとこの子供たちもたくさん集まるのでウチにいるよりはずっと楽しいようであった。

実家のうらで夏はアカベラや沢蟹がいる小川でアメンボを獲ったり、この地区の祭りがあったりして遊びに忙しいようであった。僕は休日仕事で、平日に休めるので、なかなか子供達と遊んでやれないが、親戚の子供達同士で充分楽しくやっているのでありがたい。その分、親戚の大人の皆さんにはお世話になり厄介をかけました。感謝である。

P1010274 甥っ子のでんぐり返し。

このGWは新型インフルエンザや1000円高速道路の渋滞など、なんだかいつもと違う慌ただしい感じがした。山の方は比較的静かだった。いつものように航空隊が近くのヘリポートで何日間も待機していたが、北アルプス(飛騨側)では遭難は少なかった。しかし、恵那山では一人行方不明になっていて、すでに3日が過ぎようとしているが天気も悪いのでヘリも飛べず捜索は難航しているようだ。早く無事に見つかって欲しいものである。

P1010278 ウチの庭に咲いている勿忘草。

山々は新緑が綺麗になってきた。ようやく雪が溶けたところではショウジョウバカマも咲き始めている。

そろそろ、今年初めての焼岳参りに行って秀綱様にお参りしてこなければならない。山スキーは終わってしまったがまた違った山の楽しみが出てくる。山菜然り、花然りである。

でもやっぱり、まだ山スキーに行きたい。昨年は5月13日に北ノ俣に行っているが今年は雪が少ない。剣岳、北方稜線の山々ならまだ充分できるであろうが行く暇あるかなあ。