この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

冬の遊び

2008年01月30日 | 日記・エッセイ・コラム

P1110383                               蒲田富士が綺麗に見えました

今日は久しぶりにスノーシュートレッキングのお客さんがいらしたので、鍋平周辺をガイドして廻った。今朝までは雪が降っていたが、昼頃の僅かな時間晴れ間が広がって、お客さんもちょうど良いタイミングだったので、北アルプスの姿を見ることができ、喜ばれていた。昨年に続き二回目のお客さんで、今年は雪が少なく湿った雪が積もっていて足も重たかったが、頑張って歩いていただいた。

P1110382

雪の中はたのし。

途中コーヒーとおやつで休憩し約2時間のトレッキングを行ったが、野性のウサギも見ることも出来てお客さんに喜んでいただけた。普段雪の降らない都会に住んでいる方には新鮮な体験のようだ。


絵手紙

2008年01月25日 | 日記・エッセイ・コラム

P1110375 ひまわりとナスに見えるかな(僕)

最近カミさんが、絵手紙を書くことに凝っている。とても難しそうで絵が特に苦手な僕にはとても無理そうだったので、見ているだけだった。しかしカミさんが、試しにやってみたらと言うので試しにやってみた。なかなかコツがあるらしく、難しいがけっこう楽しいのもだった。

P1110376 息子の書いたナス

息子は絵を描くことが大好きなので、夢中になってやっていた。

僕も上手になったら誰かに送ってみたい。


生還

2008年01月21日 | 山岳救助

Pap_0112 ぽっかり雲の上に笠ヶ岳が浮かんでました。

朝から地元の冬のイベント「かまくらまつり」に向けての準備に出ていた。かまくらを作り始めて1時間、西穂高で行方不明者がいるという連絡が入り、早速仲間と共に捜索に向った。

下界は雲に覆われていたが、ロープウェイで2000mを越すと雲の上に出てピーカンの天気だった。

Pap_0117 快晴無風でした

深い雪の中を捜索をしながら、西穂山荘方面へ向かった。途中、トレースから外れた、跡がないか目を凝らしたが昨夜の降雪で跡は消えかかっていて、なかなか手がかりが見つからない。

山荘に到着し、従業員の方に行方不明者についての情報を聞き、引き返す事にした。今日は駄目かと、諦めかけてロープの駅に着いて一息入れた頃、ロープの従業員の方が、下のほうでそれらしき人を見た。という話しがあり、俄然皆モチが上がった。夕闇迫る頃早速ヘリが濃いガスの中その方面を捜索し始めた。捜索を始めて約10分、遭難者を発見した。暗くなるギリギリだった。よかった!生きている。西穂から下山中道に迷い、一晩ビバークし、なんとか自力で下山をしていたらしい。体力は消耗しているが元気であった。携帯電話を持っていれば、連絡もつき家族も安心できたはずだが、なにわともあれ無事発見でよかった。


父親参観日

2008年01月19日 | 子育て

Pap_0109 杵が重たいね(左が息子)

今日は子供達が通う保育園の父親参観日だった。今年は雪が少なく、屋根の雪下ろしと雪の滑り台作りはできなかった。

その分子供達と遊ぶ時間がたくさんあった。ウチは息子と娘がいるので、二つの教室を行ったりきたりで走り回り大変だった。娘の教室ではゲームをやったが、僕は眉毛がマジックで一本に繋がってしまった。その顔で一日過ごした。昨年はほくろが出来たり毎年いろいろある。最後に皆で餅つきをやって、昼食とし楽しく頂いた。お父さんも大変である。


山スキートレ&アバランチナイト

2008年01月11日 | 山行記録

Pap_0104 ボードを担いで登るミット

今日は午後から地元の若者達4人で、とある場所へ登り、滑りを楽しんできた。

登り、約2時間半で雪質はイマイチだったが、楽しい仲間達との山行はとても面白かった。

山から戻り、今度は高山へ日本雪崩ネットワークが開くアバランチナイト(雪崩の勉強会)へ出席してきた。

P1110340 スライドで分りやすかったです

バックカントリーが流行っている昨今、雪崩の事故も多数発生している。少しでも雪崩のリスクについての知識を身に付けようとする若者達で会場は満席だった。

いかに自分の知識が乏しいか分った、勉強会だった。

雪崩に気をつけながら山スキーを楽しみたい。


またまた上高地

2008年01月08日 | 山行記録

P1110270 雪降る暗闇を行く

今シーズン3回目となる上高地へまたまた行ってきた。今回は新穂高温泉で発行している機関紙、「たびのやわい」の編集委員をガイドするためである。午後から用事があるので、それまでには帰らなければならないので、早めの出発で釜トンネルを5時に出た。雪の降る中、工事関係者が正月休みで除雪されていない道を黙々と歩いた。

P1110300 明神に着きました

大正池でようやく明るくなり始め梓川沿いに歩いた。天気は曇りで穂高や焼岳は残念ながら見えないが、上高地デビューのM彦君は、上高地の美しさに感動していたよだった。

大した休憩も取らず、3時間半で明神に着いた。

P1110301 上高地は神降地(神の降りる地)である

明神で昼食とし、帰りを急いだ。

さすがにネイチャースキーは速い。下りは、ほかっとっても進むし、歩きより楽である。上高地にはスノーシューよりもネイチャースキーのほうが、もってこいだ。

P1110321 猿の群れに出くわした。

アルプスの山々は見れなかったが、M彦君は良い取材が出来たようである。

次回の旅のやわいが、楽しみだ。文章を書くのが得意なM彦君の事だから、きっと素晴らしい記事が出来上がるだろう。1面に載るので皆さんお楽しみに!

自宅に帰ってさっそく町内会の新年会に出席した。疲れた体に酒はよく廻って、眠たいので寝ます。おやすみなさい。


新年早々

2008年01月01日 | 山岳救助

Ts3b0083_2 穂高平で待機中の救助隊員

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

新しい年が明けた今日、最悪な遭難事故が発生した。

朝7時携帯が鳴り、雪崩に巻き込まれた登山者がいると知らされた。忙しい時期で家族に迷惑をかけるが、準備をし登山指導センターへ向い、仲間の救助隊員と共に吹雪の中遭難現場へ急いだ。すでに先発隊がむかっている。僕達が穂高平を過ぎた頃雪がひどいので引き返すよう指示が入り穂高平まで戻り、待機した。

先発隊は現場に到着したようだが、時間も遅いので現場の冬季小屋でビバークである。明日救助活動を再開するが僕は仕事で行けない。とにかく二次遭難に充分気をつけてほしい。