この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

秋山警備パトロール

2009年09月28日 | 山行記録

P1010861_2 ダケカンバの紅葉と明神岳

秋山警備前半の最終日の今日、ミット君と西穂高~焼岳へ日帰りパトロールへ行ってきた。

当初の目的は奥穂高1Dayパトの予定だったが、僕が2日前に首を痛めてしまい、上を向くことが出来ないくらい痛いので、無理をせず西穂高へ変更した。穂高岳山荘の支配人と積もる話もあったので是非行きたかったが、体も大事である。

始発のロープに乗り山頂駅から歩き出す。天気は曇りだが山は良く見える。しかし、今にも雨が降り出しそうだ。

P1010858 故郷の山、笠ヶ岳

40分ほどで西穂山荘着。山荘の方に挨拶を交わし、コーヒーをご馳走になった。いつもありがとうございます。さらに独標まで足を伸ばし、登山者数の確認などをした。連休も終わり、天気も悪いので少ない。今日は独標から先はほとんど登山者はいなかったので、ここで引き返し焼岳を目指すことにした。

途中、僕の前を歩いていた一般登山者がつまずき、転倒。前へ頭から転んだのでヒヤっとしたが大事に至らなくてホットした。場所が悪かったら転落していかもしれない。

P1010866 奥穂高はガスの中

再び、西穂山荘に到着し、焼岳を目指すことにした。焼岳小屋まで約5キロである。焼岳までは県境の稜線を行くのだが、ずっと樹林帯なので大した景色は望めないが、紅葉が始まっていてそれなりに美しい景色を楽しめた。

P1010875 奥に焼岳

約2時間ちょっとで焼岳小屋に着いたが、その間誰一人とも出会わなかった。静かなルートである。

中尾に降りるまで、二人の登山者を抜いた。

首の痛みを我慢しながらの登山だったので、普段よりも余計に疲れてしまったが、今日も何事も無く無事済んだ。


初秋上高地散策

2009年09月25日 | 日記・エッセイ・コラム

P1010834 田代湿原からの穂高。

今日は天気が好かったのでカミさんと上高地へ行ってきた。山登りはしないカミさんだが上高地の散策は好きなようだ。

少しずつ紅葉が始まっていて空気はすっかり秋めいていた。

平湯からバスに乗り込み大正池で下車。そこから河童橋まで約3.5キロの散歩道である。子供たちは学校で自分たちだけ悪いと思いながらでかけた。

P1010840 帝国ホテルエントランス。

少し遅めに家を出たので帝国ホテル付近でお昼になったので、今日は少しリッチにここで食事だ。僕は帝国ホテル伝統のビーフカレーを御願いした。高級感溢れるラウンジで少し落ち着かなかったが、隣にオバちゃん達も沢山いたので安心した。カミさんはトマトスパを頼んでいた。ハヤシライスやコース料理もあった。

P1010841 帝国ホテル伝統のカレー。2625円也。

さすがに帝国ホテル自慢のカレーだ。値段が値段なので美味しいと思いながら食べた。っていうかよく分からなかった。ビーフカレーによく入っている、肉はどうも筋張っていて苦手である。

ココイチのカレーも負けていないと思った。さすがココイチである。

P1010831 大正池からの焼岳。立ち枯れのきが好き。

目玉が飛び出すくらいの料金を払ってホテルを出、河童橋を目指した。

穂高はすっかり草紅葉が進んでいるようである。

青空も綺麗だし、人も少なく、風も心地よく気持ちよかった。

しかし、河童橋まで来るとやはり人は多い。冬にも何回も来ているが冬は誰一人いなく、寒風が吹きすさんでまるで別世界だ。僕は冬が好き。

P1010850 梓川で遊ぶ人たち。

河童橋畔の喫茶店で僕はコーヒ-と大正ロマンケーキというものを食べた。

まったく良く食べる僕である。

さあ、今日はこの辺で帰りましょう。

バスに乗り込んで20分で平湯です。自宅から気軽に上高地へ行けるので便利である。(何が?)僕は焼岳を登って帰ろうと思ったが、カミさんが寂しがるのでやめた。気の小さい人である。

P1010848_3 奥穂高、畳岩。

帰ってきてから、もう一汗かきたかったので自転車で一回りしてきた。おわり。

いっぺん食べてみたかったので気が済んだ。


2009-09-23 17:48:10

2009年09月23日 | 日記・エッセイ・コラム

P1010753_2  歩きにくそう。

シルバーウィークも終わり、ようやく静かになってきた。この連休は物凄い数の登山者だった。夏が余り天気が良くなかったのでその反動だろうか。

ヘリの事故からあまり明るい話題を更新できなかったが、息子と娘の運動会が近頃あったので少し載せます。

写真は1年生と一つのズボンを履いて一緒に走る競技。息子はよほど焦っていたのだろう。本来自分が足を入れるところではなく、隣の女の子の足を入れるところに自分の足を入れていた。自分は気がつかなかったようだが、見ているこちらは分かった。それを見てかみさんや友達は爆笑だった。僕は恥ずかしかった。

