水曜日の夜祭りの稽古が終わってから、石川県側から白山へ登りに行こうと思い、一人11時頃家を出た。
真夜中の北陸道を飛ばし、1時半金沢に着いた。しかし登山口の別当出合まで、まだ60キロ以上ある。とても眠たくなりさらにここから2時間以上かけて行き、朝6時から登り始めるのには辛くなってきたので潔く諦め、金沢で車中泊してしまった。
朝目が覚め金沢はいい天気である。やっぱり行けばよかったと後悔し、少し汗をかきたかったので、近くに手軽に登れそうな医王山(いおうぜん)に向かった。医王山は石川県民の憩いの山で富山県と接している。
案内所で地図をもらい、登り始めた。しかし、気温が高く蒸し暑く、すぐに大汗をかいてしまった。それでも見所の三色泉、三蛇ヶ滝、大沼、鳶岩を巡り、標高896mの白禿山(しらはげやま)の登ることが出来た。約3時間のトレッキングだった。
下山した後、今回の旅のもう一つの目的の場所である町へ向かった。
先日僕に車をくれたおじさんに会いに行くためである。そのおじさんは近年パーキンソン病を患い、体がとても不自由なうえ、一人暮らしで大変不便な生活をされている。とても普段出かけることなんて出来ないので、買い物や、いろんな用事を手伝いに行ったのである。
車椅子を押し、デパートや酒屋、病院など僕にとっては慣れない事で大変だったがなんとか用事を済ませることができた。車椅子にとってちょっとした段差や扉など普段なんでもない事が凄く障害に感じバリヤフリーの大切さが分かった。
夕食は近くのイタリヤ料理店へ行った。外食など一人ではとても無理で僕が行った時ぐらいしか行けないのでとても嬉しそうだった。
その人には僕がまだ子供の頃山へよく連れて行ってもらい大変お世話になった。今少しでも恩返しが出来ればと思っている。