P1010814_2 手を広げているのが娘。

それからしばらくして今度は娘の運動会。今年で保育園最後の運動会である。

小学校の運動会と違って僕達親が出る競技が沢山で大変である。

大人たちの競技になるとみんな結構マジになるので怖かった。

運動会のお楽しみの一つにお昼のお弁当がある。カミさんは朝早くから弁当作りに大変だっただろう。お陰で楽しいお昼になった。ご苦労さん。

おにいちゃんの運動会の応援合戦を見て、早くやりたくてしょうがない娘。最後の顔がなんだか怖いです。

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事故から1週間

2009年09月18日 | 山岳救助

事故から1週間が経ち、報道も静かになり、落ち着き始めている
今回の事故で僕の所にも沢山の方からメールをもらったり、会ったときに声を掛けて頂いた。
この欄でこのままこの件に触れずに過ぎるのも不自然だし気にしてみえる方もいると思うので、
僕の思いをを少しだけ書いてみようと思います。
あの日の午後携帯が鳴り「ジャンダルムで遭難者がいるのでヘリで行ってもらうかもしれない」
という連絡があったので準備をしておいたが、警備隊員が行ける事になったので僕は行かなくなった。
しかし、気になるのでヘリポートへ行ってO隊員と状況を見ることにした。しかし、いつまで待ってもヘリが降りてこない。
天気は好いはずなのにどうしたんだろうと話をしているうちにO隊員に墜落の連絡が入った。僕たちは本当に信じられなかったが
徐々に事実と言うことが明らかになってゆく。
県警のヘリが30分ほどで飛んできて、直ちに生存者の救出のため、僕とO隊員がヘリに乗り込み燃えている機体のそばにホイストで降りた。
1番始めに現場に降りた僕たちはあまりの凄惨さに言葉を失い、絶望した。
その後さらに2名の隊員が到着したが残念ながら生存者はいなかった。
山岳遭難者を救助するという同じ志を持った3名の方が亡くなったことは本当に残念で絶対的にヘリを信頼していた僕はショックだった。
その日の晩は胸がドキドキして落ち着かずなかなか寝付けなかった。

墜落の原因は調査委員会が調べて明らかになっていゆくだろうが、なぜ3千メートルの山岳でレスキューの経験が無い防災が出動したのか、そういう経緯は僕は分からないが、充分な経験や訓練を積んだ県警がいるのに、そこが本当に悔やまれる。
僕らはいつも2重遭難だけは絶対に起さないように訓練をやり、細心の注意を払ってきたはずなのにこういうことが起こって痛恨の極みである。

救助要請があれば、遭難者が軽い怪我でも重傷でも助けに行かなければならず、救助に行く側としては危険度は一緒だ。いとも簡単に遭難者をピックアップしてレスキューしているように見えるかもしれないが、それは大変な訓練を重ね命懸けでやっているプロの集まりだからである。険しい山での救助活動は本当に命懸けである。救助する側にも家族があり守るべきものがあるのだ。

これからも山での遭難が無くなることは無い。誰かがレスキューに行かなければならない。亡くなった3名の命を決して無駄にしないように
これからもやっていかなければならないのである。


2009-09-12 08:12:49

2009年09月12日 | インポート

信じられない、嘘であってほしかった。なぜこんなことに。

防災ヘリ若鮎Ⅱ号の墜落。 3名の隊員が亡くなられた。

ご冥福をお祈りいたします。        合掌。

しばらくはこのブログもお休みしたいと思います。

気持ちが落ち着いたらまた。


2009-09-10 20:33:12

2009年09月10日 | 山行記録

P1010764 錫杖の岸壁

弟が今日は仕事が休みだったので昼間の少しの時間に錫杖の壁の下まで行ってきた。

天気は好かったが風はすっかり秋で爽やかで気持ちよかった。

昨日の息子の運動会で綱引きに出場し、張り切りすぎて、腰が痛い(しかも負けた)が歩き始めると治ってきた。自然は大きなホスピタルです。

P1010769_2 穂高方面

9月始めに登るはずだった北沢を眺めてそそくさと帰ってきました。

3時半からは娘の音楽教室へ付いて行ってきた。

娘やお友達と唄を歌ってきました。

少し恥ずかしかったです。

P1010767 眼下に北アルプス大橋


2009-09-08 15:39:06

2009年09月08日 | 日記・エッセイ・コラム

Cahgbhj9 丹生川街道は花いっぱい。

いつもの山仲間の一人である、新婚SS木君が仕事中に、アキレス腱を切ってしまった。

手術をして入院しているので昨日お見舞いに行ってきた。本人は元気そうではあったが精神的にはやはりショックを受けているようだ。なにせ完治して山にいけるようになるまでに、リハビリなどもしなければならないので、半年位かかるそうである。半年後と言えば真冬のヤマスキーは終わり、春山スキーになんとか間に合うかである。

あれだけ山キチの彼には苦痛で焦りも出てくるだろうが、慌てずしっかり治して欲しい。僕も数年前転んで足を骨折したが、普通に歩けることがなんとありがたいことかを身にしみて感じた。

僕たちはちゃんと待っているので、治ったらまた一緒に山へ行こう。


2009-09-07 08:15:42

2009年09月07日 | 子育て

Ts3b0671 らいちょうⅡ号の前で。

日曜日だった昨日、僕の住むこの地区で大規模な防災訓練が行われた。焼岳が噴火したという想定で公民館に避難してそこでいろんな体験や、講習を受けた。

モクモクハウスという煙で中が全く見えないテントがあり、火事の時の煙の体験ができたが子供たちにはまるで遊園地のアトラクションで何度も入って遊んでいた。非常食も沢山頂き、まるでウチの子供達にはお祭りだった。

訓練が終わり、公民館には誰もいなくなったので広い駐車場で今度は息子と野球の練習である。僕がノックして捕球する練習をしたが、やはり練習するごとに上手くなっていく。やればできる。何事も練習や訓練は大切である。

さらに体力作りということで、二人で自転車で鍋平の大橋まで行った。ヘリポートには朝早くから遭難者の救助を終えた、県警のヘリが待機していた。お疲れ様です。挨拶してヘリ見物させてもらって息子は喜んでいた。

「このヘリでお父さんは訓練したり、救助に行くんやぞ」と言ったら息子は少し驚いているようだった。普段から少し舐められぎみの僕だが少しは威厳が保てたかな。ヘリが基地へ帰るのを見送って、僕達も帰った。訓練の大切さを実感する一日だった。


2009-09-04 09:00:32

2009年09月04日 | インポート

お盆休み後半の昨日、錫杖へクライミングに行く予定だったが悪天候であえなく中止であった。残念無念。

今日からまたしばらく忙しい日が続く。仕事以外にも、いろんな集会や救助隊の会議も続く。

天気の安定する秋に、ブナの紅葉を眺めながら錫杖でクライミングしたい。それまでに、川原で最近また新しく見つけた岩場でトレをしよ。

P1010668_2 


越前の旅

2009年09月02日 | 旅行記

P1010595_2 宿の裏庭で。兄妹揃っていつもヘンな顔。

遅い盆休み前半は、31日から1泊で子供達を連れて福井へ旅行に行ってきた。

初日は、昼近くからの出発となったので、ひたすら三国の宿を目指すのみである。

この日の宿は休暇村越前三国。到着してすぐ、近くの海へ遊びに行ってきた。険しい海で砂浜はなかったが、打ち寄せる波に山の子供達ははしゃいでいた。

P1010625 晩御飯にて。

かみさんも僕もすでに、クタクタだが、子供達は元気なので、夕食後卓球やカラオケをして楽しんだ。

平日なので、他にお客さんも少なく何をするにも貸切であった。

平日休みの僕にとって料金も比較的安く、渋滞に巻き込まれたことはないのでありがたい。

P1010667 東尋坊にて。

二日目、朝から天気が好く浜風がすがすがしい。

まず、始めに宿から車で5分の東尋坊見学だ。怖いくらいの断崖絶壁に息子は興奮して走り出そうとするが、危ない危ない。絶対走ったりふざけるなと言い聞かせた。

絶壁を良く見ると、クライミング用のボルトなどが打ち込まれている。やはり物好きがここを登るのであろう。僕も少し血が騒いだが罰があたりそうである。

P1010675 下まで降りてみました。

P1010676 娘にとってはつまらなさそう。

子供達は早く遊べる所に行きたそうなので、車で10分くらいの芝政へ向かった。

今回の旅の1番の目的地である。

ゴーカートやジェットコースター、クルクル廻るやつやら、飛び跳ねる所、子供たちの体力はすごい。ここも貸切状態なので、連続して乗りまくれる。もう勘弁してくれというくらい付き合わされてすでにクタクタの僕である。

P1010704 パン屋さんになりきっていました。

ここの本当の売りはギネスにも載っているパットゴルフ場だそうだが、子供たちには乗り物の方がいいので、今回はやらなかった。

海岸近くにある芝政は海からの風が心地よく吹いていて、気持ちが良かった。

P1010708 カミさんと娘の乗ったボート。

さすがに良く遊んだの子供たちも車に乗ったとたん寝てしまった。

僕は頑張って次の目的地、金沢に向かって車を走らせた。

昼過ぎまで芝政で遊んだが、昼食がまだである。

昼食は以前から僕が行ってみたかった金沢近江町市場にある、山さん寿司の海鮮丼である。有名店なので行ったことのある方もたくさんいるだろう。

P1010711 夢にまで見ていた海鮮丼。

少し、遅めのお昼である。ここの海鮮丼はすごい。一体何種類魚が乗っていたのだろう。数えることを忘れていた。ネタは新鮮で輝いていた。コレはさすがに美味しかった。

北陸の食のレベルはかなり高い。冬はカニもあるし北陸大好きである。北陸バンザイ。お土産にノドグロを買って後は家に帰るだけ。今回も良い旅でした